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デイリーレポート

お琴の音色に亡母のことなど私の音楽の原点となった幼い大昔が蘇った夜

お琴の音色に亡母のことなど私の音楽の原点となった幼い大昔が蘇った夜

Kyoko

2024年11月01日 金曜日

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▶一昨夜はほぼ60年ぶりにお琴の音を聴いて、亡母のことを思い出していました。これはステージレポートというより、私と音楽の関わりの原点を書いておきたいと思います。
▶私の母は生田流のお琴のお師匠さんで、戦前は、物心ついたときには家に大勢のお弟子さんがいつも出入りしていて、お琴の音色と三味線の音色が子守唄でした。戦争中は亡父が戦争から復員するまで、父の実家の新潟県小千谷に疎開し幼少時を過ごしました。母は疎開先でもお弟子さんをとって生計を立てていたようです。芸は身を助ける、でしょうか、終戦直後も家計はほとんど母が担っていたようです。
▶門前の小僧…ではありませんが、私の耳が琴の音を覚えていて、今でも調子の音階は合わせられます。昨夜の大平光美さんは、初めから洋楽で始められたようで、つまり五線譜の楽譜があるのですが、私の頃は縦の「箏譜」でした。当然ですが、邦楽の世界も進化しているのですね。
▶母のお琴は三面あったのですが、お弟子さんに形見分け。駒柱 (琴の弦を支える“ことじ) だけ自宅マンションの小さな物置に処分もできず残っていました。それを昨夜終演後に、大平光美さんに引き取っていただきました。これで駒柱も日の目を見られて喜ぶワ。
▶実は昨夜は [Oh! JAZZ] 世界配信の日で、主宰されているアキメディア社のヘスースご夫妻と、スペイン大使ご夫妻がいらしていました。篠笛やお琴や、日本の珍しい楽器によるジャズサウンドに興味津々で、とても感動されたと大層お喜びでした。
▶演奏曲は、最後の関根弘江さんの弾き語り演奏で♪What A Wonderful World まで、かなさんのオリジナル曲や竹田の子守唄、リンゴ追分…など日本の曲を演奏。前回のゲスト小鼓の梅屋喜三郎さんもいらしていて、シット・イン演奏されました。《篠笛ジャズライブ》は、出演者の皆さんのファンとお知り合いの方々で店内大いに賑い、皆さん熱心に耳を傾けておられました。私は、笛吹かなさんのお陰で、色んな意味で気持ちがスッキリした夜になりました。かな さんありがとう。またお願いしますね。

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