デイリーレポート
三人の人間性が表れた綺麗な音色が重なって身を委ねて聴いたステージ
週明けは《岡淳リーダートリオ》メンバーは 岡淳(ts,fl) 田窪寛之(pf) 古木佳祐(b)さん。週の初めからとても気持ちの良い音色のテナーサックストリオのドラムレス演奏を楽しみました。私は長年の経験から、常々ジャズという音楽は演奏者のスキルとかテクを超えて、人間性が表れると思っています。
例えば昨夜の田窪さん。ピアノタッチもサウンドも、スーツを着て演奏している弾き姿そのもの。岡さんの凄く綺麗な音色のテナーと、余計なことをしない古木さんのベースの音色が重なって、心地良いトリオ演奏を楽しませていただきました。演奏曲も岡さんのオリジナル曲と、皆さんがご存じのスタンダード曲が良い感じで演奏されました。ノッてきた岡さんは、お客さまを巻き込んで盛り上がりました。
そうそう、久しぶりに「Django」が聴けて嬉しかったです。ジョン・ルイスさんは当店六本木のころ、MJQの来日公演時にお店に遊びにいらした時のことを思い出しました。とても素敵な紳士でした。MJQの皆さん、特にミルト・ジャクソンさんはよくいらっしゃいました。その頃はブルーノート東京もなく、ほとんどの来日ミュージシャンが当店に 遊びに来て、朝までセッションが展開されました。若かった私は朝まで付き合っていましたが…今は一晩でも夜ふかしすると3~4日ダメにな歳になってしまいました。
1st.set…岡淳作♪Sweet Touch、岡作♪Tilted Tick-Tack、岡作♪Brownian Motion、ピアニスト ジーン・デ・ポールの♪Teach Me、Tonight (今夜教えて)、映画「いそしぎ」のテーマ♪The Shadow of Your Smile。
2nd.set…ピアニスト ジョン・ルイス♪Django、岡作♪Only One、岡作♪どっどどどどうど…宮沢賢治の「風の又三郎」の一節をモチーフにしたオリジナル曲。N.キング・コールのヒット曲♪Crazy She Calls Me、岡作♪パンチパーマチリチリ、アンコール曲はC.パーカー♪Confirmation でした。
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