デイリーレポート
ゆっくり楽しませてもらったエリントンの世界
▶久し振りの 片倉真由子(pf) さんと 浜崎航(ts.ss) さんのデュオ《Duke Ellington Song Book》には、お二人のファンとエリントンのファンの方がいらして、音楽はもちろんのことMCも聞き逃さないよう熱心にステージに聴き入っておられました。エリントンは膨大な曲を作曲していてその多くが有名で、ミュージシャンはよく演奏します。でもこの二人は、あまり知られていない楽曲を探し出し紹介してくださるので、勉強になる貴重なライブです。
▶浜崎さんはレコーディングでNYに5日間行って帰国したばかり。そのスタジオで使用したマイクは、コルトレーンが私用で使っていたマイクだと聞いて驚くと同時に興奮したということです。どんなふうに録れたか楽しみですね。真由子さんは喋るのが苦手で普段はほとんど話されませんが、昨夜はMCをされました。本当にシャイな人で硬い真面目な話でした。私は彼女のピアノが大好きで、昨夜は久し振りにゆっくり聴けて良かったです。
▶1st.stage…♪All To Soon、♪Feeling of Jazz、♪Angelika…ここまでは浜崎さんはテナーを吹きました。ここからソプラノサックスに持ちかえて♪Lotus Blossom、♪Mystery Song、エリントン&コルトレーンのレコードで有名になった♪In A Sentimental Mood。
▶2nd.stage…エリントンが小さい時に好きだった女の先生を思って作曲したという♪Softether Lady、♪The Intimacy of the Blues、♪U.M.M.G、♪Don’t You Know I Care…ここまでは浜さんテナーを吹きました。ソプラノに持ちかえて明るい曲♪Jump For Joy、テナーに持ち替えて♪Come Sanday、アンコールは♪Things Ain’t What They Used To Be (昔はよかったね)。
▶皆さまお忙しいのでしょうか、暮れの12月とは思えないような寂しい日が続いています。暮れは毎日、趣向を凝らしてバラエティー豊かに多彩なブッキング・プログラムで臨むのですが…昭和は遠くなりにけり。皆さまのお越しをお待ちしています。
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