【秋の夜長の“サードプレイス”】
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(2025年9月29日付 Sept 29th)

デイリーレポート

多くの若者たちで予想外のお店大賑わいで演奏も大いに盛り上がった夜

多くの若者たちで予想外のお店大賑わいで演奏も大いに盛り上がった夜

Kyoko

2025年09月28日 日曜日

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9/27(土)は《榎本響リーダーセッション》榎本響(pf) 佐藤航(ss) 江原バンディ悠紀(b) 山口友郎(ds) さん

▶昨日は《榎本響リーダーセッション》メンバーは 榎本響(pf) 佐藤航(ss) 江原バンディ悠紀(b) 山口友郎(ds) さん。榎本さんが多くのファンやお仲間に声をかけてくださって、予想外にお店は賑わいました。いま諸物価高騰で厳しい不況にため、最小限のスタッフでお店を回しています。それで接客対応が遅れ気味で、ステージ写真もゆっくり撮れず、私も一度も座れず…お客さまには申し訳なく思います。
で、ステージレポートは、この欄ではすっかりお馴染みになった常連の倉田さんに甘えてお任せしてしまいました。諸々、ご了承お願いいたします。
まずは、昨夜の演奏曲から。
▶1st.set…マッコイ・タイナー植本アレンジ♪Passion Dance…初期のアルバム 「The Real McCoy」 収録。ピアニスト リッチー・バイラーク♪Elm。榎本響作♪ 揺れる光…友人と房総の海を訪れた際の思い出を曲にしたもの。榎本作♪Strata of the Green…自宅アパートの窓一面に広がる蔦から着想を得た曲。
▶2nd.set…M.デイビス♪Blue in Green…名盤 「Kind of Blue」 収録。榎本作♪夢日記…自身のつけている夢日記を読み返した時にインスパイアされ作った曲。榎本作♪日曜日…恋人と過ごした日曜の朝を描いた曲。榎本作♪Telepathy (テレパシー)…直感的なコミュニケーションをテーマにした曲。サックス奏者クリス・ポッター曲ジム・マクニーリー アレンジ♪Okinawa (沖縄)。アンコールはスタンダード曲♪I’ll Remember April…春の訪れをテーマにした曲。スタンダード曲とオリジナル曲がバランスよく配されたステージングでした。
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◉以下は倉田さんの投稿を転載させていただきます。長文ですが、ステージと演奏の様子がくっきりイメージされ動画を見るようですよ。
▶ピアニスト&作曲家の榎本響さんの初リーダーライブ。榎本さんは本年3月に洗足学園音楽大学を卒業されています。バンドメンバーはすべて榎本さんの大学の先輩にあたるそうです。
▶50名を超えるたくさんのお客様が集まり、会場は熱気に満ちています。常連客や外国人客だけではなく、20代30代の方が多くいらしていました。京子ママが 「それでは始めますので大きな拍手でお迎えください」 と開演を告げメンバーがステージに登場します。
▶榎本さんが、柔らかいけれど力強さを感じさせる一音からピアノを弾き始めます。潤いのあるピアノの音色が響きます。江原さんがエレキベースを弾き、山口さんは手拍子をしてからドラムスを叩き始めます。佐藤さんのソプラノサックスが続き、山口さんがリム(縁)ショットでシンバルを叩きます。
▶榎本さんのピアノソロでは、上を向きながら軽快に弾いていき、速度を上げ生き生きと弾き進みます。高い音を連打し、軽く上下左右に上半身を動かしながら、速度感豊かに弾いていくと、山口さんのドラムスが大きく呼応します。この日のライブの勢いを感じさせるソロ演奏でした。
▶続いて、ソプラノサックスソロになり、佐藤さんは下を向き背を丸めて、独り言のように吹いていきます。独特の抑揚で吹き、一度音を止め改めて軽快に吹いて、高く刺激的な音を放ちます。そのまま速度を上げて吹き、榎本さんがアレンジした♪Passion Dance の演奏を鮮やかに終えました。
▶榎本さんがマイクを取り、静かで丁寧な語り口で観客に来場のお礼を述べ、「榎本響カルテットです。よろしくお願いします」 とメンバー紹介をされました。この後も、2曲ごとに曲名や曲の説明などをお話になりました。
▶榎本さんはオリジナル曲を5曲演奏されましたが、日常の中のできごとや見たことなどから抱く素朴な感情とイマジネーションに着想を得ていて、それを表現するコンポーザーとしての才能が豊かに感じられました。
▶♪Strata of the Green は、今年の夏に書いた新曲です。榎本さんが住んでいるアパートには、すべての窓が埋まるくらい蔦が生えていてそれを内側から眺めてみると、葉の形や色が違って蟻がいたり蜂が止まっていたりして、葉の一枚いちまいにいろいろな世界がある、と感じたそうです。それらが積み重なった地層のように見え、そこから緑の地層という意味の曲名を付けたそうです。
▶ソプラノサックス、ピアノのソロに続いて、四人のアンサンブルで大きく疾走していき、美しい情感を描きます。江原さんのエレベと山口さんのドラムスによるシンプルなリズムの二重奏に続いて、山口さんが豪快なドラムソロを披露されました。
▶榎本さんは、朝起きて見た夢の記録を付けるという趣味があり、後で読み返すと面白いそうです。自分が見た夢の数々、現実ではないたくさんのストーリーを見て書いたのが♪夢日記 だそうです。ゆったりとした曲調で、山口さんが握りこぶしでシンバル、右手ブラシでシンバル、左手スティックでドラム、両手スティックでドラム、シンバルと、繊細に音を変え演奏を進めます。
▶榎本さんが長くお付き合いしている方がいて、日曜日の朝においしいモーニングを食べて、川辺を散歩し美術館へ行き、生きてきた中で一番幸せな休日を過ごした日をモチーフに書いた曲が♪日曜日 だそうです。鍵盤に顔を伏せ静かに綺麗なメロディーを弾き、ゆっくりと弾く音の残響に想いが滲みます。江原さんが強いタッチの一音でベースソロを弾き始め、残響短い音を放ち緩急をつけ、歌うように弾いていきます。
▶ジャズの演奏には決まりごとが少なく、お互いの音を聴いて演奏を進めていきますが、テレパシーで感じ取ってセッションを面白く進めていけたら…という気持ちで♪telepathy を書いたそうです。バンドの疾走感グルーヴ感が強く感じられる、爽快な演奏になりました。
▶このライブの開催が決まった時、真っ先に佐藤さんのソプラノサックスが思い浮かび、佐藤さんとやるなら山口さん、山口さんとやるなら江原さん、とメンバーが決まっていったそうです。その佐藤さんをフィーチャーして♪Okinawa を演奏されました。
▶佐藤さんがソプラノサックスの高い音色を響かせ、複雑な音をたて続けに吹いていきます。ミステリアスなピアノ、繊細なドラムスのサウンドに、ベースがリズムを刻んで佐藤さんの演奏に寄り添います。後半は、山口さんがパワフルに勢いを増し、江原さんが小気味良い音で弾き、佐藤さんが前後に大きく動きながらソプラノサックスを吹き進みます。四人で一気に疾走していき、大きな物語の最後を飾るような、華やかな演奏になりました。
▶アンコールの大きな手拍子に応え、スタンダード曲♪I’ll Remember April を演奏。心地良い音楽で、榎本さんの初リーダーライブの幕を降ろしました。
▶終演後も、素晴らしいライブステージを体験した熱気が冷めやらぬ中、なかなか観客は席を立たず、バンドメンバーの皆さんと歓談されていました。榎本さんの作曲家、演奏家、バンドリーダーとしての才能は豊かで、さらに自分のやりたい音楽を聴いてもらおう、という強い意思が感じられました。今後のご活躍が楽しみです!!

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