デイリーレポート
ただただ感無量⋯50年来お世話になった小曽根真さんの当店最後のステージ
8/7(金)は《小曽根真 From OZONE till Dawn スペシャルライブ》小曽根真(pf) 壷阪健登(pf) 松井秀太郎(tp) 佐藤潤一(b) きたいくにと(ds) シットイン 石川紅奈…
▶昨夜は、いま世界中からオファーがあり超ご多忙中の小曽根真さんが、その合間を縫うように出演してくださった【BODY&SOUL Special】《小曽根真 From OZONE till Dawn スペシャルライブ》メンバーは’FOTD’に所属する 小曽根真(pf) 壷阪健登(pf) 松井秀太郎(tp) 佐藤潤一(b) きたいくにと(ds) さんとシットイン参加の 石川紅奈(b) さんと 小川晋平(b) さん。 小川さんは、きたい さんと並んで小曽根さんの新たなトリオ 「TriNFiNiTY=Trio+Infinity (トリンフィニティ)」 のメンバーでもあります。
▶いつものように完全入れ替え制の2ステージは、予約開始からすぐ満々席になり、暑い中大勢のファンがお店前に並ばれました。小曽根さんのステージは、いつもながら笑いを誘い、とにかく楽しいライブなのです。でも昨夜のメンバーはノーネームHの時とガラッと若々しく変わって、また新しい緊張感が漂うステージでした。常に進化し続ける、小曽根さんらしい音楽を感じました。
▶最後に演奏してくれた当店の 「社歌」。何千回と聴いてきた曲ですが、昨夜の演奏は取り分けて素晴らしく、涙が溢れて止まりませんでした。秀太郎さんのトランペットが心に真っ直ぐ突き刺ささって⋯当店には多くの真さんのお弟子さんが出られますが、共通して皆さん抜きん出ているのは、ピアノにしろ、管奏者にしろ、ドラムにしろ、ベースにしろ、とにかく楽器が本来持っている美しい音色と響きを引き出すスキルは、皆さん別格です。長年ジャズを聴いてきて、つくづく思いました。
▶終演後はいつものように若者たちを前に、楽しく面白い話で盛り上がりました。いつもは奥様の女優の神野三鈴さんがいてさらに盛り上がるのですが、動物愛好家で愛猫家でもある猫が具合が悪くなったようで、終演後急いで帰られました。50年来お世話になった’小曽根さんの最後のステージ’ (途中シットインで入られた紅奈さんがこう言って大爆笑でしたが) でも私にとってはまさに最後のステージ。きっと沢山の思い出の中の一夜になると思うと、感無量です。
▶今回も倉田さんが一部始終を投稿レポートしてくださいました。少々長いですが、文章で綴られた動画を見るような臨場感を味わっていただきたいと思います。
=======【倉田レポート】=======
Kyokoママが BODY&SOUL を閉店されるにあたり、ピアニスト/作曲家 小曽根真さんの From OZONE till Dawn メンバーによるスペシャルライブが行われました。
▶予約は事前に締め切られ、会場は超満席で凄い熱気です。Kyokoママが開演を告げ、小曽根さん佐藤さんきたいさんがステージへ登場します。小曽根さんが勢いよくピアノを弾き始め、きたいさんがドラムスで続きますが、小曽根さんは笑いながら悪戯っぽく音を止めます。きたいさんは慣れたもので余裕で受け止め、小曽根さんはにこにこしながら、きたいさんと佐藤さんを見てパワフルにピアノソロを弾き進みます。BODY&SOUL のピアノで小曽根さんの演奏を聴かせていただくのは、これが最後と思い感慨無量になります。
▶きたいさんのドラムスも佐藤さんのベースも強い音で並走し、小曽根さんは凄い力感を放って弾き進みます。佐藤さんは小曽根さんを見ながらくっきりとした音でベースソロを弾き、独特の抑揚で歌うようにして演奏を進めます。小曽根さんのピアノの合いの手で きたいさんのドラムソロとなります。きたいさんも小曽根さんを見ながら演奏しピアノの強弱に呼応して叩きます。そのやりとりで、きたいさんには大きな笑顔が浮かびます。
▶♪Someday My Prince Will Come を演奏し小曽根さんはマイクを取り、メンバー紹介をされました。BODY&SOUL が六本木にあったこと、18歳の時にこれからバークリーに行きますとKyokoママに伝えて渡米したことなどを話します。この店が閉店するのは寂しいが、50年にわたって数々の素晴らしいアーティストを育ててくれた Kyokoママに感謝の気持ちを込めて、思いっきり皆さんとジャズを楽しみたいと思いますと話し壺阪さんを紹介します。
▶壺阪さんがピアノに座り、小曽根さんはステージの右にあるキーボードの前の椅子に座ります。オリジナルソング♪Tropical Song を壺阪さんが勢いよく強いタッチで弾き始めます。小曽根さんが見守るなか緩急自在に楽しいピアノソロを弾き、佐藤さんが壺阪さんとやりとりしながらベースソロを弾いていきます。既に佐藤さんの額には大汗が浮かんでいます。きたいさんがパワフルなドラムソロを披露して、アンサンブルで楽しい演奏を結びます。
▶小曽根さんがピアノに戻り壺阪さんはキーボードに移動。小曽根さんが松井さんを紹介しステージへ呼び込みます。ラテンのリズムで演奏が進みキーボード ピアノ ドラムスのソロに続き、松井さんが高らかにトランペットソロを吹いていきます。小曽根さんの方を向きピアノとトランペットの演奏になりました。そのやり取りが楽しい雰囲気を作ります。
▶壺阪さんが退場し、小曽根さんが会場に来ていたベーシスト/シンガーの石川紅奈さんを紹介し佐藤さんと交代。石川さんは 「お陰様で2ndアルバムを9月にリリースします。今日はこの特別な小曽根さんの最後のステージに…」 と言い会場が大爆笑。「BODY&SOUL の最後のステージに…」 と言い直します。小曽根さんは 「紅奈はすごく面白いスピーチをします」 と言い、国立音大のオープンキャンパス以降のエピソードなどを話しさらに会場が笑いに包まれます。そのオープンキャンパスで演奏したという♪On Green Dolphin Street を演奏されました。
▶石川さんが響きの良い音で残響を操りながらベースを弾き始め、小曽根さんのピアノが続き、きたいさんは素手でドラムを叩き 木の束の太いスティックで柔らかい音で返送します。松井さんがミュートを付けたトランペットで渋い音で演奏し、小曽根さんのピアノソロから石川さんのベースとのやり取りに移行します。ピアノとベースでパワフルにぐんぐん弾いていきます。
▶BODY&SOUL の社歌♪Body And Soul を両セットで演奏されましたが、1stセットでは、小曽根さんがピアノソロで演奏されました。目を閉じて弾く音を味わうようにして弾いていきます。深みのある音を響かせ美しいハーモニーを弾いていき、この曲の切ない想いを描いていく様子は、BODY&SOUL の閉店を惜しみ Kyokoママを優しく包み込むようでした。
▶出演者全員での華やかな演奏の後、アンコールで小曽根さんは改めてKyokoママに感謝の気持ちを伝えステージに招きます。Kyokoママは 「自分はジャズが好きだからやっているのに、こうして素晴らしいミュージシャンが演奏してくれて嬉しいです。皆さまありがとうございます」 とご挨拶をされました。小曽根さんは 「ずっとお元気で。閉店したら自由になるのでツアーに一緒に行きましょう」 と言葉を贈りました。
▶2ndセットでは私はメモは取らずに、初めてアリーナの中央で演奏を楽しませていただきました。特筆すべきこととして小曽根さんの新たなトリオ 「TriNFiNiTY (トリンフィニティ)=Trio+Infinity」 のメンバーであるベーシストの小川晋平さんがシットイン。小川さんは 「小曽根さんは演奏の時に滅茶苦茶やるんですよ。それにいつもアタフタしながら演奏しているのですが今日は客席から皆の様子を見ていてなんて楽しいんだろうと…ライブって良いなと感じました」 と話して観客を大爆笑させました。
▶トリンフィニティーの曲♪Deviation を演奏。小川さんが豪快にベースを弾き始めます。弦が強く振動するエネルギーと音が会場いっぱいに広がり、パワフルに弾き進みます。ピアノ ドラムスも強い音で続き、ミステリアスで深淵な小曽根さんのソロ松井さんのミュートを付けたトランペットソロ、静けさと強い情感を感じさせるきたいさんのドラムソロと続き素晴らしい演奏を見せつけます。演奏が終わると、小曽根さんは小川さんに 「煽らないでよ」 と言って観客が爆笑します。
▶平和を祈って一曲一曲作っていったというアルバム”For Someone”の収録曲で、地平線を平和の夢を追いかけていきたいという思いを込めて作ったバラード♪Chasing The Horizonを演奏されました。小曽根さんのピアノで繰り返されるフレーズが何かを探し求める歩みのように聴こえ、地平線の先に希望の光を追い求める強く揺るぎない意志を感じさせる圧巻の演奏になりました。小川さんのポツリと弾く美しいベース きたいさんの透明なブラシの音が響きます。
▶2ndセットのアンコールでは、小曽根さんがKyokoママの手を取って一緒にステージへ登場します。Kyokoママは 「皆様どうでしたか今日は?」 と観客に問いかけ 「私はとても幸せです。良い音楽を聴くと寿命が延びます。本当に本当にありがとうございました。お店はもう少しやっていますから応援して下さいね」 とご挨拶をされました。
▶小曽根さんが椅子をご用意され Kyokoママの席を作り 「無かったものを作っていく挑戦していくジャズと同じように、渋谷に新店を開き出演する若いミュージシャンたちが誇りに思う場所を作ってくれた Kyokoママは凄い。最後は皆で♪Body And Soul を演奏して Kyokoママに捧げます」 と感謝の言葉を贈ります。
▶小曽根さん、松井さん壺阪さん きたいさん佐藤さん⋯お一人おひとりのソロ演奏で、Kyokoママを大切に思う愛情と感謝の気持ちを伝えているようでした。これほど心がこもり、温かく美しい♪Body And Soul は聴いたことが無いと感じるほどで、観客は皆胸を打たれていたと思います。
▶小曽根さんと今や当代随一となった若いミュージシャンたちが、両セットで一人ずつマイクを取り KyokoママとBODY&SOULへ感謝の言葉を述べ、真剣勝負の素晴らしい演奏を贈りました。会場にはさらに多くのミュージシャンたちが詰めかけ、終演後も遅い時間までKyokoママと一緒の時間を過ごされました。
◉スタッフ多忙につきステージ写真少なめです。ご了承ください。



















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