デイリーレポート

幅広い選曲で弾き姿も絵になるエレガントなステージを楽しんだ昼下がり

◉このライブレポート蘭に時々書かせていただくジャズ好きの常連 K さんが、昨日、日曜日の昼下がりのライブにもいらしてくださって、そのステージレポートを投稿してくださいました。臨場感豊かで素晴らしいので、お断りして転載させていただきます。K さんいつもありがとうございます。
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▶ピアニスト･作/編曲家の木住野佳子さんのリーダーライブが、BODY&SOULで開催されました。木住野さんは2～3か月に一度、BODY&SOULでリーダーライブを行われていますが、昨日は前回と同じく、共演は 小美濃悠太さん(b) 吉良創太さん(ds) さんでした。
▶今回は木住野さんの美しいオリジナル曲や個性的なアレンジのスタンダード曲に加え、ビートルズ、スティービー・ワンダー、さらには、アストル・ピアソラのリベルタンゴまで、幅広い選曲で楽しませてくれました。客席は、木住野さんのファンと外国人客で程よく埋まり、和やかな雰囲気でした。
▶木住野さんは、綺麗なタッチ、優雅な動作で、流れるようにピアノを弾いていきます。一音一音が力強く粒立ちが良い音色で、上品な響きが感じられます。演奏が疾走を始めると、椅子から立ち上がり、豪快に弾き進みます。木住野さんは、クラシックを学んでいながらも、実はロックが大好きだそうで、特に曲のエンディングはどうしてもロックな(？)終わり方になる、とお話しになりました。
▶木住野さんは時折、楽しくて仕方がないというように、小美濃さんや吉良さんに笑顔を向けながら演奏します。吉良さんは、曲の終盤になると木住野さんの笑顔に煽られて、豪快なドラムソロを披露されました。♪la costaのドラムソロでの凄まじいドラム、シンバルの連打を見て、木住野さんはとても嬉しそうな表情を浮かべます。
▶小美濃さんも木住野さんと共演の回数を重ね、気心が知れ息が合ったご様子が伝わって来ます。小美濃さんは、曲によって場面によって、本当に多彩な表現でベースを弾いていきます。♪Come Together では渋い音のソロ演奏で始まり、強度を上げて力感豊かに弾き進みます。中盤では、メロディアスに歌うように弾き、右手で弦を払うように弾くパフォーマンスを見せます。
▶♪Libertango では、木住野さんのピアノからドラマティックに始まり、小美濃さんが速弾きで残響を操るベースソロ、木住野さんがスリリングな緊張感を漂わせながら、情熱的に弾くピアノソロを経て、吉良さんが一人で演奏するドラムソロへ繋ぎます。細かくドラム、シンバルを叩き、少しずつ強度を増し超高速なドラミングで観客を圧倒する圧巻の演奏になりました。
▶日曜日の午後から夕方までのリラックスした時間を、木住野さんトリオの心地良い音楽で楽しませていただきました。また次回も楽しみです!!
▶1st.set…木住野佳子作♪Manhattan Daylight…木住野さんが一番長く演奏している曲だそうです。木住野作♪By the Sea (英語の海辺)。木住野作♪la costa (伊語の海辺)。ビル･エヴァンスの♪Waltz for Debby。木住野佳子作♪Ruby Wizard。
▶2nd.set…木住野佳子作♪Feel Like Making Love。ビートルズの♪Come Together。スティーヴィー･ワンダー♪Overjoyed。木住野佳子作踊れる曲♪Dance With Dinosaur。アストル･ピアソラのあまりピアノトリオでは演奏されないタンゴ曲♪Libertango。アンコール曲は、バレンタイン デーが近いことにちなんでリチャード･ロジャースの♪My Funny Valentine でした。