デイリーレポート
静かな情熱のクリエイティブなスタンダード曲
▶当店には、ほぼ月に1度か2度、海外で活躍している、でも日本での知名度はまだまだ…という外国人ミュージシャンのユニットが出演します。それが【BODY&SOUL Special】です。昨夜は今年になって3回目の【BODY&SOUL Special】フランク・ロクラスト(pf) ノア・ガラベディアン(b) ジミー・マクブライド(ds)さんの《Frank LoCrasto Trio》ノアさんは初めてでしたが、フランクさんもジミーさんも当店2回目の出演でした。
▶三人ともがとても知的で品のある好感が持てるミュージシャンです。ステージはパシッとスーツを着て、お馴染みのジャズスタンダード・ナンバーを自分達の斬新なアレンジで演奏。オリジナル曲も風景画のように綺麗に、流れるような感じの曲。力んだところがひとつもなく爽やかで気持ちのいい、NYの香りもする、とてもクリエイティブなサウンドでした。
▶1st stage…♪Bahia、♪Old Timer、♪Brazil…ピアノにエフェクターをつけて演奏、ピアノの音の広がりがありました。♪Ebb Tide(引き潮)、♪Bent Fabric…ベント・ファブリックはデンマークのピアニストです。♪Caravan、♪Limehouse Blues。
▶2nd.stage…♪Poinciana、フランク作♪Mink Jaw…直訳はミンクのあごで、長いおしゃべりのこと。♪Night in Tunisia…かなり新しいチュニジアでした。フランク作♪Hotels、♪King Comic。スタンダード曲♪Stardust、♪Midnight Sun…とても美しい演奏でした。フランク作♪Night People、アンコールはピアノソロで♪Body And Soul。
▶ユキ・アリマサ(pf) さん安カ川大樹(b)さんが聴きにいらしてましたが、日本での知名度が少ないので客席は予想外に寂しくもったいない気持ちでいっぱいでした(大勢のお客さんを呼べるような知名度のある人は、ブルーノート東京のような大資本にお任せしています)そして私が本物だと思える日しか【BODY&SOUL Special】と銘打ちません。音楽にはいろんな好みがあります。でも「本物」の音楽は、ジャンルや好みを超えて人を説得する力があります(感動も共感も、説得されたということの別の表現です)「知らないから」とか「好みじゃない」とかおっしゃらず、騙されたと思っていらしてみてください。ご自分に新たな再発見があるかもしれませんよ。
★今日のバレンタインデーは、いま病魔と戦っている辛島さんが、ぜひBODY&SOULでもう一度演奏したい、と決死の覚悟で出演します。ぜひいらして元気づけてあげてください。そしてバップの正統ジャズピアノの醍醐味をご堪能ください。(お身体の都合で5時オープンです)
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