デイリーレポート

バランスの良い気持ちのいいギターサウンドについリクエスト…

▶春一番が吹いた週明け月曜日。井上智(g) さん率いる 武本和大(pf) 増原巖(b) 横山和明(ds) さんの《井上智ギタークァルテット》メンバーそれぞれの役割を大切にしつつ、バランスの良く取れたクァルテット演奏は、気持ちいいサウンドが店内を包みました。井上さんはNYに長く在住しギターレジェンド故ジム・ホールさんの愛弟子で、派手な事はしないけれどイチ音イチ音を大切にする綺麗なギターサウンドです。武本さんは、昨夜このユイット初参加でした。いつも表情豊かで明るい武本さんのピアノも、それをよく理解したプレイでした。増原さん横山さんはレギュラーメンバーですから、メロディー楽器を活かす気持ちの良いサポートでした。
▶とても気持ちの良い演奏だったので 1st セットが終わって私の好きな曲をリクエストしてみました。井上さんは気持ちよく受けてくださり、アンコールで聴かせて下さいました。とても良かったです。その曲は、クリント・イーストウッドの映画「マジソン郡の橋」（共演女優メリル・ストリーブ）で使われましたが、その場面を思い出しました。ロンドンのテムズ川にかかる橋ですが、スタンダード曲で多くのプレイヤーが演奏しています。とても良い曲ですね。
▶井上さんは多くの曲を作曲なさっていてどの曲も素敵で、昨夜の日本のフォークソングをモチーフにした曲は、ベースをフィーチャーしてアルコ(弓)で弾くのがとても日本らしくて、耳に残りました。この次なにかリクエストしようかしら…。
▶1st.set…井上智作♪ Together With You、ベーシスト オスカー・ペティフォードの♪Tricrotism、井上智作♪Paz Y Amor Siempre、スタンダード曲♪The End of A Love Affair、井上智作♪SS。
▶2nd.set…井上智作♪Bop On The Map、井上智作♪Imaginary Japanese Folk Song。ピアニスト ベニー・グリーンの♪These Are Soulful Days、井上さんの恩師ジム・ホールさんの♪All Across The City。井上智作♪Monk To The Things。アンコール曲は私のリクエストしたビリー・ストレイホーン♪Chelsea Bridge…B. ストレイホーンはD. エリントンのいわば相棒で「Take The A-Train」はじめ多くの共作があります。