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デイリーレポート

今年もライブ・レコーディング収録が行われたNY仲間たちのステージ発売が楽しみ

今年もライブ・レコーディング収録が行われたNY仲間たちのステージ発売が楽しみ

Kyoko

2025年06月05日 木曜日

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6/4(水)は《New York Jazz Expressway》ジェブ・パットン(pf)マイケル・モスマン(tp)ヨシオ・アオモリ(b)トモヤ・アオモリ(e-vc)ジーン・ジャクソン(ds) さん

▶昨夜は、毎年この時期に来日ツアーをなさる《New York Jazz Expressway》Quintet from NY and NY friends。メンバーは ジェブ・パットン(pf) マイケル・モスマン(tp) ヨシオ・アオモリ(b) トモヤ・アオモリ(e-vc) ジーン・ジャクソン(ds) さんです。ヨシオ・アオモリ(b)さんは、演奏するのは当店だけで、今はあまりライブ演奏していない、とご本人からお聞きしました。でも彼のベースはとても素直で出しゃばらず…私の好きなタイプのベースなので、演奏を続けてほしいと思いました。トモヤさんは息子さんで米国在住ですが、ヨシオさんは現在は帰国中です。以下詳しいステージレポートは、この欄ですっかりお馴染みになった常連の K さんが facebook の投稿してくださいましたので転載させていただきます。
まず、演奏曲。
▶1st.set…マイルス・デイヴィスのTune Upをマイケルさんがアレンジした♪Tune Out、マイケルさんが覚えた日本語をタイトルにしたオリジナル曲♪Mattari Suru(マッタリする)、ジェブ・パットン作♪The Music Goes On、ジェブさんとトモヤさんのデュオでジェブ・パットン作♪Prelude In “D” Major、マイケルさんがジーンさんに付けたあだ名をタイトルにした♪Fubuki-san (吹雪さん)、マイケルさんがヨシオさんのために書いた♪YoshiBop。
▶2nd.set…マイケル・モスマン作♪Lydian Dreams、マイケル・モスマン作♪Tsuyoi-Kaze(強い風)、タンゴとワルツを融合させたマイケル・モスマン作♪Waltz Incomunicate、スタンダード曲♪Hot House、一緒に歌いましょうと、再び、マイケル・モスマン作♪Tune Out、T.モンクの♪Straight No Chaser。アンコール曲はブロニスラウ・ケイパー♪On Green Dolphin Street でした。
=====以下は、 K さんのステージレポートです=====
メンバーは…グラミー賞ベスト・インストゥルメンタルアレンジメント部門にノミネート(2013年)されるなど作曲家としても著名なトランぺッター マイケル・モスマンさん。The Heath Brothers、Jimmy Heath Quartet などでご活躍をされ、ニューヨーク&ヨーロッパのジャズシーンで高い人気を誇るピアニスト ジェブ・パットンさん。Sir Roland Hanna Trio、Antonio Hart との双頭バンド Hart-Aomori Quartet などでご活躍されているベーシスト ヨシオ・アオモリさん。メトロポリタンオペラ、カーネギーホールブルーノート等クラシックやジャズ等幅広い活動をされているチェロ奏者 トモヤ・アオモリさん。そして当店ではお馴染み Herbie Hancock & Wayne Shorter Quartet、Herbie Hancock Trio/Quartet でドラマーを務め世界中をツアーされている日本移住のジーン・ジャクソンさん。昨夜のステージは《New York Jazz Expressway》のライブレコーディングライブが当店で行われました。
▶定刻になり、”New York Jazz Expressway”のメンバーがステージへ登場し、マイケルさんの合図で演奏が始まります。ジーンさんのエレガントなドラムサウンドが爽快に響きます。マイケルさんのトランペットソロになり、スマートで上品な音色を高らかに吹いていきます。エレクトリック・チェロのソロパートになりますが、この楽器はトモヤさんの演奏でした聴いたことがありません。椅子に座り、床に固定したチェロを勢いよく弾き進み、独特の音色を放ちます。並走するヨシオさんのベースは小気味良い音で、ジーンさんのドラムスは大きく華やかに演出します。
▶ジェブさんのピアノソロでは、強いタッチで弾き速度を上げて軽快に弾き進みます。ヨシオさんのベースソロでは、太い音で力感豊かに弾き、ジーンさんが豪快なサウンドでドラムソロを披露されました。一曲目♪Tune Out から、”New York Jazz Expressway”の名にふさわしい疾走感溢れる演奏になりました。
▶演奏が終わるとマイケルさんがマイクを取り、ご挨拶とメンバー紹介、曲紹介をされますが、その内容をトモヤさんが日本語に訳して、丁寧に観客に伝えます。マイケルさんは来日されるたび、新しい日本語を覚え、オリジナル曲のタイトルにされるそうです。今回は、1st.セットで♪Mattari Suru (マッタリする)、スノーストームのようなエネルギーでダイナミックに演奏するジーンさんに付けたあだ名で♪Fubuki-san を、2nd.セットで♪Tsuyoi-Kaze (強い風) をお披露目されました。♪Mattari Suru はラテン系のリラックスした曲で、ジーンさんのドラムスとヨシオさんのベースの息の合ったリズムが心地良く、各ソロパートでじっくりと演奏を聴かせます。マイケルさんはトランペットソロで、高らかに悠々と吹いていき、独特のスマートな抑揚で、パワフルに、華やかな音色を響かせます。
▶ジーンさんをイメージした♪Fubuki-san では、ジーンさんがラテンの速いリズムで叩き、ソロではドラムスだけで、スリリングなスピードとパワーに溢れた演奏を披露されました。♪Tsuyoi-Kaze (強い風) では、マイケルさんは指揮者のように両手を振り、バンド全体の演奏をリードします。全編にわたり、パワフルな演奏で、各ソロパートの長さなども、マイケルさんが緻密に計算してアレンジをされているようでした。マイケルさんとヨシオさんは長い付き合いになるそうで、ヨシオさんのために♪YoshiBopを作ったそうです。ベースソロでは、マイケルさんとやり取りしながら、くっきりとした、心地良い音で弾いていきます。ジーンさんのシンバルが涼やかに並走します。
▶ジェブさんは、Prelude をたくさん作曲されているそうですが、その中から今回は♪Prelude In “D” Major を、ピアノとエレクトリック・チェロのデュオで演奏されました。一斉にスタートし、交互に弾き、デュオで弾いていきます。天才と称されるお二人の綺麗なピアノの音色と、重厚なチェロの音色が重なり響き合う、素晴らしい演奏になりました🍀
タンゴを踊る二人には、言葉のないテンションがある、とマイケルさん。そのタンゴとワルツを融合させて曲♪Waltz Incomunicate では、ジェブさんが情緒的にピアノソロを弾き、マイケルさんがトランペットで複雑な音を多彩に吹きながら情感を増していきます。それに続く、トモヤさんのエレクトリック・チェロの音色がこの曲にぴったりで、優雅な情景を描きます🌸
♪Straight No Chaser でも、各ソロパートからアンサンブルへと、バランスよくアレンジされていて、観客を飽きさせず ”New York Jazz Expressway” の疾走に観客を巻き込んで熱狂させていきました。
▶軽快に弾き進むジェブさんのピアノソロ、静かな表情で観客に目を向けながら華やかに吹いていくマイケルさんのトランペットソロ、もの凄い力感で豪快に弾いていくトモヤさんのエレクトリック・チェロソロ、目を閉じ、歌うようにして、残響の長い音でパワフルに弾くヨシオさんのベースソロ、そして、凄まじいスピードで、多彩かつパワフルにドラム、シンバルを叩くジーンさんのドラムソロからのアンサンブルは、圧巻の演奏となりました💐
▶長年のお付き合いのメンバーによる息の合った演奏で、とても楽しく良い雰囲気が観客席にも伝わります。また、毎回たくさんの新曲を披露され、チャレンジングなステージになりますが、一曲一曲の演奏が洗練されていて、全体として疾走感溢れる充実したライブステージ、という印象が残ります。何よりも、魅力的なメンバーのお一人おひとりとお会いできることが何よりの喜びです☺️
▶前回のライブと同じく、この日もレコーディングが行われていて、アルバムを制作されるそうです。前回のライブのレコーディングアルバムを購入して、今回のライブと合わせて楽しむことができるのは、とても贅沢なことで、”New York Jazz Expressway”の魅力の一つになっています。次回もとても楽しみです❗️

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