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デイリーレポート

楽しみにしていた Kyoko 推しトリオジャズの真髄に聴き入り音に酔った夜

楽しみにしていた Kyoko 推しトリオジャズの真髄に聴き入り音に酔った夜

Kyoko

2025年10月10日 金曜日

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10/9(木)は《高橋信之介トリオ》レギュラーメンバー 高橋信之介(ds) 竹下玲央(pf) 戸坂那姫(b) さん

▶昨夜は 高橋信之介(ds) さん率いる 竹下玲央(pf) 戸坂那姫(b) さんの《高橋信之介トリオ》私は信之介さんのドラムスが大好きで、それにめったにライブ活動をされないので、いつもこのトリオを聴くのを楽しみにしています。信之介さんが選んでいるメンバーは、二人とも国立音大で教えていた生徒さんで、今はプロとして活動されています。
▶ベースの戸坂さんは小柄で髪のきれいなチャーミング女性で、小さな手でびっくりするようなしっかりしたベースを弾かれます。手の大きさは関係ない見本のようなベーシストだと思いました。♪Blame It On My Youth でのベースソロはとても良かったです。ピアノの竹下さんもタッチがとても綺麗で、三人のサウンドが美しくすごく気持ちの良いトリオジャズでした。
▶♪The Lady Is A Tramp での信之介さんのドラムソロは圧巻でした。こんなに長くソロを取ることは滅多にやらないです。凄く激しく叩いても、全然うるさく聴こえないのです。聴けてよかった。
▶信之介さんは古い曲が好きだと話していましたが、私も同じで昔の曲はストーリー性があっていいですね。♪I Loves You, Porgy 素敵な演奏を聴いて足の不自由なポーギーの悲しい物語を思いました。ちなみにこの英語は間違いで、一人称単数ですから loves は間違いですが、教育水準の低かった当時の黒人英語の特徴なのです。その辺りも米国の暗い歴史を感じます。曲のことを知るとジャズもけっこう楽しく聴けますよ。
◉昨夜も常連の倉田さんがいらして、ドラムスの前で熱心にお聴きでした。私は聴き惚れていたので、またレポートを気楽にお願いしてしまいました。今後は 「倉田レポート」 欄を作らせていただきたいと思います。倉田さん、よろししくね。
まずは演奏者が書いてくれた演奏曲メモから。
▶1st.set…映画 「You Were Never Lovelier(艶姿ラテン娘)」よりジェローム・カーンの♪I’m Old Fashioned…コルトレーンの名盤 「Blue Train」 にも入っています。スタンダード曲 切ないバラード♪Blame It On My Youth。激しいリズムと転調を駆使した難しい曲 B.パウエルの♪Hallucinations。高橋信之介作♪Peace in Chaos (混沌の中の平和)。スタンダード曲 古いアメリカン・ポップス♪Sweet and Lovely。
▶2nd.set…オペラ「ポーギーとベス」よりG.ガーシュインのヴォーカル曲♪I Loves You, Porgy。テナー奏者コールマン・ホーキンスの♪Juicy Fruit。A.Cジョビンのボサノバ曲♪Por Causa de Você (あなたのせいよ)。ミュージカル 「コンシュート・キャフェ」 よりファッツ・ウォーラーのラブソング♪Ain’t Misbehavin’。ミュージカル 「Babes in Arms」 よりシナトラナンバー リチャード・ロジャース♪The Lady Is A Tramp。アンコール曲は映画 「And the Angels Sing」 より♪It Could Happen To You でした。
【倉田レポート】
▶ドラマー 高橋信之介さんのリーダーライブで共演は、竹下玲央さん(pf)、戸坂那姫さん(b)です。京子ママから、高橋さんは日本のジャズドラマーで五本の指に入ると教えられてから、2024年10月/2025年2月/4月/7月と高橋さんのリーダーライブを毎回聴くようになり、昨夜は5回目でした。
▶1st.set…高橋さんがご挨拶とメンバー紹介をされ、一斉にトリオが演奏を始めます。高橋さんのドラムスと戸坂さんのベースが速いリズムを刻み、竹下さんがピアノで心地良い旋律を弾いていきます。ピアノソロになり、少し憂いを含んだ音色で綺麗に弾き進みます。ブラシを回し軽くドラムを叩いていた高橋さんは、スティックに持ち替え、涼やかにシンバルの音を響かせます。戸坂さんは温かい音で弾き、竹下さんは寡黙な表情でパワフルに弾き進みます。
▶高橋さんのドラムソロになり、三台のドラム二台のシンバルを次々と叩いて、バスドラム ハイハットシンバルを総動員していきます。最後はトリオで疾走感豊かに演奏を終えました。一曲目の♪I I’m Old Fashionedから大熱演でした。
▶♪Blame It on My Youth は竹下さんのピアノに、♪Hallucinations では戸坂さんのベースにフィーチャーした演奏になりました。前者では、独り言のような静かなピアノ、寄り添うような温かい音色のベース、密やかで柔らかいブラシが溶け合うように進み、竹下さんが速度を上げて軽快に弾き進みます。後者では、戸坂さんが指を立て勢いよく弾き始め、弦を叩いては弾き、弦の上で指を走らせ、緩急豊かに歌いながらベースを弾いていきます。
▶高橋さんのオリジナル曲♪Peace In Chaos では、混とんの中に一筋見える平和をイメージして作られたそうです。竹下さんのゆったりとしたピアノに、戸坂さんのアルコ(弓)が重厚な音で続き、高橋さんがマレットでドラム、シンバルに触れて、先の見えない世界観を作っていきます。戸坂さんが低い音で一定のリズムを刻み始め不安を煽ります。後半にはベースの渋い音で残響を操り、ピアノでしみじみと弾き、マレットでシンバルを大きく共振させ、平和な世界を短く描き、再びベースであのリズムを響かせていきます。聴き手に強い印象を残す一曲でした。
▶2nd.set…セットに入ると、♪I Loves You Porgy、♪Por Causa De Você、♪Ain’t Misbehavin’ について、高橋さんが歌詞の概要を紹介し 「歌詞がわかると演奏するほうは構成やハーモニーを考える楽しみがある。聴き手も自分なりの解釈が深まっていく」 と話します。高橋さんのライブで演奏を聴いて、後で歌詞を見てみると、この歌詞をあのようなアレンジで演奏されたのか、と興味深く感じられ、勉強になります。
▶♪Lady Is A Trampは、ライブの最後にふさわしい華やかな演奏になりました。緊張感の中、きまぐれな(?)緩急で演奏が進み、トリオで疾走を始めます。高橋さんのドラムソロは圧巻の演奏となりました。左手に持つスティックを逆手に持ってドラムを叩いたり、順手に戻したりしながら豪快に叩いていきます。高橋さんの額には汗が浮かび、さらに勢いを増してこの日の最大出力で、ダイナミックなドラムサウンドを会場いっぱいに響かせました。
▶アンコールでは、会場に来られていたトランペット奏者の渡邉和武さんがシットインされ、伸びやかで美しいトランペットの演奏を披露されました。渡邉さんも国立音大OBで、戸坂さんより一学年下になるそうです。京子ママも応援されていて 「Pepperクァルテットを率いて BODY&SOUL でもリーダーライブを重ねられています。
▶高橋さんの多彩で豪快なドラムサウンド、独特の抑揚、歌詞を大切にされるオリジナルアレンジ、竹下さんの綺麗なタッチで力強い音色のピアノ、戸坂さんの繊細な指の運びで歌うように弾くベース。BODY&SOUL でしか体験できない、毎回楽しみなライブです!!

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