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デイリーレポート

まさに満を持して鳴り響く創造的な緊張感あるピアノ

まさに満を持して鳴り響く創造的な緊張感あるピアノ

Kyoko

2019年11月26日 火曜日

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▶寒い雨の月曜日で、お客さまを心配しながらお店に出るとちょうどよい感じに客席が埋まっていて、嬉しくなりました。片倉真由子(pf) 佐藤ハチ恭彦(b) ジーン・ジャクソン(ds) さんの《片倉真由子トリオ》このトリオは、ジーンさんが日本にいる期間にスケジュールするのですが、特にジーンさんとても忙しくて…今年は昨夜が初夏以来の3回目だったでしょうか。真由子さんはいつも、このトリオ出演のために演奏曲を用意して譜面を起こしたり、まさに満を持しての演奏なのです。
▶昨夜は、一昨年60歳で亡くなられたピアニスト・作曲家でバークリー音楽院からは名誉博士号を授与されてもいる才媛 ジェリ・アレンの曲を多く演奏。ジェリさんは真由子さんがセミ・ファイナリストを受賞した「セロニアス・モンク国際ジャズ・コンペティション」の時の審査員でした。真由子さんいわく「彼女はとても物静かな方ですが、彼女の曲は攻撃的で、でも中に優しさがあり、曲の組み立て方の勉強になる」と。
▶1st stage…ジェリ・アレン♪Rain、D,エリントンの「いわば相方」B.ストレイホーン♪Lush Life、ジェリ・アレン♪Nearly、ジェリ・アレン バラード♪For John Malachi、アップテンポでW.ショーター♪Pinocchio。
▶2nd stage…ジェリ・アレン♪Mad Mony、ジェリ・アレン♪The Experimental Movement (実験的動向)、ジェリ・アレン♪Unconditional Love (無条件の愛)…2曲ともその名の通り難解で弾くのにも難しそうな曲。ガーシュインの♪Embraceable You…私も好きな曲をジェリ・アレン・スタイルで。ジェリ・アレン♪Feed The Fire…故ベティ・カーターおばさんのアルバムでジェリ・アレンが弾いています。アンコールは、ピアノソロでD.エリントンの♪The Star Crossed Lovers〜Melancholia〜Single Petal of A Rose…久しぶりにこの Single Petal ~を聴きました。この曲は、真由子さんの素晴らしさが倍増する曲ですね。
▶真由子さんの演奏には、音楽に対して一途なほど真摯な気持ちが表れていて、トリオのバランスも良く、三人の気持ちが一緒なのが良く感じられます。私の大切なミュージシャンです。オランダ人のグループが客席に居て熱心に聴いておられ、素晴らしい響きの真由子ピアノの世界に驚き、大変感動されておられました。

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