【酷寒こそライブジャズ】
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(2025年2月1日付 Feb.1st.)

デイリーレポート

精進の成果が着実に現れているようで頼もしく思います

精進の成果が着実に現れているようで頼もしく思います

Kyoko

2025年02月14日 金曜日

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《河原畑拓巳リーダークァルテット》メンバー 河原畑拓巳(as) 片倉真由子(pf) 清水昭好(b) 片山晴翔(ds) さん

◉2日続きで当店のスタッフとしてバイトしながら、ご自分の音楽を追求している演奏家のステージが続きました(連日のブックはたまたまです)。前々から二人の成長を聴きたかったのですが、それに私の評価を聞きたかったようで、残念と同時に、お二人には申し訳なく思います。
演奏曲は
▶1st.set…ピアニスト デューク・ピアソン♪Jeannine、ピアニスト ジェネ・デ・ポ-ル♪Star Eyes、ジェローム・カーン♪Song is You、ヴァーノン・デューク♪I Can’t Get Started、河原畑拓巳作♪Weekday Off。
▶2nd.set…ミュージカル曲♪Haw High The Moon、フランク・レッサーのミュージカル曲♪Never Will I Marry、ミュージカル レビュー曲♪Poor Butterfly、スタンダード曲シンガー ボブ・ヘイムズの♪That’s All、アンコール曲はベーシスト サム・ジョーンズ♪Del Sasser、アンコール曲は、ジミー・ヴァン・ヒューゼンの♪Polkadots And Moonbeams でした。
昨夜も常連の K さんがいらしてくださり、ステージレポートを書いてくださったので、転載させていただきます。
=====Kさんの投稿より=====
▶サックスプレイヤー河原畑拓巳さん(as)のリーダーライブが、BODY&SOULで開催されました。共演は片倉真由子さん(pf) 清水昭好さん(b) 片山晴翔さん(ds)でした。2024年11月のデビューステージに続き、2回目です。
▶1st.セットの曲目♪Jeannine の途中、急いで席に着くと河原畑さんが素晴らしい音色でアルトサックスをソロで吹いています。大きく躍動しながら吹き、初めからパワー全開です。
▶パワフルな片倉さんのピアノソロ、軽やかな清水さんのベースソロを経て、片山さんのドラムソロになります。片山さんは静かな表情でシャープにドラム、シンバルを叩き始め、速度と強度を上げ遂にはお顔が歪むほど、凄まじいパワーでのソロ演奏になりました。激しい演奏なのに、両手の動きは落ち着いていて正確に叩き続けているように感じます。
▶♪Star Eyesでは、清水さんがベースソロを滑らかに弾いていき、二本指での速弾きになり、軽快に、歌うように弾き進みます。独特の抑揚で弾く饒舌なベースの音色が、とても心地良く会場に響きます。
▶二曲演奏して河原畑さんがご挨拶とメンバー紹介。この日は河原畑さんのオリジナル1曲の他は、スタンダード曲を演奏されました。特に、河原畑さんが大好きで毎日聴いているというキャノンボール・アダレイの演奏曲からの選曲が中心でした。
▶♪The Song Is Youまで、三曲スイングを続けました。河原畑さんはご自身の演奏パートが終わると、ステージ右にすっと移動して、次のソロ演奏者を引き立てます。そうした所作は、師匠である佐藤洋祐さんを思い起こさせるスマートさです。
▶片倉さんは、落ち着いた音色で一音をくっきりとピアノを弾き、滑らかに速度を上げて疾走していきます。清水さんのベースが小気味良い音でリズムを刻み、片山さんが慎重に音を聴きながら音量を上げていくと、片倉さんの演奏がどんどん熱を帯びてきます。
▶バラード曲 ♪I Can’t Get Started のアルトソロでは、生き生きとした音色でしっとりとした雰囲気を創っていきます。伸びやかな音色を響かせ、演奏が終わると自己紹介をされました。
▶河原畑さんは、1996年生まれの28歳で、京都生まれ京都育ちだそうです。大阪での4年間の会社員勤務を経て、昨年の4月から東京で音楽活動を開始されました。
▶勤めていた会社を退職された昨年の3月には有休消化期間があり、これからサックスをがんばろうという気概とは別に、一か月も平日に遊んでいていのかな?これからどうなるのかな?というような複雑な感情もあって、こうした気持ちをモチーフに書いた曲♪Weekdays Offを演奏されました。
▶清水さんのベースから、一斉に演奏が始まります。快適な速度で河原畑さんがアルトを吹いていきます。目を閉じて、ゆっくり前後左右に動きながら吹き、心地良い音色を響かせます。不安な気持ちはなく、楽しく前向きな気持ちが伝わってくるようなソロ演奏になりました。
▶2nd セットでは、まず河原畑さんと片倉さんが登場。デュオで♪How High The Moonを演奏されました。河原畑さんは力強くアルトを吹いていき、伸びやかな音色を響かせます。1st ステージよりさらに自由に高らかに歌うような演奏で、気持ちがどんどんノッていくご様子でした。片倉さんは、鍵盤に視線を下ろし、強いタッチで軽快に弾き進み、綺麗な音を転がすように弾いていきます。いつもながら、聴きごたえのあるピアノ演奏です。
▶河原畑さんが前回のライブでも演奏されたスタンダードが三曲ありましたが、その中でも♪Poor Butterfly は力のこもった演奏になりました。どこまでも伸びていく爽快な音色でじっくりと吹き、華やかな音を響かせます。清水さんのベース、片山さんのドラムスが大きく並走し、河原畑さんの演奏はさらに勢いを増して、渾身のソロ演奏になりました。
▶「最後の曲は Fast Swingで」と♪Del Sasserを演奏されました。バンド全体で勢いよく疾走していき、グルーヴ感が生まれます。その疾走感の中で清水さんのベースの速いリズムが心地良く、片山さんはこの日一番パワフルな演奏で、持ち味の凄まじいパワーを見せつけるドラムソロを披露されました。
▶アンコール曲は「好きなバラード曲を」と♪Polkadots And Moonbeams を演奏され、最後は河原畑さんがゆったりとソロでアルトを吹いて、しっとりとライブを締めくくりました。
▶心地良いスタンダード曲を中心とした選曲で、河原畑さんのオリジナル曲も交え、疾走感に溢れるスウィング、しっとりとしたバラードの演奏を楽しませていただきました。次回はどのような選曲・演奏のリーダーライブになるのか、とても楽しみです!!

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