デイリーレポート
集中力に感動し素晴らしい創造性を感じた夜
▶去年の6月に亡くなった女性ピアニスト・作編曲者、ジェリ・アレン。彼女をとても尊敬されている 片倉真由子(pf) さんが、いつもの 佐藤ハチ恭彦(b) ジーン・ジャクソン(ds)さんの トリオメンバーで、とてもシリアスに演奏が繰り広げられました。
▶1st.stage…♪Rain〜♪Skin…ポール・モチアン(ds)とチャリー・ヘイデン(b)との「セグメンツ」に収録されている♪Rain と「トワイライト」に収録の♪Skinをメドレーで演奏。いきなり緊張感溢れる展開、ジーンさんのドラミングも素晴らしかったです。♪Lush Life…ジャック・ディジョネットとデイヴ・ホランドで「The Life of A Song」に収録されています。真由子さんにジェリさんが乗り移ったかのような迫力で、ジェリさんのハーモナイズの天才ぶりが感じられました。無口な真由子さんですがジェリさんについて熱く語ると止まりません。♪For Juhn Malachi…ビリー・エクスタインのところのピアニストに捧げた美しいバラード。W.ショーターの♪Pinokio…真由子さんがNYにいるときメアリー・ウィリアムスのコンペティションに参加した時、審査員の中にジェリさんがいたのですが、話ができなかったことを今だにとても残念に思っているそうです。ジェリさんはベティー・カーターの歌伴もしたことがあって「あのうるさい人が彼女の歌伴には満足していた」と真由子さん。
▶2nd.stage…♪Mad Money…アルバム「Marooms」に収録されているトリッキーなテーマですがよくスウィングしていました。♪The Experimental Movement〜♪Unconditional Love…2曲とも「The Life of A Song」に収録。アンコールはピアノソロでD.エリントンのメドレー♪Star Crossed Lovers〜♪Melancholia〜♪Single Petal of A Rose。真由子さん、この夜のために色々資料を集め譜面も起こされたようでした。コアなジャズファンも大満足、素晴らしい集中力に感動しました。
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