デイリーレポート

多彩なフロント楽器で厚みあるコンボ・ジャズの醍醐味

▶7人編成の《山田拓児FOLKLORE》山田拓児(as,ss,bc) 土井徳浩(ts,cnt) 吉本章紘(ts,fl) 張替啓太(tb) の4人のフロント陣は楽器の持ち替えが出来る人達が揃っていてサウンドに厚みがあり、セプテット・サウンドを支える 片倉真由子(pf) 千北祐輔(b) 石若駿(ds) さんのバック・トリオも申し分のない素晴しさで、このメンバーでなければ出来ないサウンドを生み出しています。皆さん音楽に対して真摯に向き合っていて、演奏が活き活きしています。山田さんのオリジナル曲もメンバー全員が良く理解していて聴き応えあり、まさにコンボ・ジャズの醍醐味です。
▶1st.stage…いきなり「社歌」♪Body And Soul…この曲で始ったステージは私も初体験でした。ソロをとったのは片倉(pf) 吉本(ts)。♪Moon River…ソロは山田(as) 張替(tb)、山田作♪New Color…ソロは土井(ts) 片倉(pf)…とても綺麗な曲でした。山田作♪n A Reverse Way…ソロは山田(as) 片倉(pf) 土井(ts)。
▶2nd.stage…山田作♪Eary Bird (早起きの人)…山田さんお子さんが朝早く起きたため寝かしつけようと即興で歌ったらなかなか寝てくれなくて、このメロディを歌ったら寝てくれたので早速譜面に起した、という曲。山田作♪Rain…山田さんソプラノサックスで土井さんクラリネットで(ts) (tb)が揃った綺麗な曲でした。T.モンク♪Green Chimney…ドラムから出てベースをフィーチャーし(pf) (ts)がソロをとったアレンジがカッコよかった。ピアノトリオと三管(as) (ts) (tb) で出た山田作♪Lite Blue、山田作♪Palms…モロッコの民族音楽に刺激を受けて作曲したという曲でソロは(as) (tb)…モロッコの感じが出ていました。アンコール♪Soplica …「カリプソ」の逆スペル、聴きにいらしたデビット・ネグレテ(as)さんも参加して、クラリネット、フルート、テナーが2本、トロンボーンで賑やかに演奏して終りました。
▶山田さんはバスクラリネットを持って来ていたに使いませんでした。曲の流れを見たら今夜は使わない方が良い、と思ったそうです。でも聴きたくて、終演後ちょっと吹いてもらいました。バスクラ、良い音ですね。次回は春3月11日です。若い感性のジャズ、ぜひお聴きになって楽しんでください。