デイリーレポート

様子が目に浮かぶステージレポートは当店スタッフの筆です私は何とか体調少し回復
7/31(木)今月の最終日だった昨夜は《椎名豊 inspired Swing Trio》レギュラーメンバー 椎名豊(pf) パット・グリン(b) 広瀬潤次(ds) さん
▶昨日は医院でもらった解熱剤やら抗生物質やら飲んで、朝からほぼ一日コンコンと眠っていました。薬が効いているようで、熱はどうやら下がりそうです。で、今夜は月始めですので、少しでもお店に出たいと思っています。
昨夜の7月最終日の《椎名豊 inspired Swing Trio》のステージレポートは、一昨夜に続き、当店のスタッフ小菅くん (本人に名前を出す許可を得ました) が終演後に書いて送ってくれました。私が読んでも興味深い演奏ステージの様子が目に浮かぶレポートです。
===以下は当店のスタッフ小菅くんによるステージレポート(第2作目)です===
▶椎名さんは、毎回ピアノマイクを3本 (通常の営業では2本)使い、さらにマイキングもご自分で調整されます。音域を広く使い色彩感豊かな演奏をされるので、このご自身に依るセッティングにも納得です。
1st&2nd、両セットともオリジナル楽曲が多く、MCでは度々 「情景」 について触れておられました。そういえばタイトルも空や自然を冠するものが多く、椎名さんの音楽性を垣間見る事ができます。
▶1st.set…椎名豊作♪Blues Anticipation…アップテンポのブルースで開演。息のピッタリ合ったメンバーによるスリリングなソロの応酬が楽しめました。♪Sweet And Lovely…タイトル通り「甘くて愛らしい」 メロディのラブソング。椎名作♪Summer Mist…この季節にピッタリな椎名さんのオリジナル。美しく清涼感のあるバラードでした。
▶古い米国のテレビドラマ 「Peter Gunn」 の挿入歌ヘンリー・マンシーニの♪Dreamsville…ちょうど昨夜の石原江里子さんのステージでも取り上げられた曲でしたが、昨夜とは全く違ったアレンジ!! 通常はバラードテンポで演奏される事が多いこの曲を、椎名さんのアイディアが光る小気味の良いミディアムスウィングで演奏されました。同じ楽曲でも演奏者が違えば全く違った曲になる、まさにライブジャズの醍醐味です!! 椎名作♪In The Dusk…椎名さんのオリジナルレーベル第1作目にも収録されている“夕焼け”という名のバラード。演奏前に椎名さん 「曲の情景について先に話すのはズルいかな」 とおっしゃていましたが、そんなことないと思いますよ。初めて聴く方には前情報があった方が、聞き入れやすくありがたいのではないかと感じますが。椎名作♪Future Swing…1st セットを締めくくるエネルギッシュでカッコいいミディアムファストの曲でした。
▶2nd.set…椎名作♪Dance Swing…大人から子供までみんなが笑い転げて青空の下で踊っている、そんな情景が続くよう願いのこもった一曲だそうです。椎名作♪Walkin’ In The Cloud…タイトルの通り雲の上を歩いているような情景をみなさんに思い浮かべていただけたらとのこと。爽やかさの中にも心が温かくなるようなミディアムテンポの一曲でした。
▶ここでドラムの広瀬さんをフィーチャーして椎名作♪Glow Of The Sunset…ソロパートではなんとタンバリンが登場!! タンバリンといえば幼い子供にも馴染みのある楽器ですが、プロ奏者の手による演奏は一味違いました。余談ですが、最近プライベートでタンバリン奏者のライブを聴きましたが、タンバリンって間口は広いのに本当に奥の深い楽器だと思います。次はベースのパットグリンさんをフィーチャーしてホーギー・カーマイケルの♪Skylark…アルコ(弓)のソロから雄大に歌い上げられテーマへと続く。曲中のソロではピチカート(弦を指ではじく奏法)でも演奏され、テーマに戻ると再びアルコに切り替え。曲はゆったりですが大忙しで大活躍のパットさんでした。パットさんのベースソロは本当に楽器がよく歌っていて聴いてて気持ちが良くなります。これでベースだけではなく、Tuba (チューバ=大型の低音金管楽器) も吹かれるのですから本当に多彩なパットさんです。これも余談ですが、今日もリハ前の基礎練ではベースだけでなく、マウスピースでチューバの練習もされていました。持ち運びが大変そうですが、また聴かせていただきたいものです。
▶椎名作♪River…そのまま川という意味ですが。30年以上前に作曲されたそうで、椎名さんご自身もなぜこのタイトルをつけたかわからない、と。ただ出来上がった当時から演奏は変化し続けているそうで、そんな椎名さんご自身の写し鏡とも言える一曲なのではないでしょうか。美しいアルペジオから始まり、私にはどこか都会的な雰囲気を感じつつも、煌びやかな高音のフレーズが川の水面を連想させる内容でした。椎名作♪Tuck-A-Way…椎名さんのテーマ曲とも言えるスリリングでカッコいいアップテンポの曲。途中でゆったりなブルースを挟みつつまたスリリングなテーマに復帰。広瀬さんのドラムソロが華やかに炸裂し本日の最後を締めくくりました。アンコール曲はMJQのピアニストだったジョン・ルイスの“午後のパリに想いを馳せる”一曲♪Afternoon In Paris でした。















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