デイリーレポート
演奏する喜びが伝わってくる新鮮なステージ
▶若井さんリーダーの 若井優也(pf) 楠井五月(b) 濱田省吾(ds) さんの若いピアノトリオ。濱田さんは今春、国立音大を卒業し、これからいよいよ本格的に厳しいプロの道に入ります。若井さんも楠井さんも学生時代からジャズ研で演奏していて、そのままプロになったミュージシャン、つまりすぐ上の先輩世代です。皆さん、人生の分岐路で早くから好きなことをやって生きて行く道を選んで、いま精進しているミュージシャンたち。新鮮でレパートリーも豊富で、演奏することの喜びが伝わってきて、気持ちいいですね。昨夜は若井さんと楠井さんが演奏曲を決めて演奏されていました。
▶1st.stage…D.ブルーベックの♪In Your Own Sweet Way…私はB.エバンスの演奏したのものをよく聴いていたので彼の曲かと思っていました。歌詞は女性の独白の歌ですが、厳しいプロの道を選んだ演奏者たちを連想させるタイトルです。E.ガーナーの名曲♪Misty…山本剛さんの十八番で彼の演奏が耳に慣れていたのですが、この若井トリオは自分達の解釈で演奏していて、それがとても良かったです。T.マッキントッシュ♪The Cup Bearers…宮廷のパーティーでワイン等をつぐ人の事だそうです。これはいろいろと知識の豊富な「楠井博士」の話です。ベースをフィーチャーしてD.エリントン♪Things Ain’t What They Used To Be(昔は良かったね)、B.ゴルソン♪A Long Came Betty。
▶2nd.stage…楠井作♪2016.0307…これは作曲した日にち、若井作♪11月のワルツ、B.ストレイホーン♪Chrissy Bridge…じつはこの曲、聴きたくて私がリクエストしました。味のある曲です。若井さんのアルバム「神曲」の中から、アニメ「坂道のアポロン」の♪アルタイル…夏の星座わし座の一等星の名前だそうです。J.カーン♪Song Is You、アンコールは♪The Days of Wine and Roses(酒と薔薇の日々)。終演後には3人で「今日のステージの反省会」をされて…どこまでも音楽に真摯に向かう好青年たち。学生さんの多い客席で、皆さん真剣に聴いおられました。
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