デイリーレポート

歌心あふれる極上の大人のピアノトリオサウンド

▶上品で美しい大人のピアノトリオ・サウンドが店内を満たした昨夜の《嶋津健一トリオ》嶋津健一(pf) 加藤真一(b) 今村健太郎(ds) さん。客席には嶋津さんの生徒さんやファンの方が多く聴きにいらして、音符の隅々まで「歌心」がある素敵なピアノサウンドに皆さん惹きつけられるようにお聴きになっておられました。いつもいらっしゃる常連さんが、ピアノの音があまりに綺麗なのに驚いておられました。嶋津さんもピアノのコンディションが良くて弾いていて気持ちが良かったとおっしゃってくださいましたが、弾き手がいいとピアノも嬉しくて良く鳴るのですね。ピアノのメンテ＆ケアを何より大切にしている私も、張りが出ます。
▶1st.stage…A.C.ジョビン♪バラに降る雨…とても良い感じにステージが始まりました。嶋津作♪Harapeko、初演だったというシダー・ウォルトンの美しいバラード♪When Love Is New、F.リスト♪愛の夢…イントロとエンディングはクラシックでテーマはジャズにアレンジされていました。C.ポーター♪So In Love…軽いアップテンポで演奏。ポップス界のヴィンセント・ユーマンス♪More Than You Know 思いがこもったバラードでした。A.C.ジョビン♪三月の水、ピアノソロで嶋津作♪まっくろけのけ。
▶2nd.stage…綺麗なピアノソロでA.C.ジョビン♪Luiza、B.ストレイホーン♪Upper Manhattan Medicel Group…ここはエリントンの盟友ビリーが入院していた病院です。J.マンデル♪The Shadow of Your Smile…何ともいえず素敵でした。嶋津作♪意志、気分を変えてA.C.ジョビん作♪Portrait In Black & White、嶋津作♪Revival (再生)、W.ショーター♪Fee-Fi-Fo-Fum。アンコール曲は嶋津作♪The Moments I Feel You Inside My Mind でした。
▶嶋津さんがアンコール曲のMCを始めた時、悪酔いしたお客さまが別のお客さまに絡み大声で喋り始めました。その前にも大声で喋っていたところ私が注意して一旦は静かになったのですが、またです。私は思わず怒鳴りつけ表に出てもらいました。それでも突っかかってくるので勘定はいらないから、と追い返えそうとしたら、たまたま彼のバックが店内に見つかったので、さっそくお勘定をもらって帰ってもらいました。後味悪くお店の中に戻ると、いい演奏が続いていてホッとしました。騒ぎに居合わせた方、気分を悪くされてごめんなさいね。いいお客さまが多いのも当店の自慢のひとつで、こんなことはめったにないことですが、彼には二度と来てほしくないです（彼は、もちろん今後出入り禁止です）