デイリーレポート
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深く美しく響くアルトの音色に酔った日曜春の昼下がり
デイタイムライブで《宮里陽太リーダークァルテット》メンバー 宮里陽太(as) 宮川純(pf) 清水昭好(b) 山崎隼(ds)
◉3月最初の日曜日はデイタイムライブで《宮里陽太リーダークァルテット》メンバーは 宮里陽太(as) 宮川純(pf) 清水昭好(b) 山崎隼(ds) さん。もうすっかりこの欄のお馴染みになった K さんですが、私は時々彼にステージレポートをお願いしてしまいます。私のブログだと 「アルトがよく歌う」 くらいしか書けないのですが、K さんのレポートは、本当に臨場感があって、ステージがイメージできます。以下、転載させていただきます。
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京子ママに、宮里さんのサックスの綺麗な音色について教えていただきリーダーライブに伺うようになりましたが、今回で6回目を数えます。
▶宮里さんのリーダーライブでは、いつも濱田省吾さんがドラムスを演奏されますが今回は若手の山崎さんが登場です。演奏曲は宮里さんのオリジナル曲を中心に、スタンダード曲も交えて演奏されました。普段はあまり演奏しないという曲を選ばれ、各ステージの最後はお馴染みの曲で華やかに締めくくられました。宮里さんは、通常は演奏曲によってアルトサックスとソプラノサックスを持ち替えて演奏されますが、今回はアルトサックスのみの演奏でした。
▶メンバーがステージに登場すると、山崎さんのドラムスの大きな音から演奏が始まり、宮川さんのピアノ清水さんのベースが続き、宮里さんがアルトサックスを吹き始めます。重厚感のある温かい音色で悠々と吹いていきます。午後3時に始まったBODY&SOULの日曜日のライブは、客席も程よく埋まりリラックスした雰囲気で始まりました。
▶宮里さんのアルトサックスは、深みのある温かい音色で聴き惚れます。どこまでも伸びていく美しい音色と、その先に表れる刺激的な響きが魅力で、素朴な情感と雄大な自然を感じさせます。宮里さんは観客に語り掛けるように華やかに歌うようにサックスを吹き、その演奏を観客が楽しみます。そうして心地良い時間がゆるやかに流れていきます。
▶宮里さんは演奏パートが終わると、すっとステージ右に移動し、バンドメンバーのソロ演奏を引き立てます。宮川さんは、黙々と、静かな表情で情熱的にピアノを弾き、パワフルな音色で弾き進みます。清水さんも寡黙にベースを弾き、ソロ演奏では緩急自在に残響を操り、アンサンブルでは心地良い音でリズムを刻みます。山崎さんは、23歳という若さで、勢いよく、豪快なドラミングで観客の共感を誘います。宮里さんが笑顔で山崎さんの演奏を見守ります。
▶宮里さんが、初めてBODY&SOULで演奏されたのは、井上陽介さんのリーダーライブでシットインされた時で、自分が演奏するサックスの音が気持ちよく聴こえて、ここで演奏したいと思ったこと。♪”The Wakener” は鶏をモチーフにした曲ですが、ご自宅で20羽もの鶏を飼っていて、日常的にその鳴き声を聴いていることなど、意外なエピソードもご紹介されました。
▶会場では、宮里さんがツアーグッズとしてプロデュースされた珈琲豆“SUNNY STRONG”と“TIDA SMILES” を販売されていて、毎回楽しみにいただいています。封を開けると生気に溢れた豆が現れ、素晴らしい香りが広がります。今回は、“SUNNY STRONG” のデカフェも追加されていて楽しみが増えました。
▶1st.set…宮里陽太作コロナ中にレコーディングした曲♪Another Life。☆♪It’s On Me。カーペンターズのヒット曲♪For All We Know。R.ロジャースのミュージカル曲♪I Didn’t Know What Time It Was。アップテンポで宮里作♪Get Ready。
▶2nd.set…宮里作♪Never Change。鶏の鳴声をモチーフに作った♪The Wakener。スタンダード曲ウィラード・ロビソンの♪Old Folks。ジョージ・ロバートとフィル・ウッズのアルトサックス二管のアルバム 「Soul Eyes」 より♪Blues For C. T.。☆宮里作♪Liar、アンコール曲は宮里さんと宮川さんのデュオ演奏で♪Looking Up At The Same Moon (見上げる月は同じ) でした。
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