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デイリーレポート

圧倒的な「これこそ現代ジャズ!!」 全てが極上で格の違いを聴いて私の持論を再確認

圧倒的な「これこそ現代ジャズ!!」 全てが極上で格の違いを聴いて私の持論を再確認

Kyoko

2026年03月15日 日曜日

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3/14(土)は【BODY&SOUL Special】《GTO トリオ》ガディ・レハヴィ(pf) オフリ・ネヘミア(ds) タル・マシアハ(b) さん

▶昨夜の週末は【BODY&SOUL Special】で《GTO トリオ》このトリオは当店ではすでに何回か出演されていますが、特にオフリさんはアヴィシャイ・コーエンのときにも参加されていたかしら、前回聴いたときより一段と進化していて、いま世界的に注目されていることが「なるほど」と納得。とにかくスリルとスピード感に圧倒され、これが現代ジャズだ、と改めて思いました。私はずっと以前から、コンボジャズを良くするのも悪くするのもリズム隊、特にドラマーのセンスと感性そして演出力が基本であり土台だ、と言ってきましたが、そのことを改めて感じながら聴いていました。
▶全曲オリジナル曲でしたが、どの曲も素晴らしくて引き込まれてしまいました。客席にはドラマーの近くには小田桐さんがいらして、初めから終わりまで熱心に聴いておられました。きっとこれから彼のドラミングもまた進化しそうで、さすがだと思いました。次回が楽しみです。私も昨夜の演奏を聴いて、少し寿命が伸びたような気になりました。終演後は、多くいらしていたドラマーがオフリさんを囲んで、話し込んでいました。特にドラムスは勉強も大切ですが、いいドラマーを多く聴くのが一番です。
▶プロモーターの川上さんによると、いま彼らイスラエル人はテロの標的になっているそうで、色々警戒しているようです。昨夜も素早くお帰りになられました。まぁ日本ではそんなこともないと思いますが。
▶1st.set…
タル・マシアハ作♪Merengue Mediterraneo (地中海のメレンゲ=ドミニカ共和国のダンス音楽/オフリ・ネヘミア作♪My Privilege (特権/恵み)…ドラマー作らしいリズムの展開が豊かな曲/オフリ・ネヘミア作♪One For Coltrane…コルトレーンへのオマージュ/タル・マシアハ作♪Cocus…ベーシストらしいベースラインを中心に展開する曲/ガディ・レハヴィ作♪Dance…ワルツや変拍子系のダンス感覚の曲。
▶2nd.set…
オフリ・ネヘミア作♪Abutbul’s Market (イスラエルのアブトブルの市場)/タル・マシアハ作♪W & Zaco…ベース主導のよくグルーヴする曲/ガディ・レハヴィ作♪January…静かでリリカルな曲/タル・マシアハ作♪Check The Bass…ベースをフィーチャーした曲/タル・マシアハ作♪Tangerina (ポ語=小さなみかん)…ラテンの香りする曲/ガディ・レハヴィ作♪No Vowels Allowed (母音禁止)…ヘブライ語には母音を表す表記がないことへのジョークだと思います/イスラエルで流行ったロック/ポップ系の曲でシャローム・ハノフ♪Adom Betoch Atzmo (内なる情熱) で終演。ラテン/中東/の香りがするイスラエル新世代ジャズらしいステージでした
=====【倉田レポート】=====
アヴィシャイ・コーエン、エリ・デジブリのバンドメンバーとして活躍しレコーディングにも参加しているオフリ・ネヘミア(ds)さん率いるGTOトリオの来日公演。トリオメンバーは、ガディ・レバヴィ(pf) ル・マシアハ(b) オフリ・ネヘミア(ds)さんでした。イスラエルご出身の同年代メンバーで日本でも人気が高く、予約が締め切りとなりました。
▶三人がそれぞれの楽器を指で叩いてリズムを刻み始めます。ガディさんはピアノの内部奏法で、タルさんはベースの弦を擦り、オフリさんは素手でシンバルとドラムを叩きます。ガディさんがリズミカルにピアノを弾き始め、ベース ドラムスが続きます。ガディさんが軽快にピアノソロを弾き、オフリさんのリムショット シンバルのリズムが心地良く響きます。ガディさんの前後の動きが大きくなり、トリオで速度を増していきます。
▶タルさんが、二本指を弦にあて上の方に滑らせるようにして弾き、音色が色彩を増していくと、シームレスに、オフリさんのドラムソロになります。右に置いた一番大きなドラムを叩いては、縁をカカカと叩き、左手はリムショットで乾いた音でリズムを刻みますが、その不思議な音は心地良く感じます。
▶左手でドラムの上に置いた小さなシンバルを叩き、右手でシンバルを連打していきます。オフリさんは複雑な小さい音を次々に放ち、その音を味わうように叩いて笑顔を浮かべます。ドラムを連打していくと、ガディさんのピアノ タルさんのベースも呼応して大きくなり、三人が楽しそうな表情になります。ガディさんはオフリさんを見ながら、綺麗な音を流れるように弾いていき、オフリさんは大きな音を放ち、ピアノがさらに勢いを増していき壮大な演奏になりました。
▶オフリさんがゆったりと大きくシンバルを叩き、タルさんのベースが前に出てアンサンブルになります。次いでガディさんがピアノだけでスキップするような可愛いメロディーを弾き、オフリさんが再びリムショットとシンバルの音を加え、最後はシンバルを連打して終わります。カリブ海のダンス音楽「メレンゲ」と地中海音楽を融合したジャズ作品というタルさんのオリジナル曲♪Merengue Mediterráneo の演奏が終わるとオフリさんは白い上着を脱いで次の曲へ移行します。
▶2025年にリリースされたアルバム「Within」からの4曲を中心に、それぞれのオリジナル曲を演奏していきます。数曲ごとにガディさんがマイクを取り曲名を紹介したり観客に話しかけたり、和気藹々とした雰囲気で進行していきます。
▶ガディさんは、ピアノを弾きながらオフリさんに大きな笑顔を向け、演奏に力が入ると前後の動きが大きくなり、時折椅子から立ち上がって弾いていきます。パワフルでスピード感に溢れる楽しい演奏です。
▶タルさんは、二本指でベースの弦を押さえては弾き、すっと上に上げたり指の腹で弦の上を歩くように弾いたり、指先で引っ掻くように弾いたりしながら、凄い力感を放って演奏を進めます。♪No Vowels Allowed ではベースの上の方で左手で弦を押さえ、その上方で右手で弦を弾くような演奏も披露されました。
▶オフリさんのオリジナル曲♪One For Coltrane、♪Abutbul’s Market、♪Check The Bass、♪No Vowels Allowedでは、オフリさんがドラムスだけで演奏するソロパフォーマンスがありました。スティックを持つときは、多くの場合左手は逆手に持って叩きます。滑らかにドラム シンバルを叩いていきますが、大きく間を取って強弱緩急を変化させていく音の流れは独特で、オフリさんだけのドラムサウンドでした。その多彩な圧巻の演奏を観客が真剣に聴きながら、熱狂するようでした。
▶アンコール曲の♪Adam Betoch Atzmo では、ガディさんが演奏前に皆さんの助けが必要ですと話し、観客もコーラスに参加する練習を行いました。後半に観客も大きな声で一緒に歌い、素晴らしい雰囲気で、この日のライブの幕を降ろしました。
▶ドラムセットの右下に多くのシンバルを入れたバッグが置かれていて、オフリさんは曲間にシンバルを何度も付け替えて演奏されました。多くのミュージシャンが聴きに来られていて、終演後にはドラマーの皆さんがドラムセットの周りに集まりお話をされていました。
▶GTOトリオの曲と演奏は、メロディーが美しくエキゾチックで歌うような旋律が魅力的で、日本では聴けない音楽を楽しませていただきました。

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