デイリーレポート
クリスマスプレゼントをもらったような「ジャズ界の宝物」見つけました!!
12/21(日)はデイタイムライブ《ray》利光玲奈(vo,snare) 須田晶子(vo) 鈴木瑶子(pf) さんの女性トリオユニット
▶お天気の良い日曜日の午後は当店初登場ユニット《ray》明るくハツラツとした女性三人 利光玲奈(vo,snare) 須田晶子(vo) 鈴木瑶子(pf) さんのステージ。一応ーダー玲奈さんと瑶子さんは当店でも人気者で、須田晶子さんは初登場だと思っていたら、ご本人が10年以上前に南青山のお店に出演したことがある、とのこと。ごめんなさい。思い出せませんでした。
▶晶子さんはとても良い声で、声質が玲奈さんとよく似ていて、デュオやユニゾンが素晴らしくチャーミングでした。アレンジはほとんどを瑶子さんが行っていて、編成も含めジャズ界では珍しい素敵なユニットです。お客さまも良い感じに入り、皆さま皆さま大いに楽しんでおられました。スタッフが風邪をひいたりで少なく、私は厨房を手伝いながら聴いていましたが、私は久しぶりに宝物見つけたような気分になりまして。さっそく次回をブックしました。4/26(日)、GWを前にしたデイタイムライブです。皆さまぜひ 「私の宝物」 を確かめにいらしてくださいね。
まず演奏曲から。ステージの詳しい様子は倉田さんのレポートをご覧ください。倉田さんいつもありがとうございます。
▶1st.set…
ジャンルを越えたソングライター ベッカ・スティーヴンスの代表曲のひとつ♪No More/レジェンド ギタリスト ジム・ホールの♪Waltz New/ギタリスト フレッド・ハーシュのバラード♪A Wish/鈴木瑶子作♪Petal (花びら)/ブラジルの作曲家エドゥ・ロボ♪Corrida de Jangada (小舟の競争)/利光玲奈作♪The Third Sheep/須田晶子作♪Campus Stellae (ラテン語=星々のキャンパス)…宇宙的広がりを想起させるサウンド。
▶2nd.set…
このユニットの曲♪The River Ever Leads (川は常に導く)/鈴木瑶子作♪Komichi (小径)/鈴木瑶子作♪Paths Intertwined (絡み合う道)/「社歌」を全く新しいアレンジで♪New Body And Soul/鈴木瑶子作♪One/古い映画 「Shall We Dance」 より(周防正行作 日本の同名映画はこの作品のオマージュ)ヴォーカルスタンダード曲♪Let’s Call the Whole Things Off/ray作♪The Christmas Light/アンコール曲は Xmas ソング ミュージカル映画 「Meet Me in St. Louis」 より♪Have Yourself a Merry Little Christmas でした。
【倉田レポート】
▶京子ママの開演を告げるアナウンスで、利光さん須田さん鈴木さんがステージに登場。鈴木さんが軽やかにピアノを弾き、利光さんと須田さんが歌い始めます。利光さんはスタンドマイクの前に置いたスネアに両手を乗せて歌い、須田さんはハンドマイクで歌います。二人で美しいハーモニーを響かせ、利光さんと須田さんが交互に前に出ては、再び二人で歌声を重ねます。
▶須田さんが高い声を響かせるように歌っていくと、利光さんはブラシを持ちスネアの上で回し軽く叩きながら歌います。須田さんは両手を広げて歌い、鈴木さんの繊細なピアノの音色が寄り添います。ピアノソロになり、鈴木さんはピアノで大きく歌うように華やかに弾いていき、利光さんのブラシの音が並走します。鈴木さんがより力強く弾いていくと、呼応して利光さんも少し強い音で演奏が進みます。再び二人のコーラスになり、綺麗な歌声を重ね密やかな声でしっとりと♪No More の演奏を結びます。
▶利光さんがご挨拶とメンバー紹介。「ray」 では、声が合う須田さんと面白いことをしたい、声が重なることを楽しみたいと話します。♪Waltz Newでは、それぞれのスキャットを重ねて演奏しその響きの心地良さに、利光さんと須田さんが顔を見合わせて笑顔を交わします。この曲では利光さんがスネアでのソロ演奏も披露されました。
▶1st.セットでは、利光さんが♪Corrida De Jangada をソロで歌いましたが、ポルトガル語の歌詞を高速に歌うパフォーマンスは完成するのに半年かかったそうです。利光さんのオリジナル曲♪The Third Sheep は、眠る前に「羊が一匹 羊が二匹…」と数えると、どうしても三匹目の羊が転んでしまう!!イメージが浮かぶそうで、これをモチーフに書いた曲とのことでした。
▶2nd.セットでは、鈴木さんのオリジナルを三曲演奏されました。♪Path♪Intertwinedは、鈴木さんの1stアルバムのタイトル曲で、すべてに感謝する気持ちを込めたとのことでした。鈴木さんのピアノからしっとりと始まり、利光さんが明るく繊細な声で歌い、須田さんが高く響きの良い声で歌って二人で歌声を重ねます。鈴木さんが強い情感を込めてピアノソロを弾き、再び二人で交互に歌って、らせん状に大きく歌い上げていく圧巻の演奏になりました。
▶須田さんがソロで歌った♪A New Body And Soul は、B&S南青山時代に出演したことがあり、今回は渋谷に移った新店に初登場ということで、この日のために用意されたとのことでした。須田さんは高く伸びやかな声で、観客一人ひとりを見ながら語り掛けるように歌っていきます。豊かな声量、歌唱の技術が際立つ一曲になりました。
▶2nd.セット最後の曲は 「ray」 のオリジナルのクリスマスソング♪The Christmas Lightを。アンコール曲は皆が知っている♪Have Yourself a Merry Little Christmas を演奏して楽しい雰囲気の余韻を残し、この日のライブを結びました。
▶利光さんと須田さんがそれぞれに明るく伸びやかな歌声を響かせ、お互いの歌声の残響に歌声を重ね、曲によっては掛け合いで歌い美しいコーラスで観客を魅了します。鈴木さんはピアノで歌いコーラスに参加しているような演奏でした。ピアノソロになると、独特の抑揚で強い情感を描きます。
▶利光さんいわく 「このバンドはストレスが全くなく自由にアイデアを出し合い、お互いに賞賛し合いながら(?)、独自の音楽を作っていくことができる」 と。そうした雰囲気がステージ上にも表れ、MCの間は三人の笑顔が絶えず、ほっこりとした雰囲気に観客を巻き込んでいくようでした。クリスマスシーズンにもぴったりで、美しい音楽に癒されるステージになりました。また次回も楽しみです!!
















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