デイリーレポート
トリオ特集第5夜:ロマン溢れる素敵な演奏と勉強になる演奏曲メモ
▶【春のトリオ特集週間 第5夜】は《嶋津健一トリオ》嶋津健一(pf) 加藤真一(b) 今村健太郎(ds) さん。嶋津さんはライブ活動を厳選されていてめったに行いません。そんな嶋津さんの今年始めてのトリオ出演でしたので足元の悪い中、ファンの方がいい感じにいらしてくださって、皆様ゆったりした感じで素敵な演奏を楽しまれました。いつもいらっしゃる嶋津さんの奥様も、お知り合いのファンの方に丁寧にご挨拶されておられました。その場で曲を決めるジャズ・ミュージシャンもいる中、嶋津さんはどのようなステージにするか前もってきちんと決めて、リハをして本番に臨まれます。嶋津さんの演奏ステージは、本当に男のロマンを感じます。解説付きで私用に書いて下さった演奏曲をご覧くだされば、それがよくお分りいただけます。
▶やはり理系の方の頭脳は、演奏家にも私の周りにも何人かいますが、とても緻密なことを感じています。私は典型的な右脳人間で、おまけに歳で最近は色々なことが鈍くて時間がかかり、一日があっという間に終わってしまいます。毎日のブログもほんの昨夜のことなのに、忘れていることが多くなっているので、本当に助かります。やはり私の脳は少し萎縮しているようで、毎日良い音楽を聴いて脳を活性化したいと思っています。
▶1st set…嶋津作♪You Name It…いつまでも曲名きまらず「キミつけてよ」がタイトルになったそうです。團伊玖磨作♪花の街…戦後の焼け野原の中で美しい風景を夢見て作られた曲ということです。嶋津作♪Bluez avyaya…嶋津さんが教えている生徒の綾子さん (愛称アヤヤ) の発表会演奏のために書き下ろされた曲。ジョージ・デビッド・ワイス作♪That Sunday That Summer…ストップタイム(ソロをする際リズムセクションが2小節や4小節毎の最初の拍だけ演奏すること)を用いたのは嶋津さんの発案だそうです。ビリー・ストレイホーン♪Something To Live For…エリントンの親友ストレイホーンの初期のコラボ作品。A.Cジョビンの曲のメドレー♪Luiza〜♪Watter of March…嶋津さんのアルバム「Thai Composer III」より。
▶2nd set…D.エリントン♪Love You Madly、嶋津作♪天使の梯子…雨上がりの雲の間から太陽の光が差し込む様を天使の梯子に見立てた曲に嶋津さんの奥様がタイトルを付けられたそうです。エディット・ピアフの♪La Vie en rose…シャンソンをジャズアレンジ。嶋津作♪Two Kittens Blues…去年嶋津家に来た2匹の子猫のやんちゃぶりを曲に。嶋津作♪夢想曲〜♪トロイメライ…最新アルバム「夢想」のアルバムタイトル曲。アンコールは♪You Wanna Go Upstairs ?…この Upstairs はUp-Tempo のスラングで生徒のための練習曲として書いた曲。嶋津さんのメモはとても勉強になりますね。嶋津さん、ありがとうございました。
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