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デイリーレポート

さすが!!しなやかにグルーヴする極上のトリオサウンドを堪能した素晴らしい一夜

さすが!!しなやかにグルーヴする極上のトリオサウンドを堪能した素晴らしい一夜

Kyoko

2025年12月02日 火曜日

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12/1(月)初日は《Gene Jackson “Trio To-kyo”》ジーン・ジャクソン(ds) 片倉真由子(pf) パット・グリン(b) さん

▶12月の初日はジーンさんリーダーのトリオ《Gene Jackson “Trio To-kyo”》メンバーは ジーン・ジャクソン(ds) 片倉真由子(pf) パット・グリン(b) さんという極上のメンバーです。当店の昔からの常連のお客さまで、いま超多忙中だったけど、出演メンバーを見たらいいので無理して来てみたけど 「いやー素晴らしかった、来てよかった」 と大変お喜びになってお帰りになられました。
▶ジーンさんのドラミングはタッチも音色も綺麗で、とても“しなやか”にグルーヴする、と言ったらいいかしら、その常連さんのようにコアなジャズ好きも唸らせるドラムなのです。真由子さんパットさんも、活き活きして聴く人の心を掴むような素晴らしい演奏で,私も聴き惚れました。演奏曲もそれぞれのオリジナル曲とスタンダード曲をバランスよく配置し、ステージングの流れも良く、とても気持ちの良い演奏でした。
▶客席にはジーンさんの奥様もいらして、ジーンさんは嬉しそうに演奏されていあました。実は当店南青山時代に知り合い、NYにいたジーンさんと遠距離恋愛を実らせたとても仲の良いご夫妻なのです。月初めに相応しい、素晴らしいライブを楽しみました。
▶1st.set…
パット・グリン作♪Crossing…メロディアスで温かいハーモニーでしなやかなベースラインの曲/片倉真由子作♪Dancer’s Melancholy…真由子さんのバラード曲/真由子作♪Merciful Eyes (慈悲深いまなざし)…暖かい光が差すような美しいハーモニーの曲でよく演奏される曲/J.コルトレーンのバラードの人気曲♪Naima…ナイーマはコルトレーンの最初の奥様/テナー奏者ジョー・ヘンダーソン♪Inner Urge…スピード感ある曲。
▶2nd.set…レジェンド ドラマー エルヴィン・ジョーンズのスウィンギーな曲♪E.J.’s Blues/D.エリントン♪The Feeling of Jazz…ジャズらしいジャズ!!/映画 「ロシュフォールの恋人たち」 よりミシェル・ルグランの♪You Must Believe in Spring…エバンスのピアノでお馴染みのメッセージ バラード 「人生がどんなに悲しくても春は必ず来る」/ジーン・ジャクソン作♪Great River…流れの大きな川を思わせる広がりある曲/アンコール曲はアルト奏者江澤茜さんがシットイン、多くの名盤LPに入っているC.ポーターの♪I Love You でした。
◉2nd.セットからいつも常連倉田さんがいらして、熱心にお聴きになておられました。臨場感溢れるレポートを投稿してくださいましたので、転載させていただきます。
=====【倉田レポート(2ndセットから)】=====
華麗な経歴で著名で国際的に活躍をされているドラマー ジーン・ジャクソンさんのリーダーライブで、ジーンさんが信頼を寄せるベーシスト パット・グリンさんとピアニスト 片倉真由子さんとのトリオでの出演でした。
▶2ndセット…
♪E.J.’s Blues ではジーンさんの掛け声で一斉に演奏が始まります。目が覚めるような爽快なドラムサウンドが響きます。片倉さんのピアノソロになり、くっきりとした一音を瑞々しい響きで滑らかに繋げていきます。ジーンさんのドラムスとパットさんのベースが、片倉さんのパワフルな音と同じ強さで並走します。
▶ジーンさんのリズム表現は本当にエレガントで、パットさんが奏でる音は太く力強く響きます。片倉さんは、高速道路を疾走する車を運転しているように、スピードとスリルを感じさせながらピアノを弾き進みます。呼応してジーンさんパットさんも豪快に疾走していきます。
▶パットさんのベースソロでは、指の腹で柔らかく弦を弾き始め、勢いの良い重厚な音を放ちます。さらに速度を増し、もの凄い力感で弾きパワフルに歌っていきます。ジーンさんがブラシで叩くドラム、シンバルも強い音で並走します。片倉さんのピアノが前に出て、ジーンさんのドラムソロになります。
ジーンさんはスティックに持ち替えて、大迫力のサウンドを響かせます。ドラムスだけの演奏を挟み、再び、片倉さんの強い音の合いの手のたび、叩き方が変化して多彩なドラミングで観客を魅了します。ドラムスの前の席では、床を伝わって振動がおなかに響きます。アンサンブルになっても、ジーンさんは凄いパワーで叩き続けました。
♪The Feeling of Jazzでは、ゆったりとしたアンサンブルから粋なタッチで滑らかに音を転がしていく片倉さんのピアノソロになり、パットさんの重厚なベースの音、軽やかで深みのあるドラム、シンバルを叩く音が並走します。
パットさんのベースソロでは、強靭な指を弦にぶつけるようにして弾いていきます。独特の抑揚で歌うようにして弾き、速度を増し凄い力感で弾いていきます。この日のパットさんは本当にパワフルで、真摯な演奏を続け観客の視線を集めます。
♪You Must Believe In Spring では、片倉さんがゆったりとしたメロディーを弾き、しばらくピアノだけで演奏が進みます。静かな表情で華やかな音色を響かせ、心に染みるメロディーを弾いていきます。その様子は独りごとのようでもあり、嘆くように弾いているようでもあります。
後半のピアノソロでは、時折上半身を左へ傾け、力を込めて弾いていきます。音色は煌びやか、旋律はドラマティック…美しくパワフルなフレーズを紡いでいきます。パットさんがポツリとベースを弾き、ジーンさんがブラシを回す密やかな音、時折ブラシを逆手に持ってシンバルに触れる音が寄り添います。
♪ジーンさんのリーダーライブで、いつも楽しみにしている♪Great River の演奏になりました。一斉に演奏がスタートし楽しいリズムを刻みます。流星のように弾いていく片倉さんのピアノソロに、ジーンさんは軽くシンバルに触れ心地良いリズムでドラムを叩いて並走します。この曲の特徴的な一節が入り、パットさんのベースソロへ移行します。力感豊かな演奏は熱っぽさを増し、目を閉じて集中したまま重厚な音で弾き進みます。再びあの一節が聴こえ、ジーンさんのドラムソロになりました。
細かくドラムとシンバルを叩いていき、右は手首を軽く捻りながら大きくシンバルを叩き、少しずつ強度が上がっていつの間にか、ドラムサウンドが会場いっぱいに響きます。ドラムスの前の席に座っていると、少々危険を感じるほどスリリングで、凄まじい迫力のドラミングになりました。アンサンブルから、特徴的なリズムを持つ一節で演奏が終わりました。
客席には、アルトサックス奏者の江澤茜さんがいらっしゃって、アンコールでシットインされました。ジーンさんが江澤さんに「曲は何が良い?」と尋ね、江澤さんが「♪I Love You」と答えます。江澤さんのアルトソロでは、勢いよく、色彩豊かで、まろやかな音色で吹いていき、前後の動きが少しずつ大きくなり、少し反り返り気味に伸びやかな音色を放ちます。メンバーお一人ずつのソロ演奏を楽しませていただき、ライブが終わってしまうのを名残惜しく感じました。
ジーンさんの演奏は、力強さと繊細さを併せ持つリズム表現が本当にエレガントで、ドラムサウンドの魅力をたっぷりと楽しませてくれます。パットさんも片倉さんも、パワフルな演奏が基本で聴き惚れるフレーズを次々と弾いていきます。お三方それぞれが前に出たり、他のメンバーに寄り添ったりしつつも、三者三様にプロフェッショナルな独自の演奏を展開します。終演後には 「この三人は素晴らしいのよ」 という京子ママの言葉に頷くばかりでした。
★いま次回出演の三人のスケジュールを調整中です。

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