デイリーレポート
私の好きなタイプのドラミングで名曲を堪能
▶昨夜の松島さんのクァルテット・メンバーは、いつもの松島啓之(tp) 今泉正明(pf) 上村信(b) さんにドラムスがアンドリュー・ディケソン(ds) さんでした。アンドリューさんはオーストラリアの音楽大学で音楽の教鞭をとっていて奥様は日本人です。奥様が里帰りする時に一緒に来日され、松島さんと大の仲良しですから松島さんのユニットに参加されます。昨夜は2年ぶりの里帰りで、じーじばーばに4歳6カ月の可愛いお嬢さんを見せに帰ってきました。彼女はダンスが大好きで、前回2歳の時にはパパが演奏していると客席で踊りだして、私にも踊りなさいと一緒に踊ったことがあります(昨夜は家でお留守番でした)
▶私は「ドラマーとボーカリストにとりわけ厳しい」と巷で言われてるようですが、確かに自分でもそう思うことがあります。好き嫌いもワリとありますし。それは、コンボ・サウンドを土台から支え良くするも悪くするもドラマーの腕が大きい、と思っているからです。昨夜のアンドリューさんのドラミングは「ドラマーとはこうあるべき」と思わせるドラミングで、11曲がよくスウィングし、切れのいいリズムで気持の良いワンホーン・クァルテットサウンドを楽しみました。音が綺麗でスピード感があり良くスウィングする…私の好きなジャズドラマーでトップクラスの人だと思います。
▶1st stage…ミュージカル「バイ・バイ・バーディー」から♪A Lot of Livin To Do、W.ショーター♪Sleeping Dancer Sleep On、S.ジョーンズ♪Lady Luck (幸運の女神)、バラード♪Prerude To A Kiss…トランペットが良く歌っていました。松島作アップテンポの♪Just Because…良くスウィングしていました。
▶2nd.stage…トランペットにミルトを付けてD.ガレスピー♪Tim Tim Deo、松島作♪Treasuer (宝物) …多分お嬢さんの事だと思います。今泉作ハンク・ジョーンズさんに捧げた♪Hanks Touch、松島作バラード♪Little Song…とても良い曲でした。K.ダーハム青春時代を思い起こさせる懐かしい曲♪Loutus Blossom、アンコールはアンドリューさんに会いにいらしたチャリートさんを呼びだして歌っていただいた♪Misty…さすが説得力にある素晴しいヴォーカルでした。お客さまも松島さんも嬉しそうでした。
▶チャリートさんはオーストラリアのジャズフェスティバルに毎年アンドルーさんと出演されています。オーストラリアは、とても音楽に力を入れていて小学生のオーケストラが沢山あるそうです。ジャズフェスも全部無料で、多くの人が聴きにくるそうです。私は旧いジャズファンでオーストラリアとジャズは結びつきにくいですが、行ってみたいですね。あ、そうそう思い出しました。ハクエイ・キム(pf)さんや大村亘(ds)さんもアンドリューさんの生徒でした。
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