デイリーレポート
世の中の熱気がなくなって久しく「花金」などは遠い昔
▶《近藤和彦クァルテット》レギュラーメンバー 近藤和彦(as)田中菜緒子(pf)上村信(b)大坂昌彦(ds) さん。「花金」なんて言っても若い方は言葉自体ご存じない死語だと思いますが、金曜日などはふらりと立ち寄ったサラリーマンの方でお店はいっぱいになったものでした。まだ宣言下の時短営業中ということもあり、演奏者とお客さまが同じという寒々とした店内でした。豪華メンバーの金曜日でしたのに、残念というより他ありません。
▶会社から夜の飲食の自粛命令が出ていたり、そもそも8時閉店ですからすぐ帰らなくてはならないし、サラリーマンの方はほとんどいらっしゃいません。当店もワクチン頼みで、何とか頑張ってはいますが、いつまで持つことやら…。昨夜も演奏はとても良かったのに店内に漂う熱気が足りないのです。ライブジャズという音楽は、客席と演奏者が一体になってはじめて凄いハプニングが起こったりしますが、熱気がないとなんにも始まりません。このところ色んな政治家の「老害」がニュースになります。政治の世界にも、若く熱い風が吹いてもほしいものです。
▶1st set…春の定番スタンダード曲でシンガーでもあるピアニスト トミー・ウルフの♪Spring Can Really Hang You Up The Most、近藤和彦作♪Chimaira…キメラは二つ以上のDNAが合体してできた生物でパリのノートルダム大聖堂の屋根にいる像のことを書いた曲。チック・コリアさんを偲んでチックさんの最初期の曲♪Tones for Joan’s Bones、ポール・デスモンド♪Audrey…オードリー・ヘプバーンを思って書いた曲、ミッシェル・ルグランの映画音楽♪You Must Believe In Spring…この歌詞は春の曲という内容ではないようで、還暦過ぎたら聴くといい、と言われる曲の一つです。
▶2nd set…近藤作♪Pure Imagination、北海道に行った時の雪を見て作曲した近藤作品♪Deep White…近藤さんソプラノサックスで。D. エリントンの♪Day Dream、近藤作♪Block by Block…ひとつひとつを大切にという意味で書いた曲、アンコールはこの1月17日マンハッタンの自宅でお亡くなりになったジュニア・マンスさんの♪Jubilation (歓喜)、享年92、ご冥福をお祈りします。合掌
読者の投稿