デイリーレポート
おおらかな透る声のブラジル音楽をたっぷり堪能
▶ベテランピアニスト大口純一郎さんは知る人ぞ知る「いぶし銀の渋さ」のジャズピアノですが、実はブラジル音楽にも精通していて、ブラジル音楽シンガーの上田裕香さんが一番お気に入りのピアニストなのです。それに引き出しの多いコモブチ・キイチロー(b)さん、そしてブラジル音楽の本場のドラマー ダニエル・バエデール(ds) さん。彼は「シルク・ドゥ・ソレイユ」の音楽ドラマーで(どのユニットの所属だったか聞いていませんが)世界中をツアーしている時に日本公演で奥様と知り合い、いまは日本にお住まいです。このバックに乗って、ブラジルの曲をよく伸びる声で、まさに伸び伸びと歌われていました。
▶彼女はスカッとした性格ですが、とても繊細なところもあって、歌にとても味のある素敵なシンガーで、私は好きです。おしゃれでセンスもとても良いと思います。昨夜真っ赤なドレスがよくお似合いでした。声質も衣装もブラジル音楽に合っていますね。きっと感性が豊かなのでしょうね。
▶1st stage…ブラジルのルイス・エサ♪Oferenda、イチベレ・ズヴァルギ♪Itibere Zwarg、ジョアン・ボスコ♪O Bêbado e a Equilibrista…酔っ払いと綱渡り職人の政治の歌、A.Cジョビンのボサノバの名曲♪Corcovado…コルコバードのキリスト像を見ながら歌うラブソング、♪Lamento no morro…貧しいスラムの悲しみと恋愛を掛けたACジョビンの曲、♪Cai dentro…「かかってこい」という意味の元気な曲。
▶2nd stage…ミルトン・ナシメント♪Tarde…午後と言う意味、エドゥ・ロボ♪Ponteio…軍事政権下の曲(ちなみにブラジルでは1964年から1985年までの21年間にわたり軍事政権が支配した)♪Mestre Sala dos Mares…海の守り人、♪Shantil Samba De Arere…サンバの曲「美味しいから食べてみて」♪Somos Novios…僕たちは恋人どうしという意味、♪Upa Neguinho…小さな黒人の子供のこと、♪Flor de Lis…百合の花。裕香さんはポルトガル語もご堪能ですが、私は英語以上にチンプンカンプン(古い表現ですみません)スペルとか間違っていたらごめんなさい。
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