デイリーレポート

独特な自分の音楽世界をもつ集中度の高い久しぶりのステージ
《五十嵐一生クァルテット》メンバー 五十嵐一生(tp) 加藤友彦(pf) 鈴木克人(b) 緑川直人(ds) さん
▶久し振りの一生さんのステージでした。ピアニストは国立音大の学生の頃から当店に出演し時々当店に出演されている加藤さんでしたので、一生さんが彼を選んだので嬉しく思いました。
▶一生さんはご自分の世界を持っていて、演奏する時は集中するので終演後はクタクタ。帰りは運転を人に頼んで帰られました。いつもブログで演奏曲を書いているのでお願いすると、ご本人いわく 「会場に足をお運び頂いた方への特別なものにしたい」 とのお返事でした。アンコールで♪Round About Midnight を演奏。カッコいい演奏でした。彼は独特ですね。











五十嵐一生さんのライブはなかなか見つけることができず、見つけても既に演奏日が過ぎていたりして、巡り合うのが難しい。今回は1st Setのみでしたが、トークなしでたっぷり聴かせていただきラッキーでした。トランペッターはサックスあるいはギター、フルートなどを入れてクインテットで演奏することが多い気がします。トランペットという特に唇を酷使するdemandingな楽器では、他の楽器などと交互に演奏することで、肉体的負荷をかけ過ぎないようにしているケースもあります。クァルテットで臨んだこの日の五十嵐さんは、リズムセクションのメンバーと共に疾風怒涛の如く吹き切ってくれました。トランペット好きにとっては素晴らしい時間でした。高音、中低音、ミュート、オープンホーン、どれをとっても本当にため息の出るようないい音でした。今回のライブで改めて気付いたのは五十嵐さんの演奏に対する真摯な姿勢です。それは時に聴衆を緊張させますが、むしろ素晴らしいこと、必要なことかと思います。Jazzがポピュラー音楽になっているケースが多い中(それも悪くはありませんが)、五十嵐一生さんの演奏はやはり貴重です。ありがとうございました。(素人の個人的感想です。誤解等あればご容赦ください)