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デイリーレポート

今年も盛大に行われた「 VOICES OF HOPE 9」ご報告

今年も盛大に行われた「 VOICES OF HOPE 9」ご報告

Kyoko

2019年05月08日 水曜日

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▶震災直後の2011年以来8年目を迎えた【第9回東日本大震災チャリティーライブ】《Kengo Nakamura Presents VOICES OF HOPE 9》大勢の方のご協力とご支援で今年も盛大に行うことが出来ました。健吾さんはじめ快くご出演してくださったミュージシャン・関係者の方々、そして10連休最終日にお越しくださった方々、当店スタッフ…ありがとうございました。まずはお礼まで。
▶10連休は当店も私も休みなし。昨日は疲れて、ブログ・レポートも簡単に、と思っていたところ、当店常連の中西さんが facebook で詳細なレポートを投稿してくださいました。先日のライブレポートでも引用させていただきましたが、さっそくお願いして、転載させていただくことにしました。
▶まずは演奏曲名を私からご報告します。実は、毎年そして今年も鹿児島からいらしてくださっているリレットさんが、突然声が出なくなった、ということで、進行が変則的になりました。声帯を酷使する歌手の方は時々声が出なくなる症状が出るようで、私も時々相談されますが、そう珍しいことではありません(リレットさん、残念でしたけど、お大事になさってくださいね)
▶1st stage…Remi さん ♪On The Sunny Side of The Street、♪Alfie。次は予定ではリレットさんでしたが、そんな訳で ギラ・ジルカさんが代役 (日本語の歌を歌う時はギラ山ジル子さんです) ♪あなた、♪年下の男の子。グレース・マーヤ(pf,vo)さんの弾き語り♪Kiss of Life、♪Just Way You Are。掘北やこ さん♪My Shining Hour、♪Second Love。Swinkyさん♪Exactry Like You、♪So Many Stars。宮坂俊行さん ♪Just in Time、♪She。
Ema さん♪Tomorrow、♪Rainbow Connection。
▶2nd stage…坂井レイラ知美さん♪After You’ve Gone、♪Over the Rainbow。ギラ・ジルカ、♪Calling You、♪年下の男の子。チャリートさん♪Bridges、♪Dearly Beloved。アンコールは皆んなで♪Stand By Me。1st セットが押したため 2nd セットは短めのステージでした。
◉例年通り、皆様からの浄財は早速、健吾さんが宮城県と岩手県に贈ってくださいました。健吾さんからのメッセージ、転載させていただきます。健吾さん、本当に毎年ご苦労さまです。お疲れ様でした。
———以下、中西さんの投稿レポートより———
▶ベーシスト中村健吾がプロデュースする「東日本大震災チャリティーライブ Voices of Hope」が、南青山BODY&SOULが開催された。2011年の初開催から数えて9回目。震災で大きく傷付いたこどもたちが20歳になるまで続けると中村が決意してはじめたチャリティーイベントだが、10回目を前に既に音楽的な円熟の時を迎えつつあるように感じた。
▶中村がセッションの経験とさまざまなチャンネルを通じて参加を呼びかけたシンガーたちが、名うてのリズムセクションをバックに2曲づつ歌うというシンプルな構成だが、シンガーは各セット5人ずつの計10人。リハーサルは午前10時30分にはじまり開場直前まで続くという強行軍である。会場の熱気に急かされるようにして突然リハーサルで準備していなかった曲を歌うちょっとしたハプニングがあっても、中村健吾率いるリズムセクションは瞬時に対応。ときに苦笑いを浮かべながらも美しくメロディを奏でるピアノの若井優也はシンガーの心にピタリと寄り添うし、軽妙なドラミングでシンガーを励ます海野俊輔は美しいブラシワークで彼らを泣かせもする。中村健吾はセンターでリズムを出しながら、時に緊張でかたくなったシンガーたちをステキな笑顔でなごませて、最高のパフォーマンスを引き出すことに成功していた。すばらしい演奏に会場が熱気に包まれるのも当然なのである。
▶残念なことに、私はセカンドセットしか聴けなかったのだが、この日のシンガーのレベルはきわめて高かった。まず英語の発音が極めて美しい。バイリンガル・マルチリンガルの国際性豊かなシンガーたちだが、中には日本で育った者もいるだろう。ジャズソングにはジャズの英語が必要だと深く理解し、発音やイントネーション、息づかいに至るまでコントロールされた歌だからこそ、日本語環境にあるジャズファンの心を鷲掴みにする。聴く者を集中させてゆく。わずか数分の歌の中にドラマがあり、緊張と弛緩、集中と拡散を繰り返すジャズソングにとって、彼らは歌に選ればれた者たちなのだと実感できるオーラに包まれていた。
▶優しい人、かわいらしい人、見た目にそぐわぬお茶目な人、ジャズの貴公子、そして揺るぎなきディーバ。個性を異にしながら、ジャズの魅力に取り憑かれたシンガーたちに、私たち聴衆は、時にため息をつき、涙しながら、熱狂の拍手を送ったのは当然のことである。また、数回にわたって出演してるシンガーの驚くような成長ぶりを、心から祝福したいと感じたことだった。
▶アンコールは、中村健吾が選んだ「Stand By Me」を、10人のシンガーたちと聴衆たちと合唱。この夜のライブは大団円を迎えた。それは熱く豊かな情熱のほとばしりであったが、東日本大震災で被災したこどもたちに、音楽のよろこびを伝えたいという中村健吾の想いが、結実したものというしかなかった。私は数回このチャリティーイベントに参加しているが、年々円熟の色を増しているように思えてならない。ジャズの聖地 BODY&SOUL で歌うことに恐ろしいほどの緊張を抱きならがも、堂々とジャズソングを歌いきったシンガーたちに、心からの尊敬と感謝の言葉を捧げたい。そして、来年もここに帰ってきてほしい。
▶最後にあらためて、プロデューサー中村健吾さんに感謝を!すばらしいミュージシャンたちにレスペクトを!そして関京子ママに愛を!ママは毎年のこのライブでシンガーたちの成長を見るのが楽しみだと言っておられた。お元気で、少なくともこどもたちの成人の日までご活躍ください。ありがとうございました。

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