デイリーレポート
明るいジャズの未来を感じた伸びしろが大きい若い才能たち
▶23区内では「時短営業要請」が解除されないままとうとう9月になりました。その初日は主に国立音大出身の OB・OG らによる《田谷紘夢 弾き語りクァルテット》メンバー 田谷紘夢(pf,vo) 小林千夏(as) 川崎亮(b) 竹内大貴(ds) さん。小柄な千夏さんの綺麗な音色のアルトサックスをフロントに立て、田谷さんがピアノと弾き語りで率いる若いグループです。田谷さんは声質が良いのでボーカルも聴きやすく、オリジナル曲も素直で流れが良くて、この先もっと良いものが出てくる感じがするとても素直な好青年で、ジャズの未来に希望を感じます。当店での演奏の度にお祖母様がいらして、亡くなったお母様の分まで応援されていて、私も孫がいますのでお気持ちが痛いほど分かります。
▶実は先日の日曜日、時々このレポートに登場する中学2年になった私の孫のレイくんが昼間お店にやってきました。ずっと3歳のときから「ピアノが弾けるサッカー選手」を目指して有名なクラブチームに入って今も頑張っていますが、先日はお店でマイクを入れて弾き語りがしてみたい、と言うので初めて歌ったのです。少し声変わりが始まった声で、紘夢さんも歌ったジャスティン・ビーバーのほか日本の歌手の曲を演っていました。昨夜の紘夢さんを見ていて、レイくんもこのようになりたいのかしら、と頭をよぎりました。ま、人生、現在の世の中のように想定外がいろいろありますが、根っから好きなことをして生きるのが一番。辛くても頑張れます。
▶1st set…ロックのヴァン・モリソン♪Moon Dance、エラとサッチモで有名な♪Can’t We Be Friends、田谷紘夢作インスト演奏で♪Six Tree…そのまんまですが六本木をイメージして作ったそうです。B.バカラック♪Close To You、スタンダード曲 古いミュージカルから♪Old Devil Moon。
▶2nd set…川崎さんのアレンジでスタンダード曲ホレス・シルヴァーの♪Nicas Dream…ニカさんは有名な富豪ロスチャイルド家の女性でNYで多くのジャズミュージシャンを支援し、ジャズの発展に尽くしたパトロンです。スティービーワンダーの♪Superstition (迷信)、田谷紘夢作♪Mask…コロナ禍の巣ごもり中に作曲、同じく♪Home…世の中が良くなりますようにとの願いを込めた曲。宇田ヒカルのAutomatic、アンコールはジャスティン・ビーバーの♪What Do You Mean、そして田谷作♪Sun。田谷紘夢さんの次回は12月を予定しています。成長が楽しみです。
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