デイリーレポート
私のジャズの原点のような柔らかく温かな心地いい音色に幸せな気分
11/4(火)は《松山夏子ヴィブラフォンクァルテット》共演メンバーは 守屋純子(pf) 佐藤潤一(b) 濱田省吾(ds) さん
▶三連休明けの昨夜は《松山夏子ヴィブラフォンクァルテット》メンバーは 守屋純子(pf) 佐藤潤一(b) 濱田省吾(ds) さんのトリオ。 私はヴィブラフォンの音色が大好きです。ジャズを好きになったきっかけが、ライオネル・ハンプトンの 「スターダスト」で、亡父が自宅で聴いていて、終戦間もない頃で当時はLPレコードもあまりなく、幼かった私も一緒にレコードが擦り切れるくらい毎日聴いていました。ヴィブラフォンは私のジャズの原体験なのです。
▶ヴィブラフォンは音色は素敵ですが、今は分解できるとは言え重くて搬入搬出が大変。出演をお願いする時も、気の毒で少し遠慮してしまいます。昨夜の選曲は、スタンダード曲のほか夏子さんや守屋さんのオリジナル曲があったり、多岐に渡っていて楽しめ、その柔らかく温かな音色に、私は幸せな気持ちになりました。夏子さん、ご病気のお父様が早くお元気になることをお祈りしています。
▶1st.set…C.パーカーが療養中に作曲した難しいブルース♪Relaxin’ at Camarillo/松山夏子作♪花時雨 (はなしぐれ)…春の桜と雨が混じる風景をイメージした曲/守屋純子作♪Dear Oscar…オスカー・ピーターソンに捧げた躍動感あるスウィンギーな曲/ヴォーカル曲♪Black Coffee…失恋の孤独を夜のコーヒーにたとえたブルースで多くのシンガーがカバーしています/守屋純子作♪Mebius (メビウス)…調子が次々と転換していく構成が特徴の曲でメビウスの輪のように、終わりと始まりがつながるような不思議で創造性豊かな守屋さんらしい曲。
▶2nd.set…スタンダード曲♪How High the Moon…ミュージカル 「Two For The Show」 より明るく軽快なメロディの曲を夏子アレンジで/松山夏子作♪Merciless Spike (容赦なき刺し針)…夏子さんの持病“群発頭痛”をモチーフにした曲で鋭いリズムや緊迫した展開が痛みを表現。調べたらこの痛みは“世界三大激痛”の一つだそうで、お辛いんでしょうね。
松山夏子作♪The Glimmer Ahead (先にある光)…夏子さんの病気のお父様のために書いた希望の曲で優しさと祈りに満ちたメロディが印象的でした/守屋純子作♪Dancing Puppet (踊る人形)…守屋さんの代表作のひとつで、リズミカルで複雑な拍子の中に人形が踊るようなユーモアとエネルギーが溢れる人気曲/D.エリントン楽団のお馴染み曲♪Caravan/アンコール曲はよくスウィングするラブソング♪Exactly Like でした。


















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