デイリーレポート
ジャズは格闘技だ !! 圧倒された凄い演奏
▶NYで天才ドラマーと言われて活躍されているユリシス・オーエンス(ds) さんと、大林武司(pf) さんが中心となって結成された「New Century Jazz Quintet」クァルテットメンバーはそれに 中村泰士(b) ティム・グリーン(as) ベニー・べナック(tp) さんで、「スパイス・オブ・ライフ」のジャズ・レーベルを主宰する佐々さんが初レコーディング。すごい演奏ですぐ大きな話題になり、翌年から毎年日本ツアーをして「東京ジャズ」にも出演し、一躍スターダムに登りました。当店3年ぶりの今年、3作目のアルバム記念ツアーで当店で2日間のライブが実現でき、昨夜はそのツアーライブ2日間の初日。
▶もの凄いスピード感と深いグルーブ、これぞ今のNYのジャズだ、と思わせる迫力ある演奏には、魂がこもっていて、大げさにいえば命をかけて音楽をやっている凄みを感じました。一番若いベニーさんはまだ少年の面影を残す25歳ですが、しっかりしたプレイで、良くまとまった完成度の高いサウンドでした。私は何回か感じたリオ五輪の感動と、昨夜同じ感動を味わうことができました。
▶1st セットの途中に小曽根真さんが聴きにいらして、カウンターの一番端の私の定席に目立たないよう座っていたのですが、ユリシスさんが「凄いミュージシャンが来ています」と満席の客席に小曽根さんを紹介。怒気迫るほど集中して演奏をされていたのに、よく客席を隅々まで見ていたもの、と感心しました。小曽根さんも、演奏の凄さに驚いていましたよ。ユリシスさんは来期から、名門ジュリヤード音楽院の先生が決まっているそうです。偶然ですが小曽根さんは、来月の「東京ジャズ」で日本の音楽大学のグループ「JFC All Star Big Band」とNYジュリヤード音大の「Juilliard Jazz Ensemble」の共演をプロデュースされていて、その準備中のお忙しい中いらしてくださいました。休憩時間は出演者たちとお話したり写真を撮ったり大賑わいでした。
▶1st.stage…最新アルバムタイトル曲♪Arise、♪チキン・アン・ダンプリンズ、♪Torgies、アルトサックスをフィーチャーしてバラードM.ウォルドロン♪Soul Eyes 、1作目のアルバムに入っている♪Upon Closer Look、♪Helen’s Song…最新アルバムから。
▶2nd.stage…♪Life Time Treasure (一生の宝物)、♪New Morning、凄いドラムソロから入った♪L’s Bop、バラード♪For Heaven’s Sake (一生のお願い)、同じリズでそれぞれが叩いて始まる♪Guh Guh Guh、アンコールはアートブレーキーのお馴染み曲♪Mornin’。とにかくすごい演奏としか書けないほど、私の表現力が追いつきません。生を聴くのが一番、今夜も凄い演奏が繰り広げられ満席のお客さまを感動させてくれることでしょう。
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