デイリーレポート
マルチリンガルらしい多彩で豊富なジャンルなき選曲を熱唱
▶7月の最終日は、グレース・マーヤ(pf,vo)さんの弾き語りトリオのステージ《グレース・マーヤ弾き語りトリオ》今回のサイドメンは 楠井五月(b) 中村海斗(ds) さんです。都内での感染者数がとうとう400の大台に乗り外出を控える要請とともにニュースとなり、当店でもキャンセルが相次ぎ、客席は極端に減った中でのステージでした。業態を問わずどのお店もそうだったようで、急にコロナウイルスが増えたわけではないのに、人々は数字にはとても敏感なようです。そんな夜でしたが、明るいマーヤさんのステージがチャーミングに繰り広げられました。
▶前日に19歳の誕生日を迎えたばかりの海斗さんは2回目のライブでしたが、落ち着いてしっかりしたサポート。マーヤさんも「私よりもしっかりして落ち着いていて、ドラムも上手いのでびっくりしたわ!」と。バークリー音大に留学するはずがコロナ禍で行けなくなりましたが、これからが楽しみなドラマーです。マーヤさんは、このところほぼ毎日ライブを配信されているとかで、ご自分のスマホをセットしてそちらにも話しかけながらのステージでした。ウィズコロナの時代とは言え、影響の大きさに驚いている今日このごろです。
▶1st set…G.ガーシュイン♪But Not For Me、最年少18歳にして今年のグラミー主要4部門を制覇して話題のソングライター ビリー・アイリッシュの♪Bellyache (ぐち)、ロック界のマイケル・フランクス♪Antonio’s Song、ロックのトム・ウェイツ♪Jockey Full of Bourbon、A.C.ジョビン♪Dindi、スタンダード曲♪A Nightingale Sang in Berkeley Square、D.エントン♪Caravan…ドラムソロが入りました。
▶2nd set…♪Nature Boy…私の好きな曲、シャーデーの♪Kiss of Life、デズニー映画「リトルマーメイド」より♪Kiss the Girl、英国のソングライター エド・シーランの♪Shape of You、トム・ウェイツ♪Temptation、カーペンターズのヒット曲B.バカラックの♪Close To You、ブラジルのピアニスト タニアマリア♪Come With Me、アンコールはディズニー映画「ピノキオ」より♪When You Wish Upon A Star (星に願いを)
▶そして最後は♪ケ・セラ・セラ (♪Que Sera, Sera)…若い方はほとんどご存じないと思いますが50年代にヒッチコックの映画「知りすぎていた男」の主題歌で、出演もしたドリス・デイが歌って世界的大ヒットした曲です。「なるようになるさ」という歌詞が妙にこのコロナ禍に似合っていますね。本当にジャンルを問わないマルチリンガル・シンガー、マーヤさんらしい選曲で、ジャズからポップスまで多彩に楽しませていただきました。
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