デイリーレポート

大きく深い温かさに包まれた幸福なひと時

▶今月、私はこの日を楽しみにしていました。ジャズの世界では国宝級のしかも現役のお二人。五十嵐明要(as) さんと 中牟礼貞則(g) さん。ペコちゃん（伊藤君子さん）がお願いして当店出演をセッティングしてくださいました。中牟礼さんは当店で何度か演奏されていますが、五十嵐さんはかつて大昔、六本木店時代に出演されたことがありました。私は2003年に亡くなられた清水閏さん（この方も日本ジャズ草創期の伝説的ドラマー）の葬儀の時に吹かれた時の、それはそれは美しいアルトの音色の演奏が忘れられず覚えていました。でも私よりも大先輩の方でしたので連絡先も聞けずそのままになっていました。
▶今回ペコちゃんのおかげで、じっくり聴くことが出来ました。ベースは坂井紅介さん、そしてドラムスは五十嵐さんとお付き合いのあるペコちゃんの旦那様、海老沢一博さんが叩いてくださいました。とにかく筆舌に尽くしがたいほど温かいサウンドのジャズが店内を包み込み、とても幸せな気持ちになりました。
▶1st stage…♪Bridges、♪Can’t Help Lovin’ Dat Man (愛さずにはいられない)、♪Angel Eyes。ここから五十嵐さん参加♪My Funny Valentine、♪Love Is Here To Stay、♪Look At Me Now !、♪Watch What Happens、♪Don’t Get Around Much Anymore。
▶2nd stage…♪Over The Rainbow、♪Easy Living、♪Speak Low、♪How Long Has This Been Going On?。ここから五十嵐さん参加♪Moon Light In Vermont (バーモントの月)、♪Just In Time、♪Take The A-Train、♪Watch What Happens、♪I Got It Bad、♪Stardust、アンコールは♪It Don’t Mean A Thing (スウィングしなきゃ意味ないよ)。心の底から大きな温かいサウンドに包まれた夜でした。お二人ともまた別途インストでもブッキングさせていただきます。ペコちゃん、ありがとう。