デイリーレポート

師匠のサウンドテーストを受け継いで温かくアコースティックな私の好きなクァルテットを堪能
10/6(月)は《井上智ギタークァルテット》メンバー 井上智(g) 武本和大(pf) 増原巌(b) 横山和明(ds) さん
▶スカッとした秋晴れが恋しいどんよりした曇で始まった週開けは《井上智ギタークァルテット》バックメンバー 武本和大(pf) 増原巌(b) 横山和明(ds) さん。長いことNYで活躍されていた井上さんは、故ジム・ホールさんの愛弟子でした。ジムさんは来日公演のときは、よく当店に立ち寄ってくださいました。そのサウンドように、とても優しいお人柄でした。
▶当店には若手からベテランまで多くのギタリストが出演され、様々なギターサウンドに接します。どなたも素晴らしいですが、私はジムさんのサウンドを受け継がれた井上さんの温かく心が和むアコースティックなギターサウンドが私は大好きです。それに昨夜のバッキング、武本さんのピアノが明るくて、とても気持ちよかったです。
▶客席には今月10/24(金)に井上さんと一緒に演奏するシンガー高田恵美さんがいらしていました。彼女は米国始め世界中で活躍されていましたが、現在は北海道でお年を召したご両親の親孝行をなさっています。当店でもかつて時々出演され、たまたまそのころから今も月に一回地方から上京してくださる常連さんがらしていて、終演後は話がはずんでおられました。ジャズ仲間って、いいですね。コンサートホールでのライブが多い昨今ですが、やっぱりジャズクラブってお客様との距離感がいいものです。
▶1st.set…井上智作♪Going Home Whistle⋯「故郷へ帰る汽笛」 のような温かみある郷愁とスウィング感が交錯する曲で、井上さん特有のアコースティックな音世界を象徴する作品です。ミュージカル映画 「Li’l Abner」 より多くにカバーされtているスタンダード曲♪Namely You。映画 「いそしぎ」 のテーマ曲を増原巌アレンジでバラード♪The Shadow of Your Smile。お彼岸にちなんでJ.コルトレーン北川潔アレンジのブルース♪Equinox (春分/秋分)。
▶2nd.set…武本和大作♪A Place…叙情的な曲で彼の音楽的世界観を表現。ベーシスト ロン・カーター♪Receipt Please…トリオのグルーヴ感が映えた曲。映画 「Mississippi」 よりリチャード・ロジャース作多くの演奏家がカバーしているスタンダード曲♪Easy to Remember。♪These Are Soulful Days…元々はハンク・モブレーが広めたソウルジャズの名曲を先月亡くなったNYのオルガン奏者 敬賀明子さんに捧げて演奏。井上さんとはよく共演されていて温かな追悼の気持ちがこもった演奏でした。井上智作T.モンクに敬意を表して作曲♪Monk the Things。アンコール曲は秋の定番♪Autumn Leaves (枯葉)…ベースの佐藤潤一さんがシットイン参加でミュート奏法でしっとりとサポート。















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