デイリーレポート
極上の美しいテナーの音色を心洗われる思いで堪能
▶私が楽しみにしていた今帰国中のテナー奏者 碓井雅史さんを迎えた《菊池太光トリオ》メンバー 菊池太光(pf) 粟谷巧(b) 高橋直希(ds) 碓井雅史(ts) さん。とにかくテナーの美しい音色は、当店に出ているテナー奏者の中でもトップクラス。例えばレイモンドさんのテナーはジャズの音ですが、このテナーはクラシックで鍛えられた音です。共演メンバーも一緒に演奏できる嬉しさで張り切っていました。私も心が洗われる思いで楽しませていただきました。
▶碓井さんに、なぜNYでなくカナダを選んだのかをお聞きすると、まず日本人があまりいなところで、かつての O.ピーターソンのように、現在の住みやすいカナダには素晴らしい演奏家が沢山いるから、ということでした。サウンドを聴いて納得です。折角のすばらしい演奏も、聴き手が少なくもったいない思いでいっぱいでしたが、コロナ禍開けの4年に一度のWBCが競合相手では、致し方ないですね。
▶1st.set…サイ・コールマン♪When in Rome、A.C. ジョビン♪O Grande Amo、
スタンダード曲♪Gee Baby, Ain’t I Good To You、スタンダード曲♪You’ve Changed、テナー奏者 コールマン・ホーキンスの♪Bean And the Boys。
▶2nd.set…スタンダード曲♪What kind of fool am I ?、ジェローム・カーンの♪Yesterdays、ピアニスト エルモ・ホープ♪De-Dah、♪Feijoada、W. ショーター♪Infant Eyes、D. エリントン♪Perdido、アンコール曲はスタンダード曲ワルツで
♪A Nightingale Sang in Berkeley Square でした。
読者の投稿