デイリーレポート
心が和んだピアノの申し子のような演奏とステージング
▶夏に戻ったり晩秋になったり変化の激しい気候ですね。「夏」だった昨夜は、現在はフィンランドとスイスを活動拠点にされているウラジミール・シャフラノフ(pf)さんと、楠井五月(b)さんのデュオステージ。ウラジミールさんは、ピアノを弾くために生まれてきたような方で、楠井さんは以前に彼が来日している時、どうしても彼とデュオがしたくて、当店で昼間お客さまを入れないでレコーディングしたのでした。それが「ウラジミール・シャフラノフ meets 楠井五月 Live at BODY&SOUL」今回は、ウラジミールさんが地方の仕事で来日出来たので、このアルバムをナマでお披露目すべく、このステージが実現しました。特に何の打ち合わせもなしに、ウラジミールさんが弾き出すと楠井さんがピタッとベースを付けていく演奏スタイルも、ピアノの申し子のようなステージング。楠井さんもよく勉強されていて引き出しの多さでは群を抜くベーシスト、その面目躍如。私も改めて感心しました。
▶1st.stage…秋シリーズから♪Autumn in New York、♪Autumn Leaves。J. J. ジョンソンの秋らしい「哀愁」♪Lament、♪Satin Doll、♪Chelsea Bridge〜♪The Star〜♪Crossed Lovers、♪Take the A-Train、サム・ジョーンズ♪Blues for Amos…R&Bの歌手ピアニスト、エイモス・ミルバーンのこと。
▶2nd.stage…Cポーター♪Easy to Love〜♪Hallucinations、バド・パウエル♪Darn That Dream (嫌な夢)、スタンダード曲♪I Thought About You…歌心あふれるピアノでした。シダー・ウォルトン♪Holy Land、私の好きな曲♪Embraceable You。今度の来日ツアーで一緒に演奏されるドラマー鎌倉規匠さんがいらしていて参加しトリオ演奏で3曲、バド・パウエル♪All God’s Chillun Got Rhythm、A.Cジョビン♪Once I Loved、ドナルド・カーン♪Beautiful Friend Ship。アンコールはデュオで♪But Beautful、♪What A Wonderful World。切れ目も打ち合わせもあまりなく、とにかく鍵盤を前に弾いていれば人生満足…そんなことを感じるピアノです。
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