デイリーレポート
満席の店内に全曲オリジナル曲の作曲家としての実力が披露された素晴らしいステージ
7/13(月)週明けは《小川晋平リーダークィンテット》メンバー 小川晋平(b) 加納奈実(as) 大林武司(pf) 山崎隼(ds) きたいくにと(perc) さん
▶昨夜は月曜日にも関わらず満席状態になり演奏者たち 小川晋平(b) 加納奈実(as) 大林武司(pf) 山崎隼(ds) きたいくにと(perc) さんも張り切って明るく楽しいライブを繰り広げた《小川晋平リーダークィンテット》全曲小川さんのオリジナル曲でしたが、とても聴きやすく流れのいい曲ばかりで、ドラムスとパーカッションのノリのいいリズムセクションで、客席は大いに盛り上がりました。オリジナル曲だけでこれだけ変化に富んだステージを組める小川さんの、並ならぬ作曲家としての面を聴くような楽しい演奏を聴かせていただき、私も気持ちが安らぎました。
▶奈実さんは当店久しぶりにお会いできて嬉しかったです。相変わらず清楚な美人で華がありますね。小川さんはMCトークで、バリ島のジャズフェスに行った話をされたので、昔若かりしころ好きで、曲にあるウブドにも何回か行った事を思い出しました。その時は山本剛ちゃんと一緒だったかしら。当時はどこも大層な田舎で素朴な島でしたが、多分今は多分けっこう発展しているでしょうね。
▶1st.set…
全曲が小川晋平作オリジナル曲♪Unnamed Blue (名前のない曲)/♪Chestnut Valley (栗の木が広がる谷)/日本の紅葉の美しさをイメージした曲♪もみじの色づく通りで/♪Invisible Highway (見えない高速道路)/♪Yellow Rose (黄色いバラの花言は友情/思いやり)。
▶2nd.set…
♪Blues in the Library (図書館の静かな空間をイメージ)/♪Ubadian Dance/♪Pasja (ポーランド語=情熱)/色彩感豊かな柔らかなメロディーの曲♪Niji (虹)/夏の田園風景を描いた曲♪夏の畦道/アンコール曲は♪Etude (練習曲) …クラシック由来のタイトルながら即興性が活きるアンコールにふさわしい爽快で軽やかな曲でした。
=======【倉田レポート】=======
ベーシストで作曲家の小川晋平さんのリーダーライブ。小川さんは BODY&SOUL に数多く出演をされていますが、リーダー出演は初となりました。
▶予約は早くから締め切りになり、超満席の会場は凄い熱気です。Kyokoママが開演を告げ大きな拍手の中、小川さんと大林さん山崎さんが登場。少し音合わせをして小川さんが勢いよくベースを弾き始めます。大林さんのピアノ山崎さんのドラムスも続きます。緊張感を放ちながら演奏がぐんぐん進みます。観客はどんなライブになるのだろうと息をのんで演奏に聴き入ります。
▶大林さんのピアノソロになるとさらに速度が上がり、テンション高く疾走していきます。小川さんのベース山崎さんのドラムスは速いリズムを刻み、大林さんは鍵盤に視線を落とし強い打鍵で豪快に弾き進みます。三人とも一曲目とは思えない高い熱量で進みます。小川さんはずっと大林さんを見ながら演奏しています。
▶小川さんのベースソロになると、小川さんは目を強く閉じて二本指での速弾きになります。弦に強く指をぶつけ しなやかに滑らせさらに速度を上げていきます。物凄い力感を放って弾き進み、独特の力強さと柔らかさで心地良い音の流れを創ります。ソロパートが終わると観客が緊張感から解放されたように大歓声を上げ、小川さんに拍手をおくります。アンサンブルになりトリオで疾走を続け、鮮やかに一曲目の♪Unnamed Blue の演奏を結びます。
▶小川さんがマイクを取り挨拶をされますが、大きな拍手が止まらず、しばらく小川さんは話し始めることができません。ようやく拍手がおさまり、改めてご挨拶とメンバー紹介をされました。今日は、全曲オリジナル曲を演奏します、と話すと、再び大歓声が起こります。
▶小川さんは次の曲のタイトル♪Chetnut Vallay を告げ、サックス奏者の加納さんを紹介します。ピアノ ベース ドラムス そして加納さんのアルトサックスでの演奏になりました。加納さんは滑らかに力強く、奥行きの深い音でアルトソロを吹いていきます。すっと真っすぐに立って吹き少しずつ上下の動きが大きくなって刺激的な音を放ちます。終盤のアンサンブルでは、小川さんは微笑みながら本当に嬉しそうな表情で演奏を進めます。
▶続いて小川さんはドラマーのきたいさんを紹介します。きたいさんは小曽根真さんのトリオでも小川さんとご一緒で、その繊細かつパワフルなドラミングは唯一無二のものですが、この日はパーカッションの演奏を披露されました。♪もみじの色づく通り では きたいさんはシェイカーを振り軽やかにコンガを叩き、チャイムを鳴らします。この曲では加納さんはソプラノサックスを演奏されました。小川さんの穏やかなベース大林さんの綺麗なピアノきたいさんのコンガ山崎さんのシンバルの音が響く中、加納さんのソプラノサックスがゆったりと演奏していきます。
▶♪Invisible Highway では、冒頭に小川さんがベースだけで演奏し緩急強弱を操り、くっきりとした音で歌うように弾き進みます。後半には山崎さんがドラムスだけの豪快なソロ演奏で観客を沸かせます。
▶小川さんは、今回が BODY&SOUL での初めてで最後のリーダーライブであることを話し、Kyokoママと BODY&SOUL に感謝の言葉を述べました。この日は、Kyokoママはずっと演奏を聴いていらっしゃいました。
▶♪Yellow Rose では、小川さんは重厚で情緒的なアルコでのソロ演奏で観客を魅了します。ブルーノート東京での小曽根さんトリオのライブでは、毎回必ず小曽根さんが「晋平は素晴らしいコンポーザーです」と紹介されますが、本当に多彩で魅力的なメロディーを持つ曲の数々です。しかも大林さんとの息の合った演奏は格別で、山崎さんの真摯な演奏は小川さんのオリジナル曲の魅力を増幅します。この日は加納さんのサックス、きたいさんのパーカッションとのクィンテットという豪華で、初めての編成になりました。
▶2nd.セットに入ると、♪Blues in the Library を大林さんのピアノ きたいさんのドラムスとのトリオで演奏し、きたいさんは繊細さと豪快さを併せ持つドラムソロを披露します。意外なことにこのトリオ編成での演奏は初めてだそうです。
▶小川さんは、故郷である愛知県岡崎市の「Jazzの街岡崎アンバサダー」を務めていますが、高校生の時から慣れ親しんだ「岡崎市図書館交流プラザりぶら」という図書館とコンサートホールが併設されている施設があり、9月12日にこの日と同じメンバーでコンサートを開催されるそうです。♪Blues in the Library は、この図書館のために書いた曲とのことでした。
▶バリ島でのジャズフェスティバルに参加したときに、ウブドにインスパイアされて作曲したという♪Ubudian Dance、昨年小曽根さんのトリオでの2枚目のアルバムのために作曲した♪Pasja では、山崎さんがドラムス きたいさんがパーカッションに戻りました。ニューヨークで作曲したという♪Nijiでは、加納さんがステージに戻りアルトサックスを演奏されました。
▶2nd.セットの最後の曲♪夏の畦道 は2022年に初めて聴かせていただいた曲で、バッハの無伴奏組曲をベースにして、そのメロディーから夏の風景が浮かびノスタルジックなタイトルを付けたものと伺ったことを覚えています。それから4年が経過しますが、この4年は小川さんにとって激動の時代であったことと思いますし、素晴らしいオリジナル曲が生み出されていった年月でもあります。とても感慨深く、この曲の演奏を聴かせていただきました。
▶アンコール曲の♪Etudade は、小曽根さんのトリオでのライブでも良く演奏される曲で、一度聴いたら忘れられないテーマを持っています。この曲では小川さんの指示(?)で、きたいさんがドラムスを、山崎さんがパーカッションを演奏されました。後半では再び山崎さんがドラムス、きたいさんがパーカッションに戻り二人での豪快なバトルのシーンで盛り上がりました。
▶終演後は、多くの観客が残り、小川さんやバンドメンバーと歓談していました。Kyokoママは小川さんに、オリジナル曲が素晴らしいと大いに褒めていらっしゃいました。ミュージシャンの皆さんも大勢駆け付け遅い時間まで大盛況で、BODY&SOUL らしい一夜となりました。





















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