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デイリーレポート

コンボジャズを生かすも殺すもドラム次第を実感する素晴らしいドラミング

コンボジャズを生かすも殺すもドラム次第を実感する素晴らしいドラミング

Kyoko

2025年07月05日 土曜日

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7/4(金)は《高橋信之介トリオ》メンバー 高橋信之介(ds) 竹下玲央(pf) 戸坂那姫(b) さん

▶雨がぱらついて蒸し暑くなった昨夜は《高橋信之介トリオ》信之介さんは長い間NYに在住され活躍されていました。当店でも来日の度にいらしていたドラマー グラディ・テイトさんがヴォーカリストで活躍されるようになると、彼の後任として抜擢されていました。帰国後は小曽根真さんのバンドで活躍。今は国立音大で後輩の指導をされている私の大好きなドラマーです。
▶タッチと切れの良いピアノを奏でる竹下さん、小柄で女性の小さな手なのにしっかりした音色のベースの戸坂さん。ジャズサウンド生かすも殺すもドラムス次第。昨夜も全体的にドラムの強さ加減がとても良くて、曲が活き活きしてくる感じ。選曲のセンスもよく、バランスの良く取れた素晴らしいトリオジャズを楽しむことが出来ました。
▶信之介さんはライブ活動を厳選されていて、出演は当店のみ。このトリオも彼の素晴らしいドラミングも当店以外では聴かれません。次回は10/9(木)です。皆さまぜひこの小気味良いトリオをお聴きになって下さい。きっとファンになられますよ。
▶1st.set…すべてスタンダード曲です。早世したブルックス・ボウマンのミュージカル曲♪East of the Sun。バラード♪I Should Care。オスカー・レヴァント♪Blame It On My Youth…還暦過ぎに聴くといいと言われている曲のひとつで 「若気の至り」 とのタイトルも。B.パウエル♪Hallucinations (幻覚)。サミー・ファインのミュージカル曲♪I’ll Be Seeing You。
▶2nd.set…オペラ「ポーギーとベス」よりG.ガーシュイン♪I Loves You Porgy。映画 「You Were Never Lovelier」よりジェローム・カーン♪I’m Old Fashioned。昨夜唯一のオリジナル曲 高橋信之介作♪Peace in Chaos。テナー奏者コールマン・ホーキンス♪Juicy Fruits。ピアニスト ファッツ・ウォーラー♪Ain’t Misbehavin’。リチャード・ロジャースのミュージカル曲♪Lady is a Tram…とても小気味よいアレンジ!!。アンコール曲は♪Body And Soul でした。
===以下はすっかりお馴染みになった当店の常連 倉田さんの facebook の投稿です。転載させて頂きます===
まず演奏曲から
▶1st.set…ブルックス・ボウマン♪East Of The Sun (And West Of The Moon)。アクセル・ストーダール&ポール・ウェストン♪I Should Care。竹下さんのピアノをフィーチャーしてオスカー・レヴァント♪Blame It On My Youth (若気の至り)。戸坂さんのベースをフィーチャーしてバド・パウエル♪Hallucinations (幻覚)、サミー・フェイン♪I’ll Be Seeing You。
▶2nd.set…オペラ「ポーギーとベス」よりG.ガーシュウィン♪I Loves You Porgy。ジェローム・カーン♪I I’m Old Fashioned、この夜唯一のオリジナル曲高橋信之介作♪Peace In Chaos。テナー奏者コールマン・ホーキンスの♪Juicy Fruit。ファッツ・ウォーラーのミュージカル曲♪Ain’t Misbehavin’。高橋さんのドラムソロが圧巻のリチャード・ロジャース♪Lady Is A Tramp (気まぐれトランプ)。アンコール曲は京子ママに捧げて「社歌」♪Body And Soul でした。
▶高橋さんは、小曽根真さん、山下洋輔さん、エリック・ミヤシロさん、狭間美帆さん、Sarah Alainnさんのバンドや、クラシックオーケストラとの共演、テレビドラマ、CMなどの音楽の録音等、幅広く活躍をされていて、国立音楽大学ジャズ専修講師として後進の指導にもあたられています。竹下さんと戸坂さんは、国立音大OBで、高橋さんの生徒さんです。
▶BODY&SOULの京子ママが、日本のジャズドラマーで5本の指に入るとライブレポートに書いていらっしゃって、2024年10月、2025年2月、4月と高橋さんのリーダーライブに伺うようになり、昨夜は4回目でした。
▶高橋さんがご挨拶とメンバー紹介をされ、♪East Of The Sunの演奏が始まります。竹下さんがリズミカルにピアノを弾き、高橋さんがブラシでシンバルを叩いて、戸坂さんが軽やかにベースを弾いていきます。高橋さんが爽快な音でブラシを回し、戸坂さんの心地良いベースの音が響きます。竹下さんは軽快にピアノを弾いていき、快適な音楽とともに、ゆったりと時間が流れていくようです。
▶竹下さんは鍵盤に目を落として寡黙に弾いていき、涼やかなブラシと小気味良いベースの音が並走します。ピアノが大きく、華やかな音になっていくと、高橋さんはスティックに持ち替え、シンバル、ドラムを軽く叩いていきます。戸坂さんのベースも厚みのある音で弾き、明確なソロパートは無く、アンサンブルで進んでいきます。このメンバーの皆さんの演奏を聴かせていただくたびに、なんて素晴らしいのだろうと感銘を受けます。
▶高橋さんが「スタンダード曲は、歌詞がわかると、いろいろな聴き方ができるようになるし、演奏する方も、構成やハーモニーをどうしようと考える楽しみがある。シンガーによっても、歌詞の捉え方や表現は様々で、スタンダード曲と歌詞は切っても切れない関係にある」と話します。「ピアノをフィーチャーして、バラード♪Blame It on My Youth を演奏しますが、竹下君はどんな風に歌ってくれるか、聴いて下さい」と、演奏に入ります。
▶竹下さんは、繊細に、優しい響きでメロディーをピアノを弾き始め、鍵盤に顔を伏せ、静かな表情で弾いていきます。高橋さんがブラシを回す音を響かせ、戸坂さんのポツリとしたベースの音が寄り添います。竹下さんは独り言のように弾いていき、戸坂さんの温かいベースの音が心を重ね、高橋さんのブラシの密やかなサウンドが情感を増幅します。しみじみと演奏が進んでいくと、竹下さんの歌声が聴こえてきます。ブラシ、ベースが少し強い音になって受け止めます。高橋さんはスティックに持ち替え、より華やかなアンサンブルになっていきました。
▶ベースをフィーチャーした♪Hallucinationsでは、戸坂さんが弦をひとつ叩き、勢いよく弾き始めます。軽く歌うようにして軽快に弾き、前の曲とは違って、大きな音でぐんぐん弾いていきます。ベースソロでは、弦の上で細い指を走らせ、力感豊かに弦を押さえ、放つようにして弾き進みます。ピアノが前に出て、疾走を始め、高橋さんがスティックに持ち替えてドラム、シンバルを叩き、ベースは小気味良く弾き進みます。高橋さんのドラムソロでは、ブラシで軽快に、リズミカルにドラムを叩き、シンバルに触れていきます。
▶高橋さんのオリジナル曲♪Peace In Chaosは、混とんの中に一筋見える平和をイメージして作られたそうですが、世界情勢と平和を鑑みると、まさしく現在にぴったりの演奏曲となりました。戸坂さんのアルコと竹下さんのピアノで、怪しい雰囲気で始まります。一拍おいて、ベースの音だけが響き、戸坂さんがおどろおどろしい雰囲気で弾いていきます。高橋さんは、バチでドラムに触れ、ごろごろとした音を出し、ゆったりとしたピアノの音とともに、緩やかに時間が流れていきます。
▶ベースソロでは、渋い音で、残響を操りながら、弦を押さえ、放ち、強い音になって、激しい情感を煽ります。竹下さんがピアノの音色で、一筋の光を作り、高橋さんがバチでシンバルを豪快に共振させます。独特の雰囲気を感じさせる一曲となりました🍀
▶気まぐれアレンジという♪Lady Is A Trampでは、高橋さんのドラムソロが圧巻でした。ドラムをマーチのように叩き、大きな音を入れ、豪快なドラムサウンドを魅せます。速度を上げ、もう一段ギアを上げて強度を増していきます。最後は、ドラムスだけでの演奏となり、高橋さんは冷静な表情で、もの凄く熱量の高い演奏を繰り広げます。超高速に叩き、緊張感が高まります。最後は、アンサンブルで盛り上がっていきました💐
▶アンコール曲の♪Body And Soul は BODY&SOUL の「社歌」で、この曲を京子ママに捧げます🌸
▶高橋さんのリーダーライブでは、選曲、アレンジ、演奏のすべてが魅力的で、スタンダード曲の多彩な表現を楽しめます。竹下さんと戸坂さんは、長時間にわたり、常に緊張感を持って、真摯でスリリングな演奏を披露されました。とても楽しく、充実した時間を過ごさせていただきました。次回も楽しみです❗️

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