デイリーレポート

音楽に救われて今の私があることを再認識

▶昨夜は《山田拓児 FOLKLORE》セプテット、メンバーは 山田拓児(as,ss,bc) 土井徳浩(ts,cl) 鈴木央紹(ts) 治田七海(tb) 片倉真由子(pf) 千北祐輔(b) 山田玲(ds) さん。主に山田さんのオリジナル曲を、このバンド用にアレンジして演奏。全員が音楽に対して真面目で真摯に取り組むメンバーで、音色もとても良く、素晴らしいジャズでした。まだ良さがあまり知られていないのか、お客さまが少なくてもったいない気持ちでいっぱいになりました。私も好きですから、このユニットは奇数月の最終水曜日に出演を決めています。皆さまぜひ応援してくださいね。
▶1st stage…山田作♪No Mind…ソロは山田、山田作♪Early Bird…ソロは土井・治田、朝5時にご自分の赤ちゃんに起こされて浮かんだメロディです、山田作♪Rain…ソロは土井、千北作♪Malu…ソロは千北・片倉、♪Body And Soul…全員で。
▶2nd stage…♪New Colors…ソロは山田・土井、サド・ジョーンズ♪Ray El…ソロは治田・片倉、山田作♪Velociraptor…全員で、山田作♪Lite Blue…ソロは鈴木、T.モンク♪Green Chimneys…片倉・鈴木、アンコールは♪Soplica…全員で。
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▶ほとんどの方にはお知らせしてなかったのですが、口伝てに伝わった方々からお悔やみの電話やメッセージをいただきましたので、私事で恐縮ですがこの場を借りて、お礼かたがたご報告させていただきます。
▶先週金曜日に私の妹が永眠し（享年75）一昨日、ごく内輪での全ての葬儀が終わりました。妹夫婦二人は服飾関係の仕事をしていましたが、数年前に会社をたたみ、子供がいない夫婦で最近は国内で温泉に行ったり海外旅行したり、時々店にも来たりして老後を楽しんでおりました。特に英国のトラディッショナルな家具が趣味で時々家具を見に出かけておりました。昨年末にも英国に行き、この正月にも近くの温泉に行き元気でした。
▶暮れあたりからお腹の上部が少し痛いということで、正月明けに日赤病院で診てもらい色んな検査を何日間か受けたところ、膵臓がんと診断されベッドが空くのを待って2月27日に入院。すでにステージ4で手術は出来ず、抗がん剤も拒絶反応が強くて思うようにいかず2回ほど点滴しただけで闘病生活（4月からは緩和病棟）に入りました。
▶私の両親は何年も以前に亡くなっており、兄弟三人のうち長兄は3年前に亡くなって、妹とはとても親しくしておりましたから、毎日日赤病院通いをして看病しておりました。今、心の中に大きな穴が空いたような気持ちです。私はお店をやっているので比較的お付き合いが幅広く、これまでに何人もの親しい方を看取ってきました。そのたびに、何度も音楽に救われてきました。どれだけ音楽に助けられてここまで来られたのかわかりません。苦しい時も悲しい時も、いいジャズを聴くことが私を支えています。幸い私は身体だけはそこそこ丈夫で、音楽とお客様とミュージシャン、そしてパートナーにも孫にも恵まれて今日まで過ごしていますが、何より私にはジャズという素晴らしい宝物がある、と思い頑張っています。ご安心ください。ご心配くださった方、誠にありがとうございました。
▶膵臓がんというのは本当に怖いガンです。とにかく進行が速いです。それに5年生存率は3.6％とか。医学が進んでもこのガンだけは一向に好転しないようです。私は何人も膵臓がんで亡くなった方を身近に知っています。先日が命日だったトコちゃん（日野皓正さんの弟ドラマー）も、闘病の半年後には鬼籍に入られました。早く膵臓がんが怖いガンでなくなることを祈るばかりです。