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デイリーレポート

ドラミングだけでなく素晴らしい選曲センスと感性のステージを楽しんだ週末の夜

ドラミングだけでなく素晴らしい選曲センスと感性のステージを楽しんだ週末の夜

Kyoko

2026年03月14日 土曜日

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3/13(金)は《小田桐和寛リーダークァルテット》小田桐和寛(ds) 井上銘(g) デビット・ブライアント(pf) さんにスペシャルゲストベーシストさん

▶寒い日が続いていて春が待ち遠しい昨夜は、小田桐さんが選んだミュージシャンに、スペシャルゲストはイタリア人で小田桐さんのバークリー時代のご友人でした。とてもしっかりしたベースで、多分向こうで時々組んでいたいた、そんな感じの息の合ったリズム隊でした。奥様もご一緒にいらしていて、とても素敵な方でした。アルト奏者 馬場智章さんも楽器を持って聴きにいらしていて2nd ステージからシットイン参加。お客さまは大喜びでした
▶私は小田桐さんをブックする時には、彼にメンバーからステージ企画まで全てお任せするのですが、いつも期待以上の演奏ステージはさすがです。ライブジャズにはハプニングが付き物ですが、昨夜はとても盛り上がったステージになりました。私の大好きな ロイ(ハーグローブ)さんの曲も聴けて、大いに楽しませていただきました。皆様ありがとうございました。
▶以下、選曲とオーダーは、スピリチャルから現代ジャズまで発展史をたどるような構成でそ中にご自身のオリジナル曲を上手く配し、多分ジャズをよく勉強されたプロのミュージシャンには、このセットリストの意味や意図がよく分かるのだと思いますよ。
▶1st.set…
トランペッター リー・モーガンの♪Nommo (アフリカ神話の創造神の名で生命力の象徴)/井上銘作コンテンポラリー・ジャズ♪New Dance/小田桐和寛作♪Nostalgia Day (郷愁)/ジョン・コルトレーンの奥様アリス・コルトレーン♪Charanam (サンスクリット語=帰依)/W.ショーター♪Deluge (大洪水)。
▶2nd.set…
このステージ用の即興曲♪Gallery/トランペッター ロイ・ハーグローヴ♪Soulful/テナー奏者デヴィッド・マレイ♪Murray Steps/T.モンクス♪Monk’s Dream/小田桐和寛♪Jerk Blues (ジャークは鋭い跳ねる感覚)/アンコール曲は J.コルトレーン♪Untitled Original 11383 (コルトレーンの未発表作品の整理番号) でした。
=====【倉田レポート】=====
▶小田桐さんは定期的に BODY&SOUL でリーダーライブをされています。今回は、井上銘さん(g) デビッド・ブライアントさん(pf) スペシャルゲスト(b) とのクァルテットで、メンバーの皆さんのオリジナル曲とアレンジ曲を中心に演奏されました。
▶穏やかですが強い音のベースから演奏が始まり、小田桐さんのドラムス デビッドさんのピアノが続きます。小田桐さんが叩くドラムやシンバルの音が澄んでいて、とても綺麗な響きです。右手は親指と人差し指の間、左手は中指と薬指、親指と人差し指の間に挟んでスティックを持ち軽やかに演奏を進めます。
▶井上さんのギターが続きますが、井上さんはステージに向かって右よりに立って演奏されています。井上さんのギターソロになると、滑らかに速度を上げていき目を閉じ、呟くようにして弾いていきます。すぐ目の前で見る井上さんの演奏は凄い力感で刺激的な音を放ち、トリオも大きな音で並走します。さらにパワフルに弾き進み、叫ぶようにして弾く熱量の高い演奏になりました。
▶デビッドさんは鍵盤に視線を下ろし、一音が強く美しい響きでピアノソロを弾き進みます。勢いを増していくと、小田桐さんのドラムスが呼応してスケール大きく演出します。黙々と綺麗な音の流れを手作りしていき、流星のようなスピードでスリリングな演奏になります。キン、という一音を叩くとアンサンブルに移行し、華やかに♪Nommo の演奏を結びます。
▶井上さんのオリジナル曲♪New Dance では、井上さんが綺麗なメロディーを弾き、ゆったりと物語を伝え心地良いテーマを弾いていきます。ソロパートでは、柔らかいけれど力強い音で弾き、ダンサブルなリズム感で華やかな音色の演奏になっていきます。デビッドさんのピアノソロを挟み、アンサンブルでは再び井上さんのギターが前に出て、ピアノ ベース ドラムスと会話のようにフレーズをやりとりし、明るく躍動感のある演奏になりました。
▶小田桐さんのオリジナル曲では♪Do You Like It ?、2nd.セットで演奏された♪Jerk Blues など人気が高い曲が多いですが、♪Nostalgia Day は三年前の夏に初めて聴かせていただいた一番大好きな曲です。その時に話して下さったのですが、子供の頃の小田桐さんが補助輪を外した自転車に乗れたときのお父様お母様とのエピソードがモチーフになっていて、とても心に残りました。
▶小田桐さんがブラシでシンバル ドラムを軽く叩き、ピアノ ベースが続きます。ギターも続き、井上さんが綺麗な残響を響かせ弾いていきます。ゆったりと心に染みるメロディーを弾き、ベーシストが柔らかく厚く優しい音色でベースソロを披露します。デビッドさんが煌めくような音で弾き進み、アンサンブルになると再び井上さんが大きく歌うようにギターを弾き、小田桐さんがしっとりとした残響を響かせながらドラム シンバルを叩いて、この物語の情景を描きます。シンバルのサウンドの美しさが際立つ演奏でした。
▶2nd.セットは、小田桐さんがジャズギャラリーというサイトで、ジョエル・ロスとマーカス・ギルモアが演奏していた曲が気に入って譜面に起こしたという曲を演奏されました。再度、そのサイトを見に行くと動画が消えていて、作曲者はわからず♪Galleryというタイトルを付けたそうです。演奏が始まるとすぐにその世界観に惹きこまれます。井上さんのギターとデビッドさんのピアノが交互に前に出て演奏し、小田桐さんが益々繊細さを増し余裕を感じさせながら、多彩なドラミングで観客を魅了します。
▶小田桐さんが、ロイ・ハーグローヴとのエピソードを紹介し演奏された♪Soulful では、ベーシストがパワフルな速弾きで大きく歌うようにベースソロを弾き、アンサンブルの間に小田桐さんがマイクを取り、メンバー紹介をされました。改めて、バンドメンバーお一人おひとりの音が濃厚に感じる演奏でした。
▶デビッドさんがアレンジされた♪Murray Steps は、デビッドさんご自身のリーダーライブでもよく演奏されている曲です。ピアノソロでは呟くようにしながら力感豊かに弾き進み、速度を上げてスリリングな演奏を披露されました。デビッドさんのスピードとパワー溢れる演奏には、とても高い熱量と静かな落ち着きがあって、幾重にも厚さを感じさせます。
▶会場には、小田桐さんと仲良しのテナーサックス奏者 馬場智章さんが来られていて ♪Monks Dream ♪Jerk Blues ♪Reflections でシットインされました。
♪Jerk Blues は一斉に演奏がスタートし、随所でこの曲の特徴的なテーマが聴こえてきます。井上さんのギターソロから馬場さんのテナーサックスソロになり、豊かな音色でテーマが演奏されます。少しずつ強さを増して熱が高まり、華やかな音色を放ちます。馬場さんの前後の動きが大きくなり激しい音色でソロパートを結びます。
▶デビッドさんのピアノソロから、小田桐さんのドラムソロになります。ドラムスだけの演奏になり、この日の最大出力で豪快なサウンドを聴かせ、多彩な音を散りばめ、最後はシンバルを手で押さえ鮮やかに演奏を締めくくりました。
▶予定にはなかったバラード曲♪Reflections を追加し、アンコールは♪Untitled Original 11383 を演奏して終演となりました。バンドメンバーのお一人おひとりが重厚で多彩な音色を響かせ、豪華で聴きごたえのあるクァルテットでの演奏を楽しませていただきました。BODY&SOUL で演奏開催される小田桐さんのリーダーライブは、毎回圧倒的なクオリティで人気が高く、次回も楽しみです。

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