デイリーレポート
ジャズのお手本のような味わいのある演奏は「英語でピアノを弾いている」
▶昨夜は《デビット・バーグマンfromNY》デビット・バーグマン(pf) さんの選んだサイドメンは 井上陽介(b) ジーン・ジャクソン(ds) さん。デビットさんはNYの大学で教鞭をとられていますが、いま夏休みで奥様と一緒に里帰り中です。奥様は女優の中島晶子さんで、昨夜もいらして気づいた方もおられました。いつもおしどり夫婦ぶりです。
▶演奏曲はデビットさんのオリジナル曲のほか、スタンダード曲が演奏されました。オリジナル曲はどの曲も、耳に優しい気持ちのいい曲でした。教則本を出されてもいますが、演奏もジャズのお手本のようなタッチで、でもどこか味わい深いのは「ピアノを英語で弾いている!!」のです。
▶最後の曲で故ジミーさんを懐かしく思い出しました。ジミーさんは来日のたびによくいらっしゃいましたが、最後の時は足が痛くて痛み止めを飲んで演奏していたのを思い出しました。オルガン奏者ですから、足の使い過ぎだと思いました。ミュージシャンは他界しても曲が残って、後輩たちがいつまでも演奏してくれて、記憶され続けていいですね。
▶記憶といえば…昨夜 海老根さんと一緒にお店に入っていらしたのが、ピアニスト ケビン・ヘイズさんでした。海老根さんはペコちゃんのマネージャーで、渡辺貞夫さんが信頼するプロモーターでもあります。最初はわかりませんでしたが…’80年代、六本木ジャズビレッジ(今でいうジャズストリート)の企画で私がNYに飛び、ジャズクラブを回って活きのいい若手ミュージシャンを選び、こちらに呼んだ6人の中の一人でした。彼が19歳で無名の時で、今は55歳!! 美少年がすっかりオッサンになっていましたが、いまNYで大活躍されています。何でもバリ島でジャズフェスがあり、日本に立ち寄り、海老根さんに連絡して当店に来られたとのこと。こんなお婆さんになった私のことを、よく覚えていてくださって、ありがたいですね。光陰矢の如しを実感します。
▶1st.set…デビット・バーグマン作♪Kid Stuff、テナー奏者ベニー・ゴルソンの♪Along Came Betty、バーグマン作♪Congeniality、バーグマン作♪Blue Poles、バーグマン作♪Cepar Shavings。
▶2nd.set…C.ポーター♪Everything I Love、バーグマン作♪Weird Knack、バーグマン作♪Ku-Ra-Shi-Ki、バーグマン作♪Simple Pleasures、G.ガーシュイン♪Embraceable You、アンコール曲はジミー・スミスの♪Back At The Chicken Shack でした。
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