デイリーレポート

お知り合いが大勢いらして和やかな夜

改装から小曽根さんの三日間まで、休む間のない忙しい日々でしたが、本当に久しぶりにゆっくりテレビを見ながら夕食と夜が過ごせそうです。
▶昨夜は、NYで頑張っている及部恭子(pf)さんの２枚目のアルバム「Happy Silence」発売記念ツアー、四国・九州と回り昨夜が最終日でした。レコーディングに参加されたスティーブ・ウイルソン(as,ss)マイケル・オべイン(b)さん、そしてジーン・ジャクソン(ds)さんです。スティーブさんは、先日の「東京ジャズ」で小曽根さんの「ノーネーム」とバトルしたクリスチャン・マクブライド・オーケストラのメンバーで来日されていました。
▶彼は楽器を美しい音で良く鳴らし、人間も素晴しい、と近藤和彦(as)さんから聴いていましたが本当に素敵な方でした。マイケルさんは４回目の出演、恭子さんが信頼するベーシスト。当店でお馴染みのジーンさんとは今回始めてのツアーで、皆さん音楽も人間性も素晴しく、ハードなスケジュールの毎日を仲良く楽しい時間を過ごされたということです。恭子さんがリーダーで、ツアーは全て彼女の運転で岡山（ご実家があります）から四国・九州と回りました。入国手続きから全て彼女がご自分でなさっている、本当にがんばり屋さんです。
▶お客さまは、恭子さんのお知り合いが大勢応援にいらっしゃいました。NYでお知り合いになった可愛いらしい娘さんが、もう一度聴きたい、とピアノのすぐ側に座って最後まで聴いていらっしゃいましたが、そんな恭子さんの人柄がにじみ出た、温かくて和やかなステージを繰り広げられました。恭子さんも終演後は一人ひとり丁寧にご挨拶し、サインをされたり一緒に写真を撮ったり、大忙しでした。
▶1st.stage…Love For Sale、3.11の後に想いを込めて作られた♪Anather Day Will Come、♪可愛い女の子の写真を見て作った♪Portrait Of A Girl…ではスティーブさんのソプラノサックスが美しかった。ジョディ・フォスターが殺された恋人の復讐を演じる「ブレイブワン」に感動して作ったという♪The Brave One…スティーブさんソプラノサックスで。♪How About You…スティーブさんアルトサックスで。
▶2nd.stage…恭子さんがイタリアに行った時に500年かけて創り上げたミラノの大聖堂ドォオモに感動して作ったという♪ドォオモ…スティーブさんソプラノサックスで。♪Sweet and Lovely…はアルトサックスで。次は♪UDON…恭子さん実は、岡山で有名なうどん屋さんのお嬢さんなのです。幼い頃から朝早くお父様がうどん粉をこねて作る過程から食べ終わってご馳走さま、までをジャズにしたという曲。客席の皆さんと曲間に「おいしい」を、最後には「ごちそうさま」を入れた楽しい曲でした。
▶そしてアルバムタイトルの♪Happy Silence…小説「Love Always」からヒントを得たという静かな美しい曲です。♪Fattest Cat in New York、アンコールは♪You ant Night and Music。恭子さん、日本ツアーお疲れさまでした。また来年もいらしてくださいね。