デイリーレポート
NY仲間と自然体で詞の深い意味も表現された一時里帰りの素敵な誕生日ライブ
10/24(金)は《高田恵美バースデイライブ with 井上智グループ》高田恵美(vo) 井上智(g) 中井知恵美(pf) 中村健吾(b) さん
▶連日冷え込んで寒い週末の昨夜は《高田恵美バースデイライブ》共演メンバーは、長い間NYに住んで活躍されていたNY時代のお仲間、井上智(g) 中井知恵美(pf) 中村健吾(b) さんです。現在はご両親がご高齢でお母様の体調が優れず、ご実家の北海道に里帰り中でその合間を縫ってステージに立たれました。
▶彼女のお人柄のように飾らずヴォーカルも自然体で、詞の意味も深くご存じで、語りかけるような素敵な歌です。バックの面々も皆さん詞を理解し、温かく和やかなステージになりました。お客さまも恵美さんのお知り合いが多くいらして、楽しんでおられました。
▶MCトークでも、詞の内容を解説しながらのステージで、いつも出演者の方にお願いする 「演奏曲メモ」 にも、ステージでは話せなかったことを丁寧に書いてくださいました。以下、そのまま転載いたします。
▶1st.set…
リチャード・ロジャース&ロレンツ・ハートの名コンビ作 「こんなの恋のはずがない だって最高に気分がいいんだもの。泣きたくないし悲しくないしため息も出ない」 きっと辛い恋をした経験から 「こんなの恋じゃない」 と自分に言い聞かせている?でも最後に 「でもあなたを見つめるのは好き」 とやっぱり恋なのかもしれないと思わされる とても可愛い歌。
♪This Can’t Be Love
♪You And The Night And The Music
♪I’m In The Mood Love
ジミー・マックヒュー&ドロシー・フィールズ 恋の気分でNY録音でのセカンドアルバム 「Why Did I Choose You?」 の収録曲のひとつ。もともと井上智さんが演奏されていたのを何度も聴きこの素敵なアレンジで歌ってみたい、と井上さんにお願いしプロデューサーになっていただき NYで縁のあった友人と一緒にレコーディングしました。
♪Recado Bossa Nova (英訳曲名 The Gift)
♪Autumn in NY
ヴァーノン・デューク作 秋は一番好きな季節。暑い夏が終わり朝晩が涼しくなって澄み切った空気の中、赤や黄色やオレンジ色に変わっていく木々を眺めながら散歩すると必ずこの歌を口ずさみたくなる。ニューヨークの街に生まれて育ったわけではないからこそこの歌を作詞作曲したヴァーノン・デューク (ロシアから亡命してきてガーシュウィンの弟子となった) のニューヨークへの想いが心から共感できる気がする。
摩天楼 人混み 華やかな世界 輝く夢 新しい恋の予感 やるせない想い 夢にやぶれて立ち尽くすセントラルパークで愛を語るあの恋人達…。夢を追い求めニューヨークへやってきた人たちの色々な物語がこの歌にぎっしりと詰まっている。そしてこの街はその人たちにとっての故郷となる。私にとってもニューヨークは不思議な街 特別な街。
♪Smile
チャールズ・チャップリン1936年チャップリン映画 「モダン・タイムス」 のテーマ曲で1954年歌詞がつけられナット・キング・コールが歌い、その時に初めて 「Smile」 とタイトルがつけられる。悲しい時も辛い時も笑顔でいれば必ず乗り越えられる。生きていることに価値があるって思える。
両親の介護で1ヶ月の半分は札幌滞在。先週父は93歳母は89歳に。両親と私みんな10月生まれなのです。今回母が入院、それでも退院してみんなで揃って誕生日を祝うことができて喜んでいた矢先、父が救急搬送されどうなることかと思いました。ただ、親がだんだんと歳をとり今までできたことがどんどん出来なくなるのを見るのは時に辛くなり、調子が悪くなるたびに心配で仕方なくなります。でも両親二人とも精神一杯生きていてその両親を介護する私たち二人(姉と私)がんばってるってすごいこと。そして私にとってその両親と一緒にいられる時間はとても大切な時間。今回母の退院が決まった時に皆で笑顔で喜んだ時に涙が止まりませんでした。そしてその時にこの曲が頭に浮かびました。笑顔でいることってほんとうに素敵なことだし最強なことだと思う。
♪Cheek to Cheek
▶2nd.set…
♪Love Me Or Leave Me
ミシェル・ルグランの人生を描いたドキュメンタリー映画を観た。その素顔 生き様 創作エピソード 晩年の記録映像やコンサート風景など、ルグランの自分にも厳しいが他人にも厳しい彼の人間らしい正直な生き方を見て涙が止まらなかった。彼の生き様=音楽なのだと納得した。
11歳でパリ国立高等音楽院に入学し20歳までクラシックの基礎をしっかり学んでいる。編曲作家としてスタートするが、その後ジャズとの出会い様々な有名人と関わる。マイルスやビル・エヴァンスなど。彼の曲はクラシック音楽とジャズの即興性を融合させていて、美しいメロディーと豊かなハーモニーが聴く人を飽きさせないのだと思う。そんなルグランの曲を2曲続けて。
♪Watch What Happens
♪What Are You Doing The Rest Of Your Life
ベルギー出身のハーモニカ ギター 口笛奏者トゥーツ・シールマンス作。素晴らしい!!私も口笛が吹けたら…吹けないので歌います!!
♪Bluesette
ビリー・ジョエルが1976年に発表した代表曲のひとつ。デビュー当時3年間暮らしたLAではあまりうまく行かず、故郷のNYへ活動の拠点を戻した際の想いを歌った曲で、彼の故郷に対する深い愛情が表現されている。ハドソン川沿いを北上するグレイハウンドの中でNYに戻って来れたことを嬉しくてたまらなく、アイディアが湧いた。
♪New York State of Mind
以上です。



















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