デイリーレポート

新しいメンバーでサウンドが新しく感じた演奏

▶ピアニストが代わってサウンドも変わった近藤和彦(as)さんのリーダークァルテット、サイモン・コスグローブ(pf) 上村信(b) 大坂昌彦(ds) さんのメンバー。サイモンさんは英国出身のアルトサックス奏者なのですが、ピアノも弾く多彩で優秀なミュージシャンで、奥さまが日本人なので日本に移り住んで、アルバムも2枚リリースして活躍されています。とても優しくて良い方です。
▶近藤さんが彼のピアノを見染めて、上村さん大坂さんも彼を気に入ったようで今回から参加。大坂さんも演奏中にニコニコされていました。主に近藤さんのオリジナル曲とアレンジ曲を演奏するこのグループは、ストレート・アヘッドなジャズを心を一つにして演奏する私も好きなクァルテットです。
▶1st.stage…スタンダード曲♪Star Eyes…アルトサックスで。2023年近藤作♪Deep White…ソプラノサックスで。近藤作♪Sweet and Pungent…近藤さんは「甘辛い」のつもりでつけた曲名らしいですが、サイモンさんに聞いたら「甘臭い」の意味だったそうです。W.アンダーソン♪Desimonae…ウェスさんの奥様の名前だそうですが、前日に譜面を起した昨夜が初演奏だったそうで素敵なバラードでした。前夜に作曲した出来立てホヤホヤアップテンポの曲♪無題 も披露されました。
▶2nd.stage…スタンダード曲♪The Shadow of Your Smile…アルトサックスで。近藤作♪Blues For Salvador…エキゾティックで私も好きな曲です。年男の時に作曲した♪Oriental Zodiac（干支のことらしいです）…ソプラノサックスで。ピアノイントロから近藤作バラード♪The Sirteenth Night…近藤さんのアルトサックスがよく歌っていた綺麗な曲、13日の夜何があったのでしょうか？M.ルグラン作♪You Must Believe In Spring…綺麗な曲ですがエネルギッシュにアレンジしてそれぞれのソロが素晴しかった。アンコールは♪Good Life…気持の良い曲で終りました。
▶実は昨夜は近藤さんのお誕生日だったのでした。私がスケジュール欄で告知したかったわ、と言うと「男がバースディーライブなんて恥ずかしいですよ、普通に演奏したいです」とおっしゃっていました。聞いていませんでいたが東京五輪生まれだと思いますから辰年ですか。あまりご自分のことを話さない真面目でシャイな方で、暑くてもきちんとジャケットを着て演奏されます。