デイリーレポート

大賑わいだった今の日本のジャズシーを牽引する若手たちの素晴らしい演奏!!
《中林俊也リーダーク…
◉週明け月曜日は 中林俊也(as) 平手裕紀(pf) 木村優太(b) きたいくにと(ds) さんの《中林俊也クァルテット》いま日本のジャズシーンを牽引する若手トッププレイヤーたちです。多くのお客さまがお見えになり、出演者も張り切ってとても気持ちの良いサウンドが店内に響き、それぞれが自分の役割をしっかり果たし、ドラマーが演出力を発揮。店内は大変盛り上がりました。客席にはこの欄ではお馴染みに常連の Kさんがいらしたので、中林さんがメモってくださった曲名メモをお渡して、レポートをお願いしました。演奏曲も K さんの投稿の引用ですが、その後の臨場感がとてもよく分かるステージレポートをお楽しみ下さい。
=====以下は K さんの投稿より転載です=====
▶サックス奏者 中林俊也(as,ss)さんのリーダーライブが、BODY&SOULで開催されました。共演は 平手裕紀(pf)さん 木村優太(b) さん きたいくにと(ds) さんです。
▶1st.set…NYのサックス奏者 マイケル・トーマス作♪Zed、テナーサックス奏者 ベン・ウェンデル「The Seazons」より♪July、サム・リヴァース作♪Cyclic Episode、きたいくにと作♪Leaf Logue、中林俊也作♪Typhoon。
▶2nd.set…中林俊也作♪Soulful Eyes、タイトル未定の中林俊也最新曲、アルトサックスソロで中林作♪Take It Easy、中林作♪Take A Night Walk、中林作♪Highlight。アンコール曲は、中林さんの大学後輩のトランペット奏者 渡邉和武さんがシットインして♪I’ll Remember Aprilでした。
▶この編成での中林さんのリーダーライブは、2024年5月、10月、2025年2月に続いて4回目になります。中林さんが、盟友・平手さんとのデュオをクァルテットに拡張した特別なメンバー編成です。中林さんのオリジナル曲を中心としたセットリストですが、1stステージでは、中林さんが好きなサックス奏者の曲や、きたいさんのオリジナル曲なども演奏されました。
▶ステージにメンバーが登場し、中林さんがご挨拶とメンバー紹介をされ、早速演奏が始まります。中林さんがゆったりとアルトソロを吹き、強い音色になっていくと、きたいさんのドラムスがパワフルに演出します。中林さんは勢いよく、華やかに吹き進みます。平手さんのピアノソロも疾走していき、少し腰を浮かせ、叫ぶようにして、豪快に弾いていきました。一曲目から凄い迫力の演奏になりました。
▶2曲目、3曲目と、メンバーがご自身の演奏に集中しながらも、その音でお互いを刺激し合うような、スリリングで豪快な演奏が続きます。一転して、きたいさんのオリジナル曲♪Leaf Logueでは、軽快にスキップするような心地よい演奏になりました。きたいさんが、太い木の束のブラシで、軽くドラムを叩く音から始まります。ピアノ、ベース、そしてアルトも続きます。きたいさんは、アルトソロの間はスティックに持ち替え軽やかに叩き、ピアノソロではリムショット、シンバルの音を重ね、ラテンのような雰囲気を醸し出していきました。
▶中林さんはリーダーライブでは必ず新曲を披露され、一曲だけソロで演奏します。2nd.setで披露された、まだタイトルのない最新曲は、ゆったりと演奏が始まり、大きく華やかな演奏になっていきました。とても充実した音楽で、中林さんのコンポーザーとしての豊かな才能の熟成が感じられます。
▶今回のライブでのソロ演奏は、オリジナル曲の♪Take It Easyで、そのタイトルとは裏腹に、いつもバンドメンバーが”Easy”ではないテーマに苦労する(?)曲です。中林さんは目を閉じて、しっとりと吹いていき、少しずつ色彩鮮やかな音になっていくと、いつの間にか観客がその世界観に引き込まれています。
▶♪Take A Night Walkでは、きたいさんが、パーカッションのように、素手でドラムを叩いたり、片手は素手のまま、もう一方の手ではスティックやブラシを使って多彩な演出を魅せ、木村さんが渾身のベースソロを弾きます。目を閉じて、太い音でぐんぐん弾いて速度を増し、小気味良い音を連ねていきます。華やかに歌うように弾き、後半には速弾きを披露されました。
▶圧巻は、中林さんのオリジナル曲の中でも人気の高い♪Highlightの演奏でした。中林さんがソプラノサックスで、情感豊かにテーマを吹き、伸びやかな音色で鮮やかな情景を描きます。平手さんのピアノソロは躍動感に溢れ、超高速に、流星のように弾いていきます。手を振り上げ、強く鍵盤を叩き、力感に溢れた演奏を披露し、きたいさんが物凄いパワーのドラムスで応えます。
▶そのお二人に負けない迫力で、中林さんの刺激的なソロ演奏が疾走していき、トリオとともにさらに勢いを増していきます。凄まじい演奏に、観客の心が揺さぶられます。木村さんのベースソロは先ほどとは一転して、メロディアスに弾いていきます。とてつもなく強い気を込めて、柔らかく、美しく歌うようなベースの演奏です。
▶きたい さんのドラムスは豪快そのもので、この日の最大出力のパワフルな演奏になりました。パワーに加えスピードが凄まじく、もしスティックが飛んで来たら命は無い、と感じさせるほどスリリングなパフォーマンスでした。繊細さと豪快さの両方を極める演奏です。
▶会場には、ミュージシャンの皆さんも来られていて、アンコールでは、中林さんの大学後輩のトランペット奏者 渡邉和武さんがシットインして、ダイナミックなトランペット演奏を披露されました。
▶このメンバーでの演奏は、4回目にして突き抜けたような凄いものになったと確信しました。曲が進むごとに観客が熱狂し、そのパワーとテクニックに、熱く情緒豊かな演奏に酔いしれていき、♪Highlight で称賛がピークに達する様子は圧巻でした。これほどのパフォーマンスは必ず評判となり、BODY&SOULでもトップクラスの人気を得ていくことと感じました。次回が一体どのようなライブステージになるのか、楽しみで仕方がありません!!
★次回は5/1(木=平日) です。メンバーは少し違います。












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