デイリーレポート
ストレートなバップ系で幸先のいいスタート
▶2017新年の幕開けは恒例となった【守屋純子セクステット】メンバーは今の日本のジャズ界トップクラスの近藤和彦(as) 岡崎好朗(tp) 岡崎正典(ts) 納浩一(b) 広瀬潤次(ds) 守屋純子(pf) さんという強力メンバー。これだけのメンバーです、新年早々客席は満席となり、一年の計は…幸先の良いスタートがきれました。
▶初来日で1週間滞在していたオランダのギドン・ヌネス・ヴァス(tp) さんがシットインで参加。実はオランダ在住のピアニスト小橋敦子さんから守屋さんと私にメールで紹介され、守屋さんが日本で発売されているCDを買って聴いたらとても良かったので、来日中なら演奏してもらおう、と4管フロント用の譜面をアレンジされていたのです。ギドンさんも大層喜んで、リハもされて2nd セットから参加。日本のジャズのレベルの高さに驚いたようでした。彼は26歳、凄くインスパイアされて身になったと思います。即アレンジして譜面にして応えた守屋さんも流石ですが、メンバーの皆さんも心良く受け入れるミュージシャンシップも流石ですね。
▶1st.stage…レギュラーメンバーで三管から出たGガーシュイン♪A Foggy Day、守屋作♪三河武士、家康公シリーズの中から♪表家康…いつもは人気の「裏」を演奏されますが「表」は当店では初演でした。守屋作♪Duke’s Mood…尊敬されているというエリントンに捧げた曲、エリントンの香りがしました。ノリのいい可愛い曲B.パウエル♪Un Pico Loco。
▶2nd.stage…ギドンさんが入って4管になってお馴染みの♪Lotus Blossom (蓮の花)…ギドンさんのケニー・ドーハムに捧げたアルバムにちなんで選曲されました。それぞれのソロが楽器が良く歌いました。バップを代表するような名曲ギドンさんしっかりしたバップのペットを感じました。Gガーシュイン作守屋アレンジの♪Soon…近藤(as)、ギドン(tp)、守屋(pf) のソロが入りました。ここでギドンさんお休みして守屋作♪戦国ビックバンド…生きるか死ぬかの戦国時代を5拍子で表現しあえて難しい演奏にしたとのこと。でも聴いてる方には演奏の難しさは分かりませんでした。続いて長谷川等画伯の国宝の絵がモチーフの♪Pine Trees…とても綺麗なバラードです。等伯が京都に住んでいた頃故郷を思って書いたと言われています。
▶再びギドンさんを呼び出して4管用にアレンジされたD.エリントン♪Caravan、アンコールは♪Don’t Get Around Much More…エリントンとサッチモで有名な曲ですが、昨夜の演奏も絶品でした。新しい一年の始まった夜、健康に気をつけて元気に頑張りたい、と思いながら、お客さま共々、バップ系のストレート・アヘッドな素晴らしい演奏を堪能させていただきました。
◉守屋純子オーケストラ2017定期公演…渋谷文化センター大和田ホールで2月の恒例コンサート、昨夜のメンバーも多数参加されています。
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