デイリーレポート

声量豊かに歌い上げるバラエティ豊かで熱く楽しいヴォーカルステージを堪能
AYUKO(vo) さんのヴォーカルステージでバッキングは 渡辺翔太(pf) 古木佳祐(b) 松原慶史(g) 塚田陽太(ds) さん
▶新年度初めての週末金曜は、AYUKO さんと 渡辺翔太(pf) 古木佳祐(b) 松原慶史(g) 塚田陽太(ds) さんのヴォーカルステージ。AYUKO さんは当店南青山時代に出演したことがあるようですが、私はすっかり忘れていて思い出せませんでした。我ながら歳が情けないですね。
AYUKO さんは声がとても良く前に出て、しっかりしたヴォーカル。バッキングメンバーも良く、とても気持ちの良いライブでした。この欄ではお馴染みのK さんがいらしていたので、またレポートをお願いしました。
まず演奏曲から。その後、情景が思い浮かぶレポート、お楽しみ下さい。また聴きたいと思い、早速次回をブックしました。7/9(水)、同メンバーです。店内冷やしてお待ちしています。
▶1st.set…ブロードウェイの作曲家スティーブン・ソンドハイムによるミュージカルの劇中歌♪Send In The Clowns、リチャード・ロジャースの♪My Favorite Things、当夜の雨にちなんでハロルド・アーレン♪Over The Rainbow、クルト・ヴァイル♪Lost In The Stars、古木佳祐作♪Autumn Silver Night、松原慶史アレンジで美空ひばり♪リンゴ追分。
▶2nd.set…G.ガーシュウイン♪How Long Has This Been Going On ?、ロスアンジェルスのギタリスト Horace Bray さんがシットインしてA.C.ジョビンの♪No More Blues(Chega de Saudade)、T.モンク♪Ugly Beauty、ビートルズナンバー♪Blackbird、アメリカ民謡♪Shenandoah、イングランド民謡♪Green Sleeves。アンコール曲は松原慶史アレンジで服部良一作♪胸の振子でした。
ジャズヴォーカリスト AYUKOさんがスタンダード曲と伝統的な曲を歌う「ノスタルジアな夜」と題するライブで共演は 松原慶史さん(g) 渡辺翔太さん(pf) 古木佳祐さん(b,eb) 塚田陽太さん(ds) です。
▶ステージに登場するとAYUKOさんは深々と一礼をされ、観客が大きな拍手で迎えます。渡辺さんのピアノから静かに演奏が始まり、繊細なソロ演奏に聴き入っていると AYUKO さんがすっと歌い始めます。軽く歌っているように見えますが、豊かな声量で伸びやかな歌声を響かせます。古木さんがベースを弓で弾き、指に変え、塚田さんがブラシで柔らかい空気感を創ります。
▶AYUKO さんがゆったりと雰囲気たっぷりに歌っていくと、松原さんの煌びやかなギターの音色が重なります。浮遊感のある音で弾いていくギターソロが勢いを増していき、再び AYUKO さんが潤いのある歌声で情感たっぷりに歌っていきます。バンドの演奏と溶け合うようなしっとりとした歌唱、演奏になりました。
▶二曲目の♪My Favorite Thingsは、とても強く印象に残る演奏になりました。その曲とはわからない渡辺さんのメロディアスなピアノソロで始まります。AYUKO さんが柔らかい声で続きしばらくデュオで演奏。テーマを華やかに歌い、バンド全員の演奏になり AYUKO さんの圧倒的な歌唱力を見せつけるようなコーラスに大きな拍手がおくられます。
▶古木さんが軽やかにベースソロを弾き、速度を上げ寡黙に弾いては大きく歌うように弾いていきます。渡辺さんが華麗な音色でパワフルに弾き進み、AYUKO さんが歌の世界を演じるように、観客の目を射抜くような強い視線で大迫力の歌唱を魅せます。松原さんのギターが疾走し、塚田さんが豪快なドラミングで演出します。この日のライブに臨む AYUKO さんの強い気合いと、それを支えるメンバーの熱気が感じられる一曲になりました。
▶スタンダード曲と伝統的な曲を歌う「ノスタルジアな夜」というタイトルが付けられたライブでしたが、バラエティに富んだセットリストになりました。魅力的なスタンダード曲の数々に加え、古木さんのオリジナル曲、松原さんがアレンジした日本の名曲と世界の民謡と幅広い曲が演奏されました。この日のメンバーでなければ体験できない、独特の郷愁と懐かしさに溢れる演奏になりました。
▶♪Lost In The Starsと♪胸の振子では、松原さんが口笛での素晴らしい演奏を披露され、大いに盛り上がりました。
▶観客席に来ていたドラマーの北澤大樹さんが、大学時代の同級生で、ロスアンジェルスでご活躍をされているギタリスト Horace Bray さんをお連れになっていて、シットインで松原さんと交代し♪No More Blues を演奏されるサプライズもありました。
▶AYUKOさんは、柔らかく伸びやかな歌声で、豪快な歌唱を披露されました。にこやかに表情豊かに観客を見渡しながら歌い、歌の世界を華やかに演じるようにして、幹のしっかりとした歌声を響かせました。歌い始めると、その場の空気を明るく変えてしまうパワフルなステージでした。そして AYUKO さんと松原さんとの掛け合いやコーラスも楽しく、渡辺翔太さん古木佳祐さん塚田陽太さんのピアノトリオは、初共演の素晴らしいパフォーマンスになりました。次回もとても楽しみです。














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