デイリーレポート
ジャズミュージシャンの懐の深さを感じながら歯切れのよい気持ちいい歌を堪能
▶8月の最終日は《ブラジリアン音楽ナイト》メンバーは、上田裕香(vo) 大口純一郎(pf) 須川崇志(b) 斉藤良(ds) さん。裕香さんの歯切れのよい気持ちのいいボーカルと、ブラジル音楽に精通されているトリオメンバーで、ジャズミュージシャンの懐の深さを感じるステージでした。コメントでドラムスの斎藤さんは初出演と紹介しましたが、10年以上前に出演したことがあるのを私がすっかり忘れていたようです。ごめんなさい。裕香さんは最近ヘアースタイルをショートにされて、黒のスパッツ姿に白のロングの上着が背が高いのでとてもよくお似合いでした。大口さんのトリオも裕香さんのボーカルをしっかり聴いて、気持ちの良いサポート。演奏曲は全てがポルトガル語なので、とても丁寧に書いてくださいました。お客様の皆さん、楽しかったようでお帰りにはお顔がほころんで家路につかれました。裕香さんのご両親もいらっしゃって、お父様は「歌に酔って踊りだしたかった」とおしゃっていました。次回はぜひ踊って下さいと言うと嬉しそうでした
▶1st set…インスト演奏で2曲、タンバ・トリオで活躍したブラジルのルイス・エサの♪Oferenda (供物)。裕香さん登場コンスエロ・ベラスケス♪Verdad Amarga (苦い真実)…コンスエロ・ベラスケスはメキシコのピアニストなのでスペイン語です。ルイス・アントニオ♪Recado (メッセージ)、A.C.ジョビン♪Manhã de Carnaval…映画「黒いオルフェ」のテーマ、ジルベルト・ジル♪Amor En Fin (愛が終わるまで)、ピシンギーニャ♪Carinhoso…「優しい人」ピシンギーニャはブラジルポピュラー音楽の父と言われこの曲はブラジル第2の国歌なのだそうです。A.C.ジョビン♪So Danço Samba (サンバを踊ろう)。
▶2nd set…パウリーニョ・ダビドラ♪Choro Negro (黒人の嘆き)、ミルトン・ナシメント♪Tarde (午後)、ジョアン・ボスコ♪O Bêbado e A Equilibrista…邦題「酔っ払いの綱渡り名人」、ベッチ・カルヴァーリョ♪Samba de Arerê (アレレのサンバ)、ジョアン・ドナート♪Até Quem Sabe (誰も知らないその時まで)、♪ブラジルの歌手ジャヴァンの♪Flor De Lis (作)…百合の花、あるいはアイリスの花を様式化した意匠、ミルトン・ナシメント♪Trouvessia…渡っていく・旅立ち・航海…という意味、アンコールはA.Cジョビンの♪Samba De Orfeu… オルフェのサンバ でした。
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