【秋の夜長の“サードプレイス”】
ひんやりとした空気に人恋しくなる頃
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(2025年9月29日付 Sept 29th)

デイリーレポート

店内超満員で懐かしむ間もないほど何十年ぶりにお二人にお会いできた昼下がり

店内超満員で懐かしむ間もないほど何十年ぶりにお二人にお会いできた昼下がり

Kyoko

2025年09月29日 月曜日

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9/28(日)はデイタイムライブ《佐々木優花トリオ with: デビッド・マシューズ(pf) guest: ルー・タバキン(ts,fl)》リスムセクション 増原巌(b) 横山和明(ds) さん

▶デビットさんもルーさんも何十年ぶりにお会いしました。優花さんがNYにいた頃の先生がルーさん。デビットさんは奥様ご同伴で、地元青森からはじまったツアーの昨夜が最終日でした。ルーさんはとてもお元気で、昔のようにように長いソロはなく、やっぱりお歳を召されたんだなぁと思いました。昔は30分-1時間くらいのソロを取るのが普通でした。お客さま方もほとんどの方が昔をご存じのご年配で、私は50年位タイムスリップをしたような感じでした。優花さんの演奏もとても良くて、大変お疲れのようでしたのでツアーが終わって体調を崩されないか心配です。演奏曲も、秋吉サンの曲が久しぶりに聴けて良かったです。
▶改めてお二人をご紹介します。ルー・タバキンさんは秋吉敏子さんの旦那様でテナー&フルート奏者で、80年代当店の六本木時代によく出演されていました (拙著「身も心もジャズ」にも登場します)。現在は85歳のご高齢です。
デビッド・マシューズさんはかつて MJQ (Manhattan Jazz Quintet) として80年代に時々来日したユニットのピアニストで、50年代からの元祖 MJQ (Modern Jazz Quartet) とは異なります。現在は青森県にお住まいで83歳です。
▶お陰様で昨日は満員御礼で私もとても忙しく、いらしていた倉田さんにレポートをお願いしてしまいました。
まずは演奏曲から。
▶1st.set…トリオ演奏でA.C.ジョビン♪Corcovado (静かな夜ポ語)。ルーさん登場ブラジルのジャルマ・フェヘイラのボサノヴァ曲♪Picard Bossa Nova。秋吉敏子作♪The First Night。優花さんが一時退席しルーさんのテナーサックスで元祖MJQのジョン・ルイス♪Afternoon in Paris。優花さんが戻りルーさんはアルトフルートで、オルガニスト ファッツ・ウォーラーのダンス曲♪Jitterbug Waltz。
▶2nd.set…佐々木優花作♪A Flower on the Lake (湖畔に咲く花)。優花さんが一時退場ルーさん登場してテナーサックスで二曲ベーシスト オスカー・ペティフォード♪Tricotism、と♪Body And Soul。優花さんが戻りルー・タバキン作♪Desert Lady。映画 「Samson and Delilah (邦題サムソンとデリラ)」 よりヴィクター・ヤング♪Delilah。アンコール曲は元祖 MJQ のミルト・ジャクソン(愛称“Bags”)の♪Bags’ Groove でした。
◉連日になりますが、以下は倉田さんの投稿を転載させていただきます。本当に動画を見るようにステージの様子がわかります (なおルーさんの演奏で“テナー”と書いてないところは“フルート”演奏です)。
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▶フルーティスト佐々木優花さんが特別なゲストを迎えてのリーダーライブ。共演は デビッド・マシューズさん(pf) 増原巌さん(b)さん 横山和明さん(ds)、特別ゲストは、ルー・タバキンさん(fl,ts)でした。
▶私は2nd.セットから視聴となりましたが、予約が定員を超え締め切られていて、会場は暑い熱気に包まれていました。まず優花さんデビッドさん増原さん横山さんが登場し、優花さんのオリジナル曲♪A Flower on the Lake の演奏が始まりました。デビッドさんが、穏やかで華やかな音色でピアノを弾き始め、横山さんが右手のブラシでシンバルを、左手のマレットでドラムを叩き、増原さんがポツリとベースを弾いていきます。そこに優花さんのフルートがゆったりと続きます。息が長く伸びやかで、癒される音色です。その音色には少しビブラートがかかっていて、色彩感豊かに吹いていきます。
▶デビッドさんのピアノソロでは、時折強いタッチの音を織り交ぜながら、ゆっくりと弾いていきます。ソロが終わり観客が拍手をすると、デビッドさんはにっこりとして、優雅な所作で軽く一礼します。穏やかな音色が、華やかで激しい音色になっていく優花さんのフルートソロ、残響豊かに弾いていく増原さんのベースソロと続き、アンサンブルで心地良い音楽を演奏していきます。
▶ルーさんが登場し優花さんは一時退場。ルーさんのテナーとトリオで二曲♪Tricotism、♪Body And Soul を演奏されました。♪Tricotism でのルーさんのテナーソロは大迫力で、観客の目と耳を惹きつけます。伸びやかな音で吹き、断続的な強い音を加え、足踏みをし歩き回りながら吹いていきます。観客の目を真っすぐに見ながら、訴えかけるようにテナーを吹きます。後半は腰を屈め、大きな上下の動きでパワフルに吹いていきました。速いタッチで大きく歌うようにベースソロを弾く増原さんに、ルーさんが近寄りテナーとベースのデュオになります。横山さんのドラムソロでも、ルーさんは向き合いながら煽るようにテナーを吹いていきました。
▶優花さんがステージに戻りルーさんと2フルートで二曲♪Desert Lady、♪Delilah を演奏。ルーさんのオリジナル曲♪Desert Lady の演奏では、お二人が全く違うソロ演奏を披露されました。優花さんが長い息でゆったりと吹いて伸びやかな音色を響かせ、ルーさんが勢いよく短く強い音を放ち、パワフルな演奏で観客を沸き立たせます。気持ちが乗ってくると、右足で床を蹴って吹いていきました。
▶優花さんの美しい音色のフルート、ルーさんのパワフルなフルートとテナーサックスを中心にバラエティーに富んだ編成で、お二人のオリジナル曲やスタンダード曲の演奏を楽しませていただきました。お二人の競演で観客は大いに盛り上がりました。

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