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デイリーレポート

「これがジャズだ!!」 久しぶりに改めて感じたNY仲間たちの演奏を堪能

「これがジャズだ!!」 久しぶりに改めて感じたNY仲間たちの演奏を堪能

Kyoko

2026年02月26日 木曜日

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2/25(水)は《ジーン・ジャクソン リーダートリオ》メンバー ジーン・ジャクソン(ds) エディ・メンデンホール(pf) ブレント・ナッシー(b) さん

▶冷たい雨が一日降っていた昨夜は、久しぶりのジーンさんのリーダートリオで、彼の選んだメンバーは エディ・メンデンホール(pf) ブレント・ナッシー(b) さんの外国人トリオ。もう、さすがNYで活躍されてきた人たちのジャズ、と言うほかない 「スリルとスピード感の違い」 を感じ、改めて 「さすがNY、これがジャズだ!!」 の想いを強くしました。
▶演奏曲も普段あまり聴かない曲が多く、モダンジャズ~ハードバップ~モーダル~ラテンまで幅広い選曲で、ドラマーがリーダーらしい素晴らしい演奏ステージでした。すぐ近くの客席には 小田桐和寛(ds)さんがいらして 「ジーンさんを勉強します」 とじっくり聴いておられました。本当にぜひ日本のプロたちに聴いてほしかったワ。
▶実はジーンさんはH.ハンコック トリオのドラマーとして来日し、日本が気に入って、当店で8年間の遠距離恋愛で日本人の奥様と結婚。以来日本に住んでおられます。素晴らしいドラマーでもう日本の宝ですね。最近は日本語も少し話せるようになり、お人柄もとても良いので皆さんに好かれています。冷たい雨の中、ジーンさん皆さん、郊外から来てご出演いただき…ごめんなさいね。
▶1st.set…
いまNYシーンで活躍するベーシスト ブレント・ナッシー作♪Thinking Again/…都会的な作品でタイトル通り 「もう一度考える」 ような余白のある構成が印象的/ベーシスト レイ・ドラモンド♪Maya’s Dance/ヘイル・スミスはクラシックとジャズを横断する作曲者♪I Love Music/ディジー・ガレスピー♪Manteca…アフロ・キューバン・ジャズの代表曲。
▶2nd.set…
ジーン・ジャクソン♪Great River…タイトルの「大河」のようにうねりながら進んでいく展開の曲/ミュージカル 「Mexican Hayride」 よりよく即興演奏されるC.ポーター♪I Love You/ピアニスト ホレス・シルヴァー♪Barbara/バラード♪Blame It On My Youth (邦意訳 若気の至り)/ピアニスト マルグリュー・ミラー♪Clockwise/ピアニスト ケニー・バロン♪Voyage/アンコール曲はドラマー エルヴィン・ジョーンズ (E.J) の♪E.J. Blues…アンコールでドラムソロ炸裂でした。
======【倉田レポート】======
ジーン・ジャクソンさんはハービー・ハンコック&ウェイン・ショーター・カルテットやハービー・ハンコック・トリオのドラマーを務め、世界中をツアーされるなど、多数の国内外のトップミュージシャンと共演を重ねています。150を超えるレコーディングなど数多くのプロジェクトに携わり、国内では洗足学園大学などで若手ミュージシャンの育成にも尽力されています。ジーンさんのライブには、第一線で活躍をされている著名なドラマーを中心に、多くのミュージシャンが演奏を聴きに来られます。
▶1st.set…
メンバーがステージに登場し、ジーンさんのご挨拶とメンバー紹介の後、ブレントさんの掛け声で一斉に演奏が始まります。ジーンさんの澄んだドラムサウンド、エディさんの上品なピアノの音色、ブレントさんの穏やかなベースの響きを聴き、演奏の初めから、幸せな気持ちになります。
エディさんがピアノソロで柔らかく弾き始め、緩やかにテンションを上げていき、呼応してジーンさんのドラムス、ブレントさんのベースも強い音になっていきます。ブレントさんのベースソロでは、くっきりとした小気味良い音で弾き力感を増して、強弱緩急豊かに歌っていきます。
ジーンさんのドラムソロになり、ピアノの合いの手のたびどんな風に演奏するのだろうとわくわくします。右手は軽くスティックを握り、少し手首を回しながらシンバルを叩きます。左手は親指と人差し指の間にスティックを挟み、軽やかにドラムに落としたりシンバルの縁にぶつけたり、優雅な動作で唯一無二のリズムを生み出して行きます。ジーンさんのドラムサウンドはエレガントで、余裕と包容力を感じさせ、聴き手に充足感を与えます。
▶自然体でありながら重厚感のあるアンサンブルで、一曲目の♪Thinking Againの演奏を終えました。
▶♪I Love Music では、エディさんの静かなピアノで始まりしばらくソロ演奏後ジーンさんのブラシ、ブレントさんのベースが続きます。ジーンさんはブラシをドラムの上で回しつつ軽くドラムに触れる音を交え、さりげなく繊細で美しいサウンドを響かせます。ブレントさんが情緒たっぷりにアルコ(弓)でベースソロを弾き、エディさんが水滴を水面に落とすような綺麗なピアノの音色を連ねます。三人の音の会話、重なる音が美しい演奏になりました。
▶♪Manteca ではアフロ・キューバンのリズムで、トリオのパワフルなエネルギーを放ちながら、疾走感豊かな演奏になりました。踊りたくなるような躍動感を感じさせます。演奏が終わるとジーンさんの額に汗が浮かびます。
▶ジーンさんのオリジナル曲♪Great River は、様々な編成で聴かせていただきますがとても味わい深く感じる一曲です。ジーンさんのドラムスから勢いよく始まり、ピアノ ベースが続きます。エディさんは不思議なメロディーをリズミカルに弾き、ブレントさんがくっきりした音でリズムを刻みます。ピアノソロ、ベースソロと進みますが、所々で特徴的なテーマが表れます。最後にジーンさんのドラムスだけのソロ演奏があり、多彩なドラミングを楽しませてくれます。その演奏をエディさんとブレントさんが楽しそうに見ています。
▶2nd.set…
ハービー・ハンコックのアレンジによる♪I Love You の演奏から始まります。ジーンさんが好んで演奏される曲目の一つです。自然で親しみやすいメロディーを軽快に演奏していきます。ジーンさんはエンジン全開で、より熱量の高いダイナミックな演奏になりました。
▶♪Blame It On My Youth はブレントさんのアルコで演奏が始まります。しばらく重厚な音で弾き、ブラシを回す音、静かなピアノと共にメロディアスな演奏を披露されました。後半にも改めてアルコによるベースソロがあり、心地良い音の流れで叙情的な雰囲気を作ります。
▶続く♪Carousel ではエディさんが静かな表情で、穏やかに綺麗な音を転がすようにピアノソロを弾き、少しづつ強度を上げていきます。洗練さを感じさせるフレーズを弾き、速度を増して、ジーンさんのドラムスも大きく呼応します。
▶♪Voyage ではジーンさんのドラムソロが圧巻でした。勢いよく叩き始め、ピアノの合いの手のたび多彩にリズムを変化させ、パワーを増していきこの日の最大出力での熱演となりました。
▶BODY&SOUL では、毎日様々なライブが行われますが、この日はよりジャズクラブらしさを感じさせる素晴らしいステージとなりました。ジーンさんのエレガントなドラムサウンド、唯一無二のリズム、信頼する共演者との余裕と包容力に溢れる演奏は、定期的にどうしても聴きたくなります。この日も演奏を聴かせていただき、京子ママに 「素晴らしかったですね!!」 とお話しすると、「ジーンさんは最高。すぐ次回をブッキングするワ」と仰っていましたので、ぜひ次回も楽しみに伺わせていただければと思います。

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