デイリーレポート

感動の涙が溢れて止まらなかった人生を歌ったステージ

▶当店にはこれまで多くのジャズ・シンガーがいらっしゃいましたが、こんなに感動したことはありません。客席にはプロのミュージシャンも大勢聴きにいらしていて男性も涙するほど。昨年4月に当店に出演された時も感動しましたが昨夜はそれ以上でした。言葉でお伝えできないのが歯がゆくて、そしてそれ以上に、今年はお客さまが少なかったことが情けなくて残念です。
▶シーラ･ジョーダン(vo) ピーター･ミケリッチ(pf)さんの【BODY&SOUL スペシャル】M.デビス、B.ホリディー、J.コルトレーン、C.パーカー、E.フィッツジェラルド…などこれまでのジャズ人生を、親交のあった人・想い出深い人とのストーリーにして、86年の人生を歌に託してクリエイティブに表現されました。こんなに聴く者を感動させるシンガーを私は知りません（前夜の与世山さんと二日間私は感動続き。「歌は人生そのもの」との思いを強くしています）
▶1st.stage…まず♪Bluesでステージ開始、♪How Deep In The Ocean、一昨夜の与世山さんも歌った A.リンカーンの♪Bird Alone…お二人の「味」の違いを堪能しました。♪It’s You or No One、マイルスも演奏している♪It Never Entered My Mind、B.ホリディー♪Good Morning Headache、彼女の作品♪Workshop Blues…では皆で掛け声をコーラスしました。S.ロリンズ♪Pent Up House…何回もロリンズの名前をスキャットで入れ♪St.Thomas のフレーズも出てきました。S.ジョーダン作♪Ballard For Miles…ブルースでマイルスのことを歌いました。
▶2nd.stage…♪Fall In Love With Love、♪Hello Young Lovers…彼女の４代前の祖先は先住民族チェロキーということで、インディアンの叫び声を上げながらバラードを歌われました。今度は D.チェリーさんがご近所に住んでいて、そのお話をされ彼の歌を唄われました。私は昔よくウチにいらしていた頃の彼を思い出しました。次にはエラさんの話しをされて、ジャズ界のファーストレディだと歌いました（２曲、聞き惚れていて曲名をメモし忘れました）
▶♪Do You Beside Me。そしてH.シルバーの♪Peace…マイルスが彼の家に行ったら部屋は小さいのにピアノだけは大きいのが置いてあったと話されて。いつ聴いても良い曲ですね。スキャット♪Jazz Child。そして、17歳の時にジャズが歌いたくてミシガン生まれの彼女がデトロイトのジャズクラブに行ったら、白人の歌手は出て行け（当時はジャズは黒人のものでした）と言われて途方に暮れた話しをブルースにして唄われました。最後に、ありがとう、と歌ってくれた♪Body And Soul が心に染み入りました。
▶今度会えるのは天国かな、なんておっしゃって…私は涙が溢れて抑えることができませんでした。まだまだお元気です、きっと来年もいらっしゃいます。